3連続でAKBネタです…。
本は「別冊カドカワ 総力特集 秋元康」。
副題に「失われた詩人としての」とあるように、プロデューサーとしての秋元康ではなく、作詞家としての秋元康にフォーカスした一冊。
とても読み応えがあった。
お約束で、AKBメンバーが秋元氏の作詞した代表曲の歌詞世界をグラビアで表現するページもあるが、面白かったのはやはりインタビューや対談部分。
30年来の友人、近田春夫や、門下生だった「もしドラ」の岩崎夏海、一緒に仕事をした篠山紀信、蜷川実花、是枝裕和など、秋元氏の周辺スタッフや関わりのある著名人が秋元氏の歌詞世界や彼の人柄、仕事振りを語る。
以前、「クイック・ジャパン」でもこうした記事を読んだことがあったけど、今回の方が読み応えがあった。
面白かったのは、「桜の木になろう」のPVを撮った是枝監督の証言。
秋元氏は、仕事を依頼した際、一切の注文をつけなかったとの事。
どんなPVにするかはもちろん、どのメンバーを使うか、もっと言えば別にメンバーを使わずに別の役者を使っても構わない、全てお任せします、との依頼だったそうだ。
ここまで任せるなんて、すごい度胸だと思う。
よくネット世界では「運営のゴリ押し」、「かわいそうな干されメン」という表現で、PV出演したメンバーの映った秒数を計って、出演秒数の多い少ないで様々な裏読みがされているけど、少なくともPVに関しては秋元氏の関与はほとんどない模様。
同じような証言は「ヘビーローテーション」のPVを監督した蜷川実花もしているし。
AKB48「桜の木になろう」PV
AKB48「ヘビーローテーション」PV
他に、秋元氏周辺のスタッフである作曲家の井上ヨシマサとレコーディングディレクターの田中博信のインタビューも、秋元氏のもの凄いこだわりと仕事振りがうかがえる内容となっている。
読んでて思ったのは、秋元氏は、作詞家である前に全体のプロデューサーなんだということ。
本人も、「プロデューサー・秋元康が、この曲に一番ふさわしい作詞家として、作詞家・秋元康に発注している」と語っている。
本人は、別にこれ以上お金が欲しいわけでもないだろうし、有名になりたいわけでもないはず。
ただ、メンバー、スタッフ、ファンを巻き込みながら成長を続ける、壮大な学園祭の仕掛け人として、全体を注意深く観察して、お祭りが一番盛り上がるように微調整を果てしなく続けている。
それが純粋に楽しいんだと思う。
で、意外にも祭りの中心にいる彼は、照れ屋でいつまでも男の子の心を持ち続けているみたい。
それにしても、だいぶ遅かったとは言え、このお祭りに参加できてよかったよ。
せっかくだからお祭りが終わるまでしっかり見届けようと思います。
本は「別冊カドカワ 総力特集 秋元康」。
副題に「失われた詩人としての」とあるように、プロデューサーとしての秋元康ではなく、作詞家としての秋元康にフォーカスした一冊。
とても読み応えがあった。
お約束で、AKBメンバーが秋元氏の作詞した代表曲の歌詞世界をグラビアで表現するページもあるが、面白かったのはやはりインタビューや対談部分。
30年来の友人、近田春夫や、門下生だった「もしドラ」の岩崎夏海、一緒に仕事をした篠山紀信、蜷川実花、是枝裕和など、秋元氏の周辺スタッフや関わりのある著名人が秋元氏の歌詞世界や彼の人柄、仕事振りを語る。
以前、「クイック・ジャパン」でもこうした記事を読んだことがあったけど、今回の方が読み応えがあった。
面白かったのは、「桜の木になろう」のPVを撮った是枝監督の証言。
秋元氏は、仕事を依頼した際、一切の注文をつけなかったとの事。
どんなPVにするかはもちろん、どのメンバーを使うか、もっと言えば別にメンバーを使わずに別の役者を使っても構わない、全てお任せします、との依頼だったそうだ。
ここまで任せるなんて、すごい度胸だと思う。
よくネット世界では「運営のゴリ押し」、「かわいそうな干されメン」という表現で、PV出演したメンバーの映った秒数を計って、出演秒数の多い少ないで様々な裏読みがされているけど、少なくともPVに関しては秋元氏の関与はほとんどない模様。
同じような証言は「ヘビーローテーション」のPVを監督した蜷川実花もしているし。
AKB48「桜の木になろう」PV
AKB48「ヘビーローテーション」PV
他に、秋元氏周辺のスタッフである作曲家の井上ヨシマサとレコーディングディレクターの田中博信のインタビューも、秋元氏のもの凄いこだわりと仕事振りがうかがえる内容となっている。
読んでて思ったのは、秋元氏は、作詞家である前に全体のプロデューサーなんだということ。
本人も、「プロデューサー・秋元康が、この曲に一番ふさわしい作詞家として、作詞家・秋元康に発注している」と語っている。
本人は、別にこれ以上お金が欲しいわけでもないだろうし、有名になりたいわけでもないはず。
ただ、メンバー、スタッフ、ファンを巻き込みながら成長を続ける、壮大な学園祭の仕掛け人として、全体を注意深く観察して、お祭りが一番盛り上がるように微調整を果てしなく続けている。
それが純粋に楽しいんだと思う。
で、意外にも祭りの中心にいる彼は、照れ屋でいつまでも男の子の心を持ち続けているみたい。
それにしても、だいぶ遅かったとは言え、このお祭りに参加できてよかったよ。
せっかくだからお祭りが終わるまでしっかり見届けようと思います。