WOWOWで、トム・ハンクス、スティーヴン・スピルバーグ共同製作の全10回からなるテレビシリーズ「バンド・オブ・ブラザーズ」を見ました。「プライベート・ライアン」で、第二次世界大戦における、アメリカ軍のノルマンディ上陸作戦から始まるヨーロッパ戦線での戦いの様子を描いた2人が、映画では描けなかった欧州戦線の全貌を11時間をかけて描くという壮大なドラマです。
このシリーズではノルマンディ上陸作戦に参加した第101空挺師団のE中隊が、その後フランスでの戦いを経て、ドイツ領内に入り、ユダヤ人強制収容所の解放などを経て、ヒトラーの死後もナチスの先鋭たちがゲリラ戦を続けていた、ドイツ南部のナチス高官の屋敷とヒットラーの山荘のある地域を制圧し、大平洋戦線へ転戦していく様子が描かれていました。
主題曲がもろ「プライベート・ライアン」で、テレビシリーズということで、「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦で描かれた米兵が虐殺されていく地獄絵図は描かれず、物足りなさを感じ、大体先が読めたので、1、2回目を見た段階で、おそらくベルリン攻略が描かれる最終回だけは見ようと思っていたのですが、前述のように、最終回では、彼らはベルリンへは行かず、フランスからドイス南部へと進撃し、そこで既にもぬけの殻になり自殺している人が数人転がるヒットラーの山荘や膨大なワインが集められていたゲッペルスの屋敷に入り込み、ナチスの高官たちが集めた富みを略奪しまくります。そしてオーストリアへ転戦し、そこで沖縄戦の激戦の様子をニュース映画で見、大平洋戦線への転戦を待つ間、時間を持て余します。主人公であるE中隊の少佐は、すぐに大平洋戦線に行くために、転属願いを出し、上官からの面接でこれまでの彼の戦いがフラッシュバックされ、その中で、ドイツの少年兵を撃ち殺してから少佐は銃を撃てなくなったことが明らかになります。上官は、君が単独で大平洋戦線へ行けば、部下が悲しむだろう、と言い、101師団として大平洋戦線に向かう時には大隊長として活躍してもらう、と命じ、少佐も納得します。そして待機している彼らのところへ日本の降伏が伝えられ、彼らは故郷に帰ることになるのでした。最後に、実際にE中隊で戦い、まだ健在である人々がこの戦い、そして戦友のことを語り、物語りは終わります。
これは実話です。もちろん細かいところで劇的効果を狙いフィクションが混ざっているかもしれませんが、かなり綿密な調査の上で作っていることがう伺えます。そして、そこから浮き上がって来るのは戦友の素晴らしさであり、戦争の残虐さであり、一般のドイツ兵士も戦争が終われば、実は同じ思いで戦争を戦っていたということです。
主人公のE中隊を率いる少佐がどこにでもいそうな顔の男で、それがリアリティをこのシリーズに与えていると思いました。他の兵士も俳優臭さがなく、それでも個性あふれる人々で、これもまたシリーズにドキュメンタリー性を与える効果をあげていたと思います。
この作品はエミー賞で作品賞、監督賞他6部門で受賞し、'01年度ゴールデン・グローブ賞でもテレビ・ドラマ&ミニ・シリーズ部門で最優秀作品賞を受賞しました。私のそれらの受賞に値する作品だと思います。これから見る機会に恵まれた方には、オススメです!
このシリーズではノルマンディ上陸作戦に参加した第101空挺師団のE中隊が、その後フランスでの戦いを経て、ドイツ領内に入り、ユダヤ人強制収容所の解放などを経て、ヒトラーの死後もナチスの先鋭たちがゲリラ戦を続けていた、ドイツ南部のナチス高官の屋敷とヒットラーの山荘のある地域を制圧し、大平洋戦線へ転戦していく様子が描かれていました。
主題曲がもろ「プライベート・ライアン」で、テレビシリーズということで、「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦で描かれた米兵が虐殺されていく地獄絵図は描かれず、物足りなさを感じ、大体先が読めたので、1、2回目を見た段階で、おそらくベルリン攻略が描かれる最終回だけは見ようと思っていたのですが、前述のように、最終回では、彼らはベルリンへは行かず、フランスからドイス南部へと進撃し、そこで既にもぬけの殻になり自殺している人が数人転がるヒットラーの山荘や膨大なワインが集められていたゲッペルスの屋敷に入り込み、ナチスの高官たちが集めた富みを略奪しまくります。そしてオーストリアへ転戦し、そこで沖縄戦の激戦の様子をニュース映画で見、大平洋戦線への転戦を待つ間、時間を持て余します。主人公であるE中隊の少佐は、すぐに大平洋戦線に行くために、転属願いを出し、上官からの面接でこれまでの彼の戦いがフラッシュバックされ、その中で、ドイツの少年兵を撃ち殺してから少佐は銃を撃てなくなったことが明らかになります。上官は、君が単独で大平洋戦線へ行けば、部下が悲しむだろう、と言い、101師団として大平洋戦線に向かう時には大隊長として活躍してもらう、と命じ、少佐も納得します。そして待機している彼らのところへ日本の降伏が伝えられ、彼らは故郷に帰ることになるのでした。最後に、実際にE中隊で戦い、まだ健在である人々がこの戦い、そして戦友のことを語り、物語りは終わります。
これは実話です。もちろん細かいところで劇的効果を狙いフィクションが混ざっているかもしれませんが、かなり綿密な調査の上で作っていることがう伺えます。そして、そこから浮き上がって来るのは戦友の素晴らしさであり、戦争の残虐さであり、一般のドイツ兵士も戦争が終われば、実は同じ思いで戦争を戦っていたということです。
主人公のE中隊を率いる少佐がどこにでもいそうな顔の男で、それがリアリティをこのシリーズに与えていると思いました。他の兵士も俳優臭さがなく、それでも個性あふれる人々で、これもまたシリーズにドキュメンタリー性を与える効果をあげていたと思います。
この作品はエミー賞で作品賞、監督賞他6部門で受賞し、'01年度ゴールデン・グローブ賞でもテレビ・ドラマ&ミニ・シリーズ部門で最優秀作品賞を受賞しました。私のそれらの受賞に値する作品だと思います。これから見る機会に恵まれた方には、オススメです!