東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

山梨県のワイナリー見学

2008-11-01 07:50:57 | 旅行
このブログではこれまでロフトのイベント「東京ナイト」に関することしか書いてきませんでした。
日々の日記はmixiに書いていたのですが、今後はこちらで書こうと思います。
平凡な日常ですが、記憶力の著しく悪い自分がいつか読み直すことを第一の目的に記録しておこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

という訳で、日記第一弾。


木曜、金曜と山梨県のワイナリー見学。
最近人気急上昇の日本ワイン。ぼくも大好きな蔵があってその畑を見るのが一番の目的。



木曜日は勝沼の中央葡萄酒。
ここでじっくり2時間半、畑と醸造過程を見せてもらい試飲もさせてもらった。
特に畑が面白い。
これまでワインの本が好きで、たくさん「読んで」きたが、本を通じてしか知らなかった知識が、実際に畑に立って周りを見渡しただけで、ストンと理解できた気がした。
案内してくれた方の熱い言葉にも感動した。ちょうど海外に打って出ようとしているそうでその挑戦と夢を誠実な言葉で語ってくれた。
自分の会社でこれほど仕事について熱く語れる人がいるだろうか? 大きな刺激になった。
試飲も勉強になって良かった。ただ、「最高に美味しい!」と言えなかったのが残念だったが・・・。
シャルドネと樽甲州を購入。

その後、ワイン畑を見渡せるレストラン「風」でランチ。高いな~。観光客向けなのかCP悪し。

ランチの後、勝沼の図書館に行ったり、メルシャンのワイン資料館に行ったりしたが移動の時間が迫っていたのであわただしくて残念。もう一軒くらいワイナリー見学がしたかったが、電車で韮崎に移動。

おいしい学校という宿に。
併設のイタリアンで食事。もう少し地元の食材を使って欲しかった。松茸なんかいらないし地元のキノコのほうがどれほど嬉しいか。ワインも地元のものが少ないのが残念。

翌朝は僕の好きなワインの生産者の方にお話を聞く。仕込みでお忙しい時でこちらも最初は遠慮していたが、ワイン作りの夢を熱く語ってくれた。

一番記憶に残ったのは、「消費者も生産者なんだ」という言葉。
消費者がどんな消費行動を選択するかによって生産者に大きな影響を与える。
当たり前の事かもしれないけれど、「おいしい」「おいしくない」という基準だけで切り捨てていくのはその先の生産者のことを思うとできない事。
逆に生産者も消費者の顔が見えていればいい加減なことは出来ないはず。
せっかく物流や決済が便利になったんだから、もっと消費者と生産者が近い場所にいられたら良いと夢を語ってくれた。

僕もここ数年の木こり活動を通じて得た考えを伝えた。
それは、ずっと山登りをしてきて、山のことは何でも知っていると思ってきたけれど、木こりのため高尾の山に毎月通い、山の変化、自然の変化を直接感じたことで、いかに自分が山のことを知らなかったのかが判って愕然としたという話。
でも知らなかったという事を、知ることが出来て本当に良かった。
たぶんワインも世界中の有名ワインをみんな飲んだことあるというグルメな人より、例えばブルゴーニュに生まれ育って、土地のワインしか飲んでいない爺さんの方がずっとワインのことを「知って」いるんだと思う。

せっかく木こりを通じてこうした事を考えるようになったんだから、食べることを通じて、もっといろんな発見をしていきたい。

で、おいしい学校のカフェでランチをいただき、そこで勧められた海岸寺というお寺まで歩いて移動。日本の風景が美しい。
そのまま清里まで歩くつもりだったが、偶然、バスが来たので乗ってしまった。





それにしても初めてのワイナリーツアー。情熱的な人に出会えたし、食に関しても考えが深まったしで、非常に楽しく有意義な旅だった。