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ジェフリー・ディーヴァー『死の教訓』

2007-09-29 16:20:56 | ノンジャンル
 ジェフリー・ディーヴァーの'93年作品「死の教訓(上)」を読みました。
 池のほとりでオーデン大学の女子大生ジェニー・ゲベンがレイプされた絞殺死体で見つかります。捜査を担当するコードには犯人から家族を殺すという脅しがなされます。今回の殺人はサイコ殺人で、半月の日に起こったころから、次の殺人は満月の夜に起こる、と新聞は書き立てます。コードは令状もなくジェニー・ゲベンの寮部屋に入ったことから、彼女の手紙や書類を処分した嫌疑をかけられます。コードは犯行時に現場で2人の人影を見、現場近くで見つかったナイフを1人が持っていた、という証人を見つけだします。しかし、期せずして、満月の夜にジェニーのルームメイトだったエミリーが溺死します。そばに残されていた足跡は前回の殺人現場に残されていたものと一致しました。コードはジェニーの父から、ジェニーが両性愛者で、多くの人間と性的関係を持っていたことを聞き出します。そして大学の圧力で、コードは捜査から外され、今後は大学内部の捜査は禁止されることになります。大学の警備課長のクレスギはナイフが映画〈ディメンション〉に出て来たものと同じであることに気付き、コードとともに玩具屋に行くと同じものが大量に売られていてることが分かります。高1のジャノーとフィリップは第一の殺人に関わっていましたが、ジャノーというのはコードの息子ジェイミーの別名でした。
 というところで、上巻は終わります。これ以外にコードの9才の娘セアラが登場し、学校に不適応で読み書きに難がある彼女が信じる魔法使い、サンシャイン・マンになりすまして彼女を狙う謎の人物がいたりして、殺人事件の犯人とともに、こちらの方も下巻で明らかにされるのでしょう。リンカーン・ライム・シリーズが始まる4年前に書かれた作品ですが、いくつもの話が平行して、またある時には交わって進んでいくという書き方は同じで、次々と難関を解決していくコードの行動力もアメリア・サックスを彷佛とさせます。
 さて、話しはこれからどのような展開を見せるのでしょう? 下巻が楽しみです。