WOWOWシネマで、ロン・ハワード監督・共同製作の’16年作品『インフェルノ』を見ました。
街中で逃げ回る男とそれを追う黒ずくめの3人の男。カットバックで演説する男の姿が挿入される。「10万年かけて地球の人口は10億になった。次の100年で20億に、次の50年で倍、1970年には40億、現在は80億。生命を養う資源を破壊し、災害はすべて人口の増加に素因する。このまま放置するのか? 森林の伐採、ゴミの放置、過剰消費、破壊行為。半数の生物種が40年で絶滅。“痛み”が人間を救う? ここにスイッチがある。人数を半分にするスイッチだが、押さないと100年以内に人類は絶滅する。君ならどうする? 人類は自分の体内に発生したガンだ。人類を救いたい? 終点は“インフェルノ”だ。緊急の場合の代役として、“地獄”を世界に解き放て」。逃げていた男は尖塔を登り詰め、退路を断たれる。追っていた男「あれはどこに?」逃げていた男、尖塔から身を投げ、自殺する。演説する男「地球にとって人類は疫病だ。治療薬は“インフェルノ”だ」。
ICU。「罪を贖え」と叫ぶ男。目覚めた男(トム・ハンクス)は、女医から「ラングドンさん、私は担当医のブルックスです。心配はありません。連絡したい人はいますか? 軽い逆行性健忘症で、脳内出血はありません。記憶は数日で戻ります」「明かりを消して。(窓から街の夜景が見え)まさか。フィレンツェ?」「3時間前に救急に運ばれてきたんですよ」「女性は一緒だった?」「いいえ、タクシーの運転手だけでした。財布も携帯もIDもありませんでした」「なぜ私の名前を?」「ロンドンの大学のお話を聞き、その時お話をさせていただきました。私が9歳の時です。謎解きが好きで本を読みました。“失われた表意文字”以外は面白かったです。変わった子でしょ?」。“軍警察”のバイクが停まり、女性が降りる。「最初は頭痛がひどく、吐き気や混乱、目まいがあります」。警察が来たとの連絡を受けたブルックスは「警察と話す前に言っときますが、傷は銃で撃たれたもので、弾丸が頭をかすめ、転倒して頭を打ったのです」。軍警察の女、廊下にいた医師助手を射殺。ブルックスはラングドンを連れて逃げ出す。地獄絵の幻覚に苦しむラングドン。
“イタリア フィレンツェ 午前4時52分”の字幕。目覚めるラングドン。「私のアパートよ」とブルックス。「警察に電話するわ」「いや領事館にしてくれ。いや、待ってくれ」「撃たれた理由があるの?」「分からない」「ヴェ…ソリー、ヴェ…ソリーと言っていたけど」「ベリー・ソーリーかな?」「なぜ謝ってたの?」「分からない、質問ばかりするな、この女」「私の名前はシエナよ」「悪かった、シエナ」「質問は重要よ。脳が活性化されるの」「助けてくれてありがとう」「反射的にやっただけよ。幻覚は後遺症よ」「幻覚に出てくる仮面は黒死病が流行った中世に医者がつけていたものだ。死体。女。恐ろしい呼応桂だ。腕時計はつけてなかったか? 両親からのプレゼントで大切なものなんだ」「なかったわ。それより着替えをしないと」。シエナが着替えを取りに行っている間に、ラングドンはパソコンを開くと、イニャツィオからのメールが届いており、「会えなかったが、無事か? 我々が盗んだ物は隠した。“天国の25”。私も追われている」と書いてある。友達の服だと言ってシエナが持ってきた服を脱衣所で着ると、背中に湿疹が広がっている。
着替え終わったラングドンは背広のポケットにバイオチューブが入っているのを発見する。シエナはそれが危険物の運搬に使われるもので、指紋認証装備付きの政府支給品であることを教える。試しにラングドンが自分の指紋を認証させると、チューブが開き、人骨が出てくる。表面には人間を喰らう3面の悪魔が描かれていて、中世に黒死病を表す時によく使われた図柄であった。「これはファラデー・ポインターよ」。ラングドンがポインターを振ると、そこから放たれた光はボッティチェリが描いたダンテの“地獄篇(インフェルノ)”を映し出すのだった。ラングドンが幻覚で見た拷問、罪人、烙印の文字、ただれた肌の嘘つき、頭のねじれた魔術師、蛇がそこに描かれていた。シエナはアメリカ領事館に電話することにする。
「ラングドン教授?」「ああ」「探してました。例のものは?」「持ってる」「そちらはどこですか?」。ラングトンは電話を切ると、すぐに非通知の電話がかかってくる。窓から見えるホテルを見て、そのホテルの名と部屋番号を言うラングドン。
“世界保健機関(WHO)指令車 午前6時37分”の字幕。とばす車。
ラングドン教授はボッティチェリの絵を見て「オリジナルにない文字が見える。R、E、C、V、R、T、A……、真実は死者の目を通してのみ見える ゾブリスト」と言う。(明日へ続きます……)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと
黒山さん、連絡をください。福長さんと首を長くして待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)
街中で逃げ回る男とそれを追う黒ずくめの3人の男。カットバックで演説する男の姿が挿入される。「10万年かけて地球の人口は10億になった。次の100年で20億に、次の50年で倍、1970年には40億、現在は80億。生命を養う資源を破壊し、災害はすべて人口の増加に素因する。このまま放置するのか? 森林の伐採、ゴミの放置、過剰消費、破壊行為。半数の生物種が40年で絶滅。“痛み”が人間を救う? ここにスイッチがある。人数を半分にするスイッチだが、押さないと100年以内に人類は絶滅する。君ならどうする? 人類は自分の体内に発生したガンだ。人類を救いたい? 終点は“インフェルノ”だ。緊急の場合の代役として、“地獄”を世界に解き放て」。逃げていた男は尖塔を登り詰め、退路を断たれる。追っていた男「あれはどこに?」逃げていた男、尖塔から身を投げ、自殺する。演説する男「地球にとって人類は疫病だ。治療薬は“インフェルノ”だ」。
ICU。「罪を贖え」と叫ぶ男。目覚めた男(トム・ハンクス)は、女医から「ラングドンさん、私は担当医のブルックスです。心配はありません。連絡したい人はいますか? 軽い逆行性健忘症で、脳内出血はありません。記憶は数日で戻ります」「明かりを消して。(窓から街の夜景が見え)まさか。フィレンツェ?」「3時間前に救急に運ばれてきたんですよ」「女性は一緒だった?」「いいえ、タクシーの運転手だけでした。財布も携帯もIDもありませんでした」「なぜ私の名前を?」「ロンドンの大学のお話を聞き、その時お話をさせていただきました。私が9歳の時です。謎解きが好きで本を読みました。“失われた表意文字”以外は面白かったです。変わった子でしょ?」。“軍警察”のバイクが停まり、女性が降りる。「最初は頭痛がひどく、吐き気や混乱、目まいがあります」。警察が来たとの連絡を受けたブルックスは「警察と話す前に言っときますが、傷は銃で撃たれたもので、弾丸が頭をかすめ、転倒して頭を打ったのです」。軍警察の女、廊下にいた医師助手を射殺。ブルックスはラングドンを連れて逃げ出す。地獄絵の幻覚に苦しむラングドン。
“イタリア フィレンツェ 午前4時52分”の字幕。目覚めるラングドン。「私のアパートよ」とブルックス。「警察に電話するわ」「いや領事館にしてくれ。いや、待ってくれ」「撃たれた理由があるの?」「分からない」「ヴェ…ソリー、ヴェ…ソリーと言っていたけど」「ベリー・ソーリーかな?」「なぜ謝ってたの?」「分からない、質問ばかりするな、この女」「私の名前はシエナよ」「悪かった、シエナ」「質問は重要よ。脳が活性化されるの」「助けてくれてありがとう」「反射的にやっただけよ。幻覚は後遺症よ」「幻覚に出てくる仮面は黒死病が流行った中世に医者がつけていたものだ。死体。女。恐ろしい呼応桂だ。腕時計はつけてなかったか? 両親からのプレゼントで大切なものなんだ」「なかったわ。それより着替えをしないと」。シエナが着替えを取りに行っている間に、ラングドンはパソコンを開くと、イニャツィオからのメールが届いており、「会えなかったが、無事か? 我々が盗んだ物は隠した。“天国の25”。私も追われている」と書いてある。友達の服だと言ってシエナが持ってきた服を脱衣所で着ると、背中に湿疹が広がっている。
着替え終わったラングドンは背広のポケットにバイオチューブが入っているのを発見する。シエナはそれが危険物の運搬に使われるもので、指紋認証装備付きの政府支給品であることを教える。試しにラングドンが自分の指紋を認証させると、チューブが開き、人骨が出てくる。表面には人間を喰らう3面の悪魔が描かれていて、中世に黒死病を表す時によく使われた図柄であった。「これはファラデー・ポインターよ」。ラングドンがポインターを振ると、そこから放たれた光はボッティチェリが描いたダンテの“地獄篇(インフェルノ)”を映し出すのだった。ラングドンが幻覚で見た拷問、罪人、烙印の文字、ただれた肌の嘘つき、頭のねじれた魔術師、蛇がそこに描かれていた。シエナはアメリカ領事館に電話することにする。
「ラングドン教授?」「ああ」「探してました。例のものは?」「持ってる」「そちらはどこですか?」。ラングトンは電話を切ると、すぐに非通知の電話がかかってくる。窓から見えるホテルを見て、そのホテルの名と部屋番号を言うラングドン。
“世界保健機関(WHO)指令車 午前6時37分”の字幕。とばす車。
ラングドン教授はボッティチェリの絵を見て「オリジナルにない文字が見える。R、E、C、V、R、T、A……、真実は死者の目を通してのみ見える ゾブリスト」と言う。(明日へ続きます……)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと
黒山さん、連絡をください。福長さんと首を長くして待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)