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ジェイムズ・パタースン『殺人カップル』

2008-01-05 18:39:46 | ノンジャンル
 ジェフリー・ディーヴァー推薦のジェイムズ・パタースン「殺人カップル」を読みました。
 ワシントンDCである小学校の生徒が連続して殺される事件が起き、同時に上院議院、テレビのレポーター、映画俳優ら有名人の連続殺人が起きます。前者は激情型、後者は冷静沈着で「ジャックとジル」名義の5行詩が必ず現場に残されています。ワシントン市警のアレックスは、猟奇的な事件を数々解決して来たキャリアを見込まれ、ジャックとジルの事件の捜査に抜てきされますが、夜は児童連続殺人の捜査を同僚のサンプスンと続けます。そして、ジャックとジルは大統領の殺人予告をしてきたのでした‥‥。
 6部115章からなるこの小説は、スピーディーなストーリーの運び、意外な犯人など、ジェフリー・ディーヴァーの小説にかなり近いもので、楽しめました。が、ジェフリー・ディーヴァーの小説と決定的に違うのは、出て来るキャラクターがあまり魅力的でないこと、そしてハッピーエンドでないところです。最後に読者は作中人物とともに不安なまま、小説を読み終えなくてはなりません。
 ちなみにこの著者のアレックス・シリーズには前2作があって、第一作「多重人格殺人者」と第二作「キス・ザ・ガールズ」は大ヒットし、映画化もされたそうです。そしてどちらの映画でも主演はモーガン・フリーマンが演じたというのですから、これは面白そうです。
 詳しいあらすじを知りたい方は「Favorite Novels」の「ジェフリー・ディーヴァー」の推薦する本から入れますので、ご覧ください。