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ジェフリー・ディーヴァー『スリーピング・ドール』

2008-11-27 15:22:28 | ノンジャンル
 昨日、箱根の駒ヶ岳ロープウェイに乗って来ました。紅葉を目当てに行ったのですが、駒ヶ岳自体には紅葉はなく、小田原から駒ヶ岳に到る県道732号沿いに、きれいな紅葉が見られました。ただ、狭い道なので、一時停車して写真撮影できるところとできないところがあります。ご注意を。

 さて、ジェフリー・ディーヴァーの最新刊「スリーピング・ドール」を読みました。
 カルト集団の指導者で、一家4人を惨殺した容疑で終身刑に服しているダニエル・ペルが、新たな殺人容疑で尋問を受けるため、厳重な警備の刑務所から留置所に移送されてきますが、尋問が終わった後、謎の火災に紛れて2名の看守を殺し、脱走します。尋問のスペシャリストであるキャサリン・ダンスが責任者となりペルの探索が行なわれていきますが、刑務所の看守への尋問から、ペルが刑務所のパソコンを無断で使っていたことが分かり、メールの交信記録と、謎の言葉の検索記録が見つかります。そしてダンスは、ペルが逮捕された時に彼をリーダーとするカルト集団のメンバーだった3人の女性を集めて、聴取を行ない、また、一家惨殺事件で唯一の生き残りである末娘にも聴取を行なおうとします。そしてそこから出て来た思いもよらぬ真実とは‥‥。
 リンカーン・ライム・シリーズではありませんが、これまたどんでん返しに次ぐどんでん返しで、息をもつかせない面白さです。ダンスとペルの双方が互い違いに主人公になって話が展開していくのですが、それでも不意をつかれてしまう巧妙さです。ディーヴァーのすごいところは、普通のペースで進んでいたストーリーが、突然スピードアップして転がり始める瞬間があるところで、それは、優れたアメリカB級映画と共通するところです。かなりの長編ですが、一気に読んでしまいました。文句無しにオススメです。なお、ストーリーの詳細は「Favorite Novels」の「ジェフリー・ディーヴァー」のところにアップしておきましたので、興味のある方は是非ご覧ください。