gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

サスティナブル(持続可能な)・コーヒー?

2007-09-08 18:31:11 | ノンジャンル
 8月25日の朝日新聞朝刊に興味深い記事が載っていました。「コーヒーから考える地球 『持続可能な』栽培に広がる支持」と題された記事で、具体的に記事の内容を見て行くと「(前略)90年代後半から値を下げていたコーヒー豆の価格は、02年に70年代の水準にまで下がった。コーヒー豆の暴落は、途上国の小規模生産農家を直撃し、農園放棄が相次いだ。結果としてコーヒーの品質低下につながったことから、(持続してコーヒーを生産するには)コーヒー豆の価格は安定している必要があるという。『シェードグロウン(木陰栽培)コーヒーは渡り鳥の休息地になる』(中略)スミソニアン渡り鳥センターのロバート・ライスさんが強調した。グアテマラやコロンビアなど7カ国32農園のコーヒーを『バードフレンドリーコーヒー』として認証している。国際環境NGO『コンサベーション・インターナショナル(CI)』は、主要なコーヒー生産地が『生物多様性ホットスポット』と重なっていると私的する。生態系が豊かで、破壊の危機に直面する場所。生産農家や輸出組合など現地パートナーと組み、住民の生活の向上と生物多様性保全に取り組む。NPO法人『フェアトレイド・ラベル・ジャパン』は、コーヒーを含む18品目について世界共通のフェアトレイド(公正貿易)・ラベルを認証。最低価格を保障するなどして生産者を支援し、商品は50カ国以上で流通している。(中略)CIの日本事務所には今春、一時は農園を手放すことを考えたというパナマのコーヒー農家から手紙が届いた。サステナブルコーヒーのプロジェクトを『普段囲まれている自然の恵みを認識し、自然に優しいコーヒー生産方法を教えてくれる』とし、『今は豊かな環境と働く人たちの生活を守っていこうと考えている』と記していたという。」
 いい話じゃないですか。私はコーヒー畑が生物多様性のホットスポットであるとは知りませんでした。この記事のポイントはフェアトレイドの実現と自然に優しいコーヒー生産方法の伝授です。フェアトレイドは今までの先進国による発展途上国からの搾取をやめ、商品を作るのに要した費用に見合う価格で買い取る義務を先進国側に課す、というもので、これはどのようにして実現にもっていっているのか分かりませんが、どんどん進めていってほしいですね。その結果先進国で輸入品の値上げがあっても仕方がないと思います。これまでが安すぎたのですから。
 またコーヒー生産の本場の農園主が、日本のNPOに自然に優しいコーヒーの生産方法を聞く、というのは変な感じがしました。コーヒーの生産など全然やってない国の人間が、コーヒーの本場の農園主にコーヒーの作り方を教える。考えられるのは、発展途上国では環境保護の意識がまだ低いこと、日本の農業研究が世界の中で見ても進んでいること、ぐらいでしょうか? 
 環境や労働者の人権に配慮してサスティナブルな農業をしていく。文句無しに支持を表明させていただきます。