メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Rhapsody Of Fire の The frozen Tears Of Angels

2010-06-12 19:45:57 | メロディック・ハード
イタリアのシンフォニックなメロディック・パワー・メタル・バンドの8作目。

この作品はすごい!!
正直、Rhapsody Of Fireになってからは、今までの焼き直しが感じられて今イチだったが、『The frozen Tears Of Angels』は、内容が凝縮された上に、さらなる高みに昇ったような高揚感がある。

確実にUPしたのが、スケールの大きいドラマティック感だ。
アレックス・スタロポリのオーケストレーションは、ファンタジー系のサウンドトラックにもってこいの、画像が浮かぶ壮大で崇高な造りだ。
広がりと高さ、奥行きまである。
それに絡む男女のクワイアの見事なことったら。背筋がゾクゾクして凍りつくようだ。
現世から、一瞬で天使と悪魔の棲む世界へと連れて行かれる。
クリストファー・リーのナレーションは相変わらずだが。。

そこにルカ・トゥリッリの攻撃的な早弾きリフが、闇を切り裂き緊迫感を伴って、2曲目の“Sea Of Fate”が始まる。
リフが実にカッコいい。パトリースのベースもカッコいい。
さらにファビオ・リローネの感情を込めた歌のうまさと説得感はどうだろう。
声が美しいこともあって、思わず聴き入ってしまう。
歌メロがキャッチーで最高!

教会音楽のように崇高なのに、邪悪なデス声で歌う4曲目の“Reign Of Terror”もいい。
対比によって、デス声と疾走感が増幅されている。

バラードもいい。
5曲目のイタリア語で歌う“不滅の炎 {Danza Di Fuoco E Ghiaccio}”は、リコーダーを使ったトラッド&バロック調で哀愁が漂う。
7曲目の“Lost In Cold Dreams”は、アコギをベースに、クサいほど情感的に高らかに歌い上げる。
間にこれらのバラードが挟まれるから、聴きやすいのかも知れない。


いつにも増して疾走曲が多いように思う。
ルカのエッジの利いたリフが冴え渡る。
が、どの曲も単純ではなく、リズムや曲調の変化があって静と動の対比がなされている。
これにより、作品に深みを与えることになった。

バロック調のクラシックと教会音楽、トラッドとヘヴィー・メタル。
これらが自然に共存している奇跡。
Rhapsodyでしか成し得ない。
この唯一であることの“凄味”こそがRhapsodyの魅力なのだ。


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2 コメント

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Unknown (通りすがり)
2010-11-14 01:39:03
このアルバムは私も大好きです。
疾走曲が多いのはうれしい限りですが、個人的にはアルバムの構成がとてもいいと思いますね。♯5や♯7の民謡チックな曲やバラード曲が最高のタイミングで配置されてるので、なおさら疾走曲が際立つんだと思います。
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Unknown (massh@まー)
2010-11-14 22:34:28
♪通りすがりさま

コメント、ありがとうございます。

そうですよね、疾走曲とバラードの両方が素晴らしいから、お互いを引き立てているんでしょう。
それと、期待した通り曲が進行してくれるのもあるでしょうね。
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