本は「めぐりあいし人びと」 (集英社文庫)。
最近よく読む堀田 善衛の自伝的回想録。
北陸の大きな廻船問屋に生まれた堀田は、戦前、戦後と様々な人に出会ってきた。例えば、太宰治、インドのネルー、サルトル、ソルジェニーツィン、、、。それぞれのビックネームたちの人間観察が鋭い。
また、戦後の上海では戦犯になりそうだった李香蘭を助けたりしているし、戦時中は語学を活かし野球の用語を敵性語の英語から日本語に訳している。例えば「ストライク」は「よし、いっぽん」だし、「ボール」は「だめ!」。野球用語がへんな訳になっていた事は知っていたけど、それに堀田 善衛が絡んでいたとは。それにしても「いっぽん」って・・・。
他にも、日本の歴史における鎌倉時代の重要性とか、西行という人の得体の知れなさ、ヨーロッパのナショナリズムの複雑さなど、さまざまに話は展開する。そのどれもが深い洞察と経験からきているので説得力がある。まあすごい人です。
最近よく読む堀田 善衛の自伝的回想録。
北陸の大きな廻船問屋に生まれた堀田は、戦前、戦後と様々な人に出会ってきた。例えば、太宰治、インドのネルー、サルトル、ソルジェニーツィン、、、。それぞれのビックネームたちの人間観察が鋭い。
また、戦後の上海では戦犯になりそうだった李香蘭を助けたりしているし、戦時中は語学を活かし野球の用語を敵性語の英語から日本語に訳している。例えば「ストライク」は「よし、いっぽん」だし、「ボール」は「だめ!」。野球用語がへんな訳になっていた事は知っていたけど、それに堀田 善衛が絡んでいたとは。それにしても「いっぽん」って・・・。
他にも、日本の歴史における鎌倉時代の重要性とか、西行という人の得体の知れなさ、ヨーロッパのナショナリズムの複雑さなど、さまざまに話は展開する。そのどれもが深い洞察と経験からきているので説得力がある。まあすごい人です。