WOWOWで黒沢清監督の'06年作品「叫(さけび)」を見ました。
赤い服の女(葉月里緒奈)が埋め立て地の水たまりで男に頭を押さえられて溺死します。刑事(役所広司)が寝ていると地震が襲い、恋人(小西真奈美)は刑事の部屋を出ていきます。刑事は地震で液状化した現場へ行き、自分のボタンが落ちているのを発見します。そして夜になり、ボタンを回収しに行くと、水たまりが波立ち、赤い服の女が現われ叫びます。女の死体の爪についていた指紋は刑事のものでした。一方、量を間違えると筋弛緩剤になる麻酔薬を自分にカバンに入れた医者は、先輩に50万の借金があるので注射器を100本都合してくれという息子に麻酔薬を大量に注射し、水たまりに頭を押し入れ溺死させます。刑事は同一犯の犯行だと言いますが、同僚はいぶかしみます。女の死体から検出された黄色の塗料も刑事の部屋にあるものでした。女の死体発見現場に行くと、医者が現われ、刑事が追うと廃虚のビルの屋上から飛び降り、刑事はなぜ自分に罪を着せるんだと詰問しますが口を割らず、医者は逮捕されます。刑事は取調べ室でも暴行を加え、医者は見えない人影に怯えます。地震がまた起こり、刑事の部屋の壁に亀裂ができ、そこから赤い服の女が出てくる悪夢を見、目覚めても赤い服の女が現われ、すべるように刑事に近づき「また会えてうれしいです」と言います。昼間にも女は現われ「ずっと一緒にいる」と言います。一方、社長に離婚が決まったから結婚しようと言われた部下の女性は、社長を海水を入れた浴槽で溺死させます。刑事は今住んでいるところの近くに昔、脳障害者の収容所があり、海水を張った洗面器に顔を押しつけ窒息させる体罰をしていたことを知ります。赤い服の女の身元が判明し実家を訪ねると、婚約を解消した男が金をせびりに来て、刑事らに逮捕され、女の殺人を認めます。しかし赤い服の女はまた刑事の前に現われ、殺された女とは別人であり、以前に脳傷害者の収容所の廃虚で見た亡霊であることが分かると、女は空へ飛んでいってしまいます。3件の殺しの犯人は皆収容所の裏を通るフェリーに乗ったことがあることが判明します。刑事は恋人を遠くへやり、すぐ後を自分も追うと言います。そして収容所の廃虚へ行くと赤い服の女がいて、「やっと来てくれたのね。あなただけ許します」と言って姿を消し、その後には人骨が山になっていました。そして刑事は恋人を半年前に殺したことを思い出し、自殺しようとしますが恋人の亡霊に止められ、亡霊は消えます。同僚が刑事の部屋を訪れると、洗面器の中の泥水が波立ち地震が起き、赤い服の女とともに洗面器の中に吸い込まれてしまいます。赤い服の女は結局刑事に取り憑くのを止めず、「私は死んだ。だからみんなも死んでください」と言い続けるところで映画は終わります。
訳が分かりませんが、葉月里緒奈の赤い服の女が怖いです。ひゅーと空に飛んでいくのも怖い。部屋の中の暗がりにぼんやりと立ってるのも怖い。すーと近づいてくるのも怖い。そして最初っから何か感情表現が薄い小西真奈美もやはり幽霊だったのでした。唯一怖くないところはラストで役所広司が小西真奈美を抱き締めるところで、小西が幽霊なので、空間を抱き締めている役所広司の姿がこっけいで、このショットだけはいただけないと思いました。怖い映画を見たい人にはオススメです。
赤い服の女(葉月里緒奈)が埋め立て地の水たまりで男に頭を押さえられて溺死します。刑事(役所広司)が寝ていると地震が襲い、恋人(小西真奈美)は刑事の部屋を出ていきます。刑事は地震で液状化した現場へ行き、自分のボタンが落ちているのを発見します。そして夜になり、ボタンを回収しに行くと、水たまりが波立ち、赤い服の女が現われ叫びます。女の死体の爪についていた指紋は刑事のものでした。一方、量を間違えると筋弛緩剤になる麻酔薬を自分にカバンに入れた医者は、先輩に50万の借金があるので注射器を100本都合してくれという息子に麻酔薬を大量に注射し、水たまりに頭を押し入れ溺死させます。刑事は同一犯の犯行だと言いますが、同僚はいぶかしみます。女の死体から検出された黄色の塗料も刑事の部屋にあるものでした。女の死体発見現場に行くと、医者が現われ、刑事が追うと廃虚のビルの屋上から飛び降り、刑事はなぜ自分に罪を着せるんだと詰問しますが口を割らず、医者は逮捕されます。刑事は取調べ室でも暴行を加え、医者は見えない人影に怯えます。地震がまた起こり、刑事の部屋の壁に亀裂ができ、そこから赤い服の女が出てくる悪夢を見、目覚めても赤い服の女が現われ、すべるように刑事に近づき「また会えてうれしいです」と言います。昼間にも女は現われ「ずっと一緒にいる」と言います。一方、社長に離婚が決まったから結婚しようと言われた部下の女性は、社長を海水を入れた浴槽で溺死させます。刑事は今住んでいるところの近くに昔、脳障害者の収容所があり、海水を張った洗面器に顔を押しつけ窒息させる体罰をしていたことを知ります。赤い服の女の身元が判明し実家を訪ねると、婚約を解消した男が金をせびりに来て、刑事らに逮捕され、女の殺人を認めます。しかし赤い服の女はまた刑事の前に現われ、殺された女とは別人であり、以前に脳傷害者の収容所の廃虚で見た亡霊であることが分かると、女は空へ飛んでいってしまいます。3件の殺しの犯人は皆収容所の裏を通るフェリーに乗ったことがあることが判明します。刑事は恋人を遠くへやり、すぐ後を自分も追うと言います。そして収容所の廃虚へ行くと赤い服の女がいて、「やっと来てくれたのね。あなただけ許します」と言って姿を消し、その後には人骨が山になっていました。そして刑事は恋人を半年前に殺したことを思い出し、自殺しようとしますが恋人の亡霊に止められ、亡霊は消えます。同僚が刑事の部屋を訪れると、洗面器の中の泥水が波立ち地震が起き、赤い服の女とともに洗面器の中に吸い込まれてしまいます。赤い服の女は結局刑事に取り憑くのを止めず、「私は死んだ。だからみんなも死んでください」と言い続けるところで映画は終わります。
訳が分かりませんが、葉月里緒奈の赤い服の女が怖いです。ひゅーと空に飛んでいくのも怖い。部屋の中の暗がりにぼんやりと立ってるのも怖い。すーと近づいてくるのも怖い。そして最初っから何か感情表現が薄い小西真奈美もやはり幽霊だったのでした。唯一怖くないところはラストで役所広司が小西真奈美を抱き締めるところで、小西が幽霊なので、空間を抱き締めている役所広司の姿がこっけいで、このショットだけはいただけないと思いました。怖い映画を見たい人にはオススメです。