メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

The Devin Townsend BandのSynchestra

2006-06-01 22:43:48 | メロディック・ハード
初めて聴くサウンドをやっている。
プログレだと思う。
Devin Townsendは、1972年生まれのカナディアンで、え~と33~34歳かぁ。結構若い。
手元に資料がないので、公式HPを見ると、12年間のキャリアの中で、スティーブ・ヴァイやAyreon、Soilworkらと仕事をした、名うてのセッションミュージシャンのようだ。
本作は、今年の1月にリリースされている。

アコギの牧歌的な歌で始まる。
声がポール・マッカートニーのようだ。
が、爽やかなのはここで終わり、急にヘヴィーに変化する。
かといって、メタルではない。深く暗いうねりの中で反復されるリズムと、メロディアスなギターや呪文のような歌で、閉鎖的に内包的に進行する。

かと思うと、ベンチャーズを思わせるギターが盛り込んであったり、Pain Of Salvationを彷彿させる、攻撃的で破滅的な歌と軽快なキーボードの融合がある。
また、メタル的な重低音に乗った、王道なプログレもやっている。
さらに、美声とデス声の使い分けがあるし、Dream Theaterっぽいリフがある。
儚くて繊細な曲もある。ZEPっぽいノリがある。キャメルもある。
サウンドは一貫しているけれど、取り入れた無秩序な音楽と、無機質な音の集合体のために、ワケがわからなくなっている。
何と例えたらいいんだろう?

さまざまな顔を持つ。多分これらのどれもがThe Devin Townsend Bandなのだろう。
分類せずに、そのまま丸ごと受け入れるのが、正しい聴き方だと思う。