貧しい者からピンハネ？

　またやりましたね。グッドウィル。８月24日の朝日新聞朝刊によると派遣社員から一日200円をデータ装備費という訳の分からない名目でピンハネしていた、とのことです。ただでさえ、派遣先からもらった金額の半分しか実際に働いた人に届かないのが現状の派遣業界なのに、その上のピンハネ、ひどいものです。派遣去れてる人が社員に聞いたところ、派遣先で物損事故が起きた時のための積立金だと言ったそうです。だったらデータ装備費なんて名前じゃなくて、事故積立金とか、何とか名前を変えるべきだし、そもそもそういう費用は会社が負担するのが常識でしょう。派遣された人が業務中ケガをしても「それは君の技術が未熟だからだ」と言って労災を使わず、医療費負担をまったくしなかった、という事実もあったそうです。
　私が以前警備会社に務めていた時にも似たようなことがありました。同僚の人が業務中ケガをしたのですが、前の月に通勤途中交通事故で亡くなった方がいて労災を使っていたので、２ヶ月連続で労災を使うと警察に目をつけられるのを恐れ、ジュースを現場に持って来て「これでなかったことにしてくれ」と会社のお偉いさんが言ったそうです。ジュースを持って来るという神経に、ケガをした人はつい笑ってしまったのですが、結局うやむやのまま終わってしまいました。ちなみに労災隠しをした企業は営業停止など厳しい処分を受けることになっていて、彼が労働基準局に訴えていれば、そういう事態になったでしょう。が、そうなると他の同僚の職も奪うことになりかねないので、彼は泣く泣く我慢したのだそうです。
　また私が通勤途中で交通事故に遭い、働けなくなった時、給与保障を加害者の保険会社からもらうため、私が働く警備会社に、今後働くはずだった仕事の内容を証明する書類を書いてくれ、と言ったところ、法的な義務はないので書けないと言われたことがあります。何度電話しても埒が開かないので、私は頭に来て、内容証明で手紙を社長宛に送ったところ、急に低姿勢になって、すぐに書類を書きました。
　グッドウィルの場合、ベルファーレとかで泡銭を稼いだ折口社長が、これからは介護の時代だと介護事業に進出した時から、何か嫌な感じがしていたのですが、図らずも私の予想が当たった形になったようです。折口社長には、介護事業での詐欺行為もありますが、何と言ってもピンはねの詐欺行為に報いるため、刑務所での生活を長く経験していただきたいと思う次第です。