gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

黒沢清監督『クリーピー 偽りの殺人』その3

2018-01-30 05:38:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 高倉家。高倉「お待たせしました」谷本(笹野高史)「警視庁の谷本と申します。原因はガス漏れでした。3体の遺体が発見されまして、田中親子と、あなたの元部下だった野上さんでした。心当たりは?」「西野です。あの中、平然とテレビを見ていました。あいつの言うことは全部嘘です」「高倉さんに先に話を聞くように、と言ってましたよ。信頼できる人だからって」。
 高倉「これを見てください」サキ「これ以上苦しめないで」「あと一つだけ。これが最後です。この人に見覚えは?」「水田さんじゃない」「思い出せないと言っていた。それが違うと言うことは思い出したんですね」「あなた、それでも人間ですか?」。
 路上でヤスコ「私、帰ります」西野「ヤスコさん、握手していいですか?」。ヤスコ、嫌々握手する。「絶対にうちに来て下さい。約束ですよ」となかなか手を離さない。逃げるようにして帰宅するヤスコ。
 自宅の扇風機の前で茫然となって座るヤスコ。
 テレビを見る西野。遺体をビニール詰めにするミオ。「お母さんに打ってあげていい?」「ああ」。苦しむミオの母を見て「ミオ、何やってんの?」。
 床下に遺体を運ぶミオと母親。
 高倉、ヤスコに「ちょっと出かけて来る。具合悪いの?」「ううん」。ヤスコの腕には無数の注射の痕。
 ミオの母、ナイフで西野を襲う。「何やってんだよ。ミオ、お前ちゃんと打ったのか?」。棒で反撃し、ミオの母を撃退する西野。拳銃を取り出し、ミオに「お前がやれ。お母さんが悪い。撃ち方、練習したろ? 頭だ」。ミオの母、上半身を起こす。「お父さんはどこ?」。西野、ミオから拳銃を奪い、ミオの母を射殺。西野「何でこんなことをやらせる? 面倒なことに巻き込むな。後始末をしとけ」。西野が去り、泣くミオ。(中略)
 ヤスコに西野「初めてでしたよね。どうぞ。どうぞ」。金属の扉を開くと、ミオの母の死体。動揺するヤスコ。「ミオがやっちゃったんです。ミオが逮捕されちゃう。ヤスコさんの責任です。ミオと相談して後始末をしてください」。ミオ「パックして、それから埋めるの」。
 ミオの母の手足をガムテープでぐるぐる巻きにする2人。ビニール袋を被せ、液体をその中に撒き、掃除機で中の空気を抜く。(中略)
 自宅で頭を抱える高倉。「ヤスコ?」。チャイム。「ミオです」。家に逃げ入るミオ。チャイム。ドアを叩く音。「西野です。ミオ、お父さんが謝るから戻っておいで」。高倉、ミオに「警察に電話して」。鍵を開けて西野は入ろうとするが、高倉がチェーンをかけたので、入れない。「これって誘拐ですよね」「何でうちの鍵を持ってる? こいつは西野じゃない」。パトカー、やって来る。ミオ「警察に電話してない」。警官、高倉を連行する。高倉「そいつは偽者だ」。
 谷本「野上の件ですが、借金をしていて、高倉さんを訪ねたところ、留守だったので、自暴自棄になって隣家に火をつけたと」「そんなバカな」「それに署の拳銃も一つ奪われています」高倉「西野は水田である可能性が高い。あの男に殺害された」「野上のパソコンには西野の検索をした跡がある。そういえば西野が来てます」。西野に会いに2人が部屋に入ると、警官「先ほど帰りました」。高倉「家に妻が一人でいる!」谷本「私も同行します」。
 高倉、自宅で「ヤスコ! ヤスコ!」
 谷本、西野宅へ。「ちょっと失礼」と言って家に入る。落とし穴にはまり、出された手につかまると、注射をされる。
 高倉、金属の扉の奥にヤスコがいるのを見つける。ヤスコ「あなたまでここに? 私はすっかり諦めた」「君の気持ちを全然理解できなかった。もう一度やり直そう。ちょっと待ってて」。部屋の奥に谷本を見つける高倉。西野、拳銃を持って現れ、「ヤスコさんの自由意思だ」と言って拳銃をヤスコに渡す。ヤスコは拳銃を西野に返し、「ほら」。高倉「あんたはそうやって皆人にやらせる。ヤスコ、こっちに来い。来てくれたら全力で君を守る」。ヤスコ、高倉の背後へ。「その拳銃を床に置け」。西野、逃げ出す。「たまにいるんだよ、おまえみたいなサイコパス。頭の病気だ。可哀そうに大学の事務の竹内さんなんて、おかしいと思っていたんだ。綱渡りの人生は終わりだ」。ヤスコ、高倉に注射をし、高倉、倒れる。
 ナンバープレートを外す西野。ミオ「ただいま」「引越しだ」。(中略)
 ヤスコが運転する車に全員乗っている。「とりあえず16号線を北上だ。よし。まだまだ行くぞ」。
 西野、建物の屋上から家並みを双眼鏡で見る。
 「新しい家が見つかった。高倉さん夫婦は僕のいとこ夫婦ということにしよう。皆、家族だ。だけどやっぱりマックスは邪魔だな。高倉くん、これ、やって」と拳銃を渡す。「これがあんたの落とし穴だ」と高倉は西野を射殺する。ミオ「ザマあみろ」と笑う。ヤスコは高倉と抱き合い、泣き叫ぶ。

 香川照之さんの怪演ぶりが印象的でした。
 
 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)