メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Rein Xeed の The Light

2009-04-24 21:09:43 | メロディック・ハード
Rein Xeedのセカンド『Higher』があまりにも良かったので、1stの『The Light』も聴いてみた。

聴いた途端、『Higher』に感じられた明るさはあまりないのに気付いた。
いわゆるメロディック・スピード・メタルをやっている。

ザクザクと切り込む速いテンポのバスドラに乗せて、割とメロディアスな歌がかぶさる。
リフに、シンフォニックなシンセが乗ると、気分はソナタ・アークティカ。
さらにシンフォニックになり、大仰になると、シンフォニーXになるのだ。
それでいて、ギターソロはネオクラシカルなのが面白い。

Tommy Johanssonの歌は、高音は気持ち良く出るし、声もクリアでいいのだが、音程に不安定で危なっかしい。特に中域音が荒削りだ。
表現力も今イチ。ヘタウマな感じに味があるとも言うが、“惜しい”の領域にあるのだろう。
セカンドの『Higher』でもまだまだなのだが、1stを聴くと、レベルアップしたんだなぁとしみじみ感じる。

アルバムは、Tommyのやりたいことをやりたい様に作ったみたいで、曲によって表情ががらりと変わる。
親しみやすさとキャッチーさ、邪悪と崇高さ、明るさと暗さ、メタルと土着性、ドライブ感、そしてシンフォニック!。
まとまりがないとも言えるが、勢いがあって美しくて親しみやすいメロディラインは、それを補って余りある輝きを放っている。

個人的には、『Higher』に通じる3曲目の“Great Hall Of Rain Xeed”が、明るさとキャッチーさとスピード感があって素晴らしい。
さらに曲の展開がいい。
もろインギーの10曲目のインストナンバー“Heavenly Fire”は、やりすぎかな。

メロスピの部分が多くて、一本調子になってしまうきらいはあるが、間奏でシンフォニックになり、ドラマティックな展開には素直に心が動かされる。
演奏力も高度だ。
『Higher』で無駄な部分を削ぎ落とし、独自色を見出したのだと思うと、大変感慨深い。