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長崎・五島列島 中通島、小値賀島旅行(後編)

2013-07-25 23:44:41 | 旅行
長崎・五島列島旅行3日目。

この日は、中通島にある青砂ヶ浦天主堂の朝のミサに参加しました。
前日泊まった宿の方がこの教会の信徒さんで、朝のミサに誘ってくれたのです。
この教会も、国の重要無形文化財に指定されている素敵な教会。
ほぼ毎日、朝6時からミサが行われているとのこと。

ミサは小さな女の子も参加していて、この子が聖書を読み上げたりして大活躍。
あと、信徒の皆さんで「東日本大震災の被災者に祝福あれ」と心のこもったお祈りもしていました。
長崎の小さな島で、たぶん毎朝行われているであろうこのお祈りには、かなり感動しました。

朝食のあとは、島の特産品を大量に買ったりして、最後にもうひとつの教会を見に行くことに。


大曽教会(1916年)
この教会も素晴らしかったです。
これまで見た中では一番小さい教会でしたが、ここも信徒のみなさんが本当に大切に守っているということが伝わってくる佇まい。
お花できれいに飾られ、教会の中はお花の香りで満ちています。
本当に心穏やかになる空間でした。

で、いよいよお昼に小値賀島に行くフェリーに乗船。
1時間の船旅で島に到着です。

島に着いてまず向かったのは、晋弘舎活版印刷所。
今も活版印刷で名刺などを作っていて、全国から注文が舞い込んでいるとの事。
まだ若い女性がお父さんと一緒に働いていて、いろいろ話を聞きながら名刺を注文しました。
活版印刷ならではの味わい深い名刺が出来そうで楽しみです。





で、いよいよ小値賀島最大の目的である古民家ステイへ。

予約していた小値賀島グリーンツーリズムの方に車で送ってもらいました。
「親家」という築100年以上の古民家。
昔は武士階級の方が暮らしていたという立派な建物。
ここを一棟丸ごと貸切という贅沢な宿です。


長いエントランスに期待が高まります。


室内はモダンでシンプル。


まさに陰翳礼讃の世界。


立派な庭も。


お風呂などは、とても近代的。

期待にたがわぬ素晴らしい宿。
贅沢な気分でゆったり過ごしました。

で、夕食はこちらも同じ系列の古民家を使ったレストランに。
昔、捕鯨で潤った島の網元の家だった「藤松」。


庭からそのまま海につながる道が。


夕食は地元の魚をふんだんに。
この日は、小値賀町のブランド魚であるイサキ『値賀咲(ちかさき)』のお刺身など。
甘くて美味しかった~!


翌朝は、予報と違って快晴!
港に行ったり、ゆっくり宿の周りを散歩。
いい気分です。

で、早朝の散歩から戻ると、朝ごはんが「藤松」から届けられていました。



朝から美味しい食事で幸せ。
本当に隙がない素晴らしいもてなしでした。

僕たちの泊まった「親家」は、誰にも邪魔されず、余計なサービスもなく、本当にシンプルな宿。
高級な宿は全国いくらでもありますが、この「親家」は、この島の歴史を感じることが出来る建物。
まさに「ここにしかない」贅沢で貴重な宿だと思います。

温泉がなくても、観光名所がなくても、僕たちのような観光客を心から寛がせて感激させてくれる宿。
「お客さんが来ない」と悩んでいる地方自治体のヒントがたくさん詰まっているし、日本っていいなーって心から思いました。
いやー、素晴らしい宿泊体験でした。


で、今日は最終日なので、島の博物館に行ったり、細い路地を散策したり、美味しいお鮨を食べたりと、小値賀島を満喫。

こういう路地って大好きです。


活アワビのお刺身。コリコリしていました。


佐世保行きのフェリー。


小値賀島からすぐの無人の島、野崎島。
この島には、野首教会という素敵な教会があるとの事。
今回は時間がなくて行けなかったのが心残り。


佐世保駅からすぐの三浦町教会。


ステンドグラスから差し込む光がきれい。

という訳で、五島列島を巡る旅は、教会を巡る旅でもありました。
それぞれ篤い信仰心が伝わってきて、こちらも心が澄んだ気がします。

これまでもいろいろ旅を重ねてきましたが、島旅の面白さを知った貴重な旅行となりました。

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