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増村保造監督『卍』その1

2021-07-28 06:13:00 | ノンジャンル
 増村保造監督、谷崎潤一郎原作の1964年作品『卍』をDVDで観ました。

 以下、サイト「映画ウォッチ」のあらすじに加筆修正させていただくと、

「「先生…」と、和服の柿内園子(岸田今日子)は老作家に自分が関係した事件の顛末を語り始める。夫の孝太郎(船越英二)が大阪で弁護士事務所を開いたのをきっかけとして園子は女子美術学院に通って日本画を学び始める。ある日他の生徒たちと共に観音像を描いている園子に校長が、顔がモデルに似ていないと指摘する。園子は、顔は自分の理想で描いたと校長をやりこめて評判になるが、観音の顔のモデルが洋画のコースにいる、織物会社社長の令嬢の光子(若尾文子)であるのは衆目の一致する所であり、二人について同性愛のうわさが立つ。しかしそれをきっかけに園子と光子は仲良くなり、園子は光子に夢中になっていく。光子をモデルにして園子の描いた観音について、光子が自分と体が似ていないという。そこで、園子の家で光子は彼女の裸を見せる。園子は光子の体の美しさに取り乱し、光子も「姉ちゃん」と呼ぶ園子に服を脱がせ、その裸の体をほめる。園子は「こんなにきれいな体をしていて、殺してやりたい」というと、光子は園子に「あなたに殺してほしい」と言う。そして園子も自分の裸を光子に見せる。それから園子と光子は手紙のやりとりを始め、園子は老作家にその膨大な数の手紙をすべて読んでほしいと言う。その後、園子は光子を愛するあまり夫をないがしろにするようになっていく。
 ある日光子から、井筒屋という連れこみ宿で着物を盗まれたという電話が園子にかかってくる。園子は光子のために自分の着物をもっていくが、光子に綿貫栄次郎(川津祐介)という「婚約者」だと名乗る男がいることがわかる。光子の裏切りを悔しがり一度は彼女との縁を切ろうした園子だったが、光子が園子からもらった避妊薬を飲んでも妊娠してしまったと言い、よりを戻そうとすると、園子は光子の見え透いた芝居と気づいても彼女を許してしまう。二人は、孝太郎には妊娠した光子を見舞うと嘘をついて、井筒屋で逢瀬を重ねるようになる。
 だが、光子につきまとう綿貫は、二人だけで仲良く光子を愛そうと園子にかけあう。綿貫と園子は互いの血をすすり合い、血判を押して姉弟の契りを結ぶ。すると光子は園子に、着物の騒動は狂言で、園子が光子に愛想をつかすためのものだったことを白状し、あんな男とは絶対に結婚しない、頼りになるのは園子だけだと訴え、園子の光子への愛情は以前にも増して湧き起こる。

(明日に続きます……)