メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Pathosray の Pathosray

2008-05-10 16:38:11 | メロディック・ハード
イタリアのテクニカル・プログレッシヴ・メタル・バンドのデビュー作。
ジャケを見て、一瞬Rhapsodyかと思ってしまいましたぁ。

最近のお気に入りである、Circus MaximusやPagan's Mindと同系列-Dream TheaterのImages&Wordsの頃の流れを汲む。
それらよりも、もっと重低音が利いてヘヴィーだ。
演奏部分では、Systematic Chaosの無機質さまで含む。
Circus MaximusやPagan's Mindとまではいかないが、なかなかいい。

サウンドは高度でテクニカル。
中心人物であるIvan Sandronのドラミングは、軽快で変リズムを叩きまくりだ。
ドラミングを追うだけでも楽しい。
キーボードとギターがうまく連動して、どっちかに偏らず、バランス良くサウンドをリードしている。

Marco Sandronのボーカルは、元Evil Masquradeや元Royal Huntのヘンリック・ブロックマンみたいに線が細い高音だ。
線の細いジェームズ・ラブリエのようにも聴こえる。
7曲目のバラード“In Salicis Umbra”の表現力は素晴らしい。
1:39と言わず、もっとやってくれたらなぁ~。

歌メロは概してメロディアスで、コーラスもキレイだ。
それにスティーブン・タイラーのようなちょっぴりデス声(ふんばり声?)が入って、変化をつけている。

Sonata Arkticaの『Unia』やRoyal Huntの『Collision Course~ParadoxⅡ』、はたまた最近のゴシック・バンドにありがちな、シンセで音を覆ってしまうという、シンフォニックすぎるがために聴きづらいってこともなく、気分良く聴き通せる。
ピアノを使って、格調高さと透明感を出しているのもいい。

が、細部まで凝っているため、全体像が掴みにくいのが惜しい。
どこが聴き所なのが理解しづらいため、疲れてしまうのだ。
曲がどれも似通ってるように思えるし。
適度に空間がほしい。
大曲はあっても構わない、ただ、シンプルでキャッチーな曲も入れてくれれば、リフレッシュされて、続けて聴けられるのに。。
リスナーのワガママなのかしらん??

この辺をうまく押さえたら、大化けもするだろう。
最近の傾向として、デビュー作ではプログレ度が高くても、2作目はプログレ度が多少減って、聴きやすくてヘヴィーになっているので、楽観はしている。
いえ、プログレ度は減らなくていいのだが。