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ロシアは独裁政権に?

2007-09-24 16:48:25 | ノンジャンル
 9月6日の朝日新聞朝刊に「民主勢力阻む政権」と題して、このところのロシアの政治勢力の話が載っていました。
 93年には議会の半分近くを占めていた民主・リベラル勢力が、95年には10%に、そして03年には1人もいなくなってしまい、与党の統一ロシアに吸収されてしまったというのです。
 統一ロシアという名前が象徴するように、ロシアは多くの小民族と人数では突出しているロシア人からなっていて、常に強力な中央政権が分裂を回避してきました。が、このところの民族自決の流れの中で、ロシアから分離して独立しようとする地域があるとロシア政権は力に物言わせて徹底的に弾圧してきました。その最たる物がチェチェンでしょう。
 地下資源に恵まれ、陸上の交通路としても要所であるチェチェンが独立を宣言した際、ロシアがやったことは冷戦時代に東欧の国々にしたのと同じく、暴力による独立派の殲滅でした。その結果、多くのテロで一般のロシア人が殺され、今でもその恐怖は去っていません。これは明らかにプーチン大統領の失政でしょう。
 第一次世界大戦後に東欧で自治共和国が次々に誕生したように、ロシアも民族の自決権を認め、新たに協定を結んで経済的な損失を防ぐということができないのでしょうか? 同じことは中国のチベットへの対応に対しても言えます。なぜ、第一次大戦後に東欧で自治共和国が多く生まれることができたのか、私は分からないので、その辺の事情に詳しい方がいらっしゃれば、是非教えていただきたいと思います。
 とりあえず、これからのロシアがロシア帝国に逆戻りしないことを祈っています。