メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Vindictiv の Ground Zero

2010-01-10 16:52:02 | メロディック・ハード
スウェーデンのネオクラシカル・バンドのデビュー作。
が、ネオクラシカルだけでは括れない。

ステファン・リンドホルムは、イングウェイ・マルムスティーンをもろ彷彿させる、高速ハーモニック・マイナー・スケール。音圧もそのものだ。
中世時代の音階でギターソロをこれでもかと弾きまくる。
が、キーボードはどちらかというとプログレ・メタルで、時にシンフォニックに、時に薄っぺらにペラペラ弾く。
ベースは、ジャズテイストがあって、リズミカルというよりメロディアスに弾く。
ドラムスはテクニカルなメタルで、バスドラは重低音だが、スネアは軽め。プログレのドラマーの重低音を強くした感じ。
クレジット見たら、Flower Kingsのゾルタン・チョースだって。どおりで。

そして何よりも驚くのがヨラン・エドマン。
ご承知の通り、インギーのバンドでボーカリストを務めていた。
インギーがリッチーの息のかかったメンバーを多用したように、ステファンもヨランを使いたかったのか?と想像してしまうが、結果はそうはならない。
ヨランは、どちらかというと80年代LAメタルのように、明るく歌い上げる。

以上のメンバーが演奏しているのだから、バラバラな音楽なのかと思うが、そうはならずにうまく融合されているから驚きだ。
全体的に明るめのHRで、印象的なフレーズが耳に残る。
何よりもヨラン・エドマンが歌い始めると、ぱっとそこだけ演奏が引いて花道を用意する。
ヨランは居心地良さそうに高らかに堂々と熱唱する。
コレが心地いいんだな。
コーラスワークも絶妙だ。

もちろん、ステファンの高速ギターは驚きには違いない。
ただ、メロディアスじゃないから飽きてしまう。
ギターソロをバンドの一要素として留め、ヨランの歌をフューチャーしたVindictivのやり方は正しいと思う。(ピロピロキーボードはいらないが)

元At Vanceのオリバー・ハートマンが“Reach Out”“I'm Back Home”“The Sacrifice”の3曲で歌っている。
これが、デビッド・カバーディルに似ててなかなか良い。Avantasiaでは違う歌い方だったのに、器用なのね。
5曲目の“Venom”はマーク・ボールズのボーカルだし、変化をつけてておもしろい。
でも、ヨラン・エドマンの歌が一番だ!

ちなみに気に入ったのは、ヘヴィーでありながら緩急がある1曲目の“Modern World”、途中からどんどんキャッチーになる4曲目の“Golden Gate”あたりかな。
両方ともネオクラシカルっぽいや。
あと、マークの歌で5曲目の“Venom”。曲の展開とスピード感がいい。


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2 コメント

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私的には… (まいるど)
2010-01-11 10:52:53
このバンドはもっとピロピロ度とプログレ度を抑えたメロハ~的な感じの方が良かったと思います。このアルバムのクオリティが高いだけに残念ですね…。
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ちょっとね。。 (massh@まー)
2010-01-11 19:43:15
まいるどさん、コメントありがとう~

そうなんです、ピロピロが下品というか低俗というか、作品の質を落としてますよね。
何を狙ったのかわかりません。

トラバありがとう。私からもトラバさせていただきます
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