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過激派は反民主主義?

2007-09-21 16:24:04 | ノンジャンル
 9月3日の朝日新聞朝刊に興味深い記事が載っていました。
 イスラム過激派ハマスが支配するパレスチナ自治区のガザで、抗議デモを規制したり取材を妨害したりするハマスへの批判が高まっているというのです。世論調査では、対立する穏健派ファタハの支持率がハマスを上回るようになったそうです。
 イスラエルの非人道的なパレスチナに対する弾圧に反感を持つ人々が、強行派のハマスを支持するようになるというのは、理解できるような気がしていましたが、考えてみるに過激派あるいは強行派というのは、自分たちの意見が絶対正しいと思うから強行な手段に打ってでれる訳で、相手の意見を理解しようという気がない反民主主義的な集団だということが言えると思います。
 したがって、実際そうした集団が住民を支配下におけば、独裁的な政治を行うのは目に見えていて、今回のように住民が自ずから起こした行動に関して規制するのも頷けますし、また規制された住民から反発を喰うのも当然と言えます。
 しかし、記事の最後にはこのような記述がありました。「一方、ガザの企業運営者協会のシャワ代表によると、ハマスのガザ制圧後の(反対勢力による)封鎖で人道援助を除く物資の輸出入が完全に止まり、縫製などの工場の9割以上が閉鎖、6万人以上が失職した。『大多数の貧困層はとどまり、ハマスにすがって生きるしかない』。シャワ代表が、封鎖がこのまま続けば住民は(ハマスの反対勢力への)反発を募らせ、ハマスへの支持が復活するとの見通しを示した。」とのことです。
 民主主義より、まず仕事、そして食べ物ということなのでしょう。パレスチナに真の意味での民主主義が生まれるのは、いつなのでしょうか?