がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

昨日の報道ステーション見ました?

2008年05月24日 | Weblog
2008年05月24日 10時29分

政府が特定保険料を給与明細に記載し始めたことに関して新橋でインタビューをしていたんだけど、そのうちの一人が「事実は事実なんだから、記載した方がいい」というような発言をしていて、「ああ、だからこの国はこういう国になっちゃうんだよなあ」と残念な気持ちで見ていた。



事実を事実として詳らかにすることは私も賛成。だけど、この国の政府が、政府にとって都合の悪いことを明らかにしないことは周知の事実。その政府が敢えて明らかにする事実というのは、特定の意図を実現させるためだということを忘れてはいけない。



特定保険料を給与明細に記載することにしたのは、年寄りがどれだけ社会のお荷物なのかを知らしめるため。それ以外の目的はない。



「事実は事実なんだから、記載した方がいい」とインタビューに答えていた(おそらく)サラリーマンは、もっと知らなきゃいけない事実を知って欲しい。特定保険料負担の事実を知るのはその後でいい。



所得税は何%で課税されているのか。住民税は何%で課税されているのか。それらの中から公務員の給与・賞与にいくらが回されているのか。厚生年金保険料の負担割合は何%なのか。健康保険料の負担割合は何%なのか。雇用保険料の負担割合は何%なのか。事業者は何%・いくら負担しているのか。給与所得者控除はいくらなのか。配偶者控除・扶養控除はいくらなのか。国民負担率は何%なのか。その国民負担に見合った社会が構築されていると言えるのか。

特定保険料負担を事実として詳らかにするのが当たり前なら、そういうことも当たり前に知っておいてもらいたい。



おそらく多くのサラリーマンは上記の事実を殆ど知らない。なぜなら政府はそういうことは知らせないから。「知らしむべからず、依らしむべし。」というのが官僚の考え方だから。

その中で敢えて特定保険料を知らしめてる所に、政府の姑息な意図を感じなければならない。



お年寄りの方々への特定保険料拠出が「支援金」なら、官僚の給与・賞与は全てぞの名称を改めて、「国民からの支援金」としてもらいたい。



官僚が一番国民からの支援を受けている、一番のお荷物なんだから。お年寄りの方々への保険料の比じゃないよ。



後期高齢者医療制度、野党4党が廃止法案を参院提出

2008年05月23日 | Weblog
2008年05月23日 20時34分記載

参照URL http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080523-OYT1T00603.htm?from=top



「民主、共産、社民、国民新の野党4党は23日、75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)を来年4月1日で廃止し、同日から従来の老人保健制度に戻す法案を参院に提出した。

 6月4日の参院通過、衆院送付を目指すが、与党の反対で成立は困難な見通しだ。野党は同法案に対する政府・与党の対応を見て、福田首相の問責決議案提出の是非を判断する方針だ。

 同法案は、後期高齢者医療制度の廃止に先立ち、<1>年金からの保険料天引きは遅くとも今年10月から行わない<2>遅くとも10月から保険料負担の軽減を図る<3>被扶養者からの保険料徴収凍結を10月以降も継続する――ことを盛り込んだ。

 ただ、後期高齢者医療制度に替わる代替制度は示さなかった。

 民主党の直嶋政調会長は国会内で記者会見し、「後期高齢者医療制度は、75歳以上だけ切り離して別の制度にするという差別的な内容だ。まず廃止し、従来の制度に戻してから先のことを考えるべきだ」と述べた。さらに、制度の廃止に伴い新たに必要となる公費負担を「数千億円規模」としたうえで、「特別会計の積立金などで対応できる」と説明した。

 民主党の鳩山幹事長は記者会見で福田首相に対する問責決議案の提出について「(法案が)衆院に回ってどのような審議になるかを見極めたうえで(提出する)ということもあり得る」と述べた。

 これに対し、自民党の伊吹幹事長は23日の記者会見で「元の制度に戻すことは、現役世代に青天井に負担を求め、世代間のぎくしゃくした関係を作り出す」と野党を批判した。

 福田首相は23日夜、首相官邸で記者団に「国会で十分な議論をしてもらいたい。状況によっては、(野党側と)協議する余地はある。まずは論拠をしっかりと双方で述べることが大事だ」と語った。」

(2008年5月23日20時25分 読売新聞)


テメエふざけんなよ、伊吹。「青天井」になるわけねえだろ、馬鹿。「青天井」の意味わかってんのか?

OECD加盟諸国の医療費は平均で対GDP比10%程度。医療の充実している国は12%程度。これが日本は8%に抑え込まれてる。そしてさらにこれを抑制しようとして療養病床削減、後期高齢者医療制度が導入されている。完全に誤った政策。今行うべきは、少なくとも対GDP比で2%程度医療に回すお金を増やすこと。出来れば4%増やす。
そうしてやっと日本国民はそこそこの医療を受けられる可能性が生まれる。


今に始まったことではないが、官僚は馬鹿の集まりだからトンチンカンな政策しか出してこない。自民党議員は霞ヶ関に乗っかってるだけの馬鹿の集まりだから、それに歯止めがかけられず、どんどんおかしな方向に日本は進んでいっている。

金なんて特別会計にしこたま貯まってるじゃねえかよ。嘘ついて国民殺してんじゃねえよ。


特別会計のお金、全部タクシー券で使っちゃったのかな?



本日の報道ステーション

2008年05月23日 | Weblog
2008年05月23日 18時26分記載

新聞のラ・テ欄、本日の報道ステーションの所には「“5・23ショック”給料明細に新たな項目」との記載がある。

おそらく例の「特定保険料」記載問題を扱うものと思われる。お時間のある方には是非見て頂きたい。

他に「後期高齢者医療制度廃止か修正か国会論議」との記載もあり、後期高齢者医療制度に関心のある方にとっては興味深い内容の放送となるものと思われる。


頂いたコメントについて43

2008年05月18日 | Weblog
2008年05月18日 22時35分記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下の通り。

「お久しぶりです。

僕も今日同じ番組を見てました。
この事件がマスコミを賑わしていた時も衝撃があり、東八幡病院のホームページを見た程です。

今日の番組を見て思ったことは、当時医学的見地から適切な処置であったか判断してくれる者がいなかったのか・・・ということです。

僕も看護師としてフットケアの一種で爪の処置はよくします。
特に糖尿病を基礎疾患として持っている方には大切な処置です。
白癬菌による肥厚爪で爪が剥げてしまったのか、生爪を剥いでしまったのか一目瞭然です。
今回の事件ではそれも4件もあったみたいですが、別の医療者が見てそれを判断できなかったとは思えません。

大阪の北野病院の看護師も言っていましたが、適切な処置が訴えられるようであれば、怖がって必要である処置を行う者が少なくなってしまう。
本当にそう思ってしまいました。

事件の詳細も番組のみでしか知らず、剥がされた爪の状況も実際に見たわけではありませんが、番組を見た印象では「虐待」には該当しない感じでした。

僕も今後の経過を見ていきたいとい思っています。」


お久しぶりです。頂いたコメントと離れてしまいますが、退院おめでとうございます。


「おめでとうございます」という言葉を今の時点で使っていいものなのか、若干躊躇があり、ナンクルさんのブログへのコメントは出来ずにいました。

しかし、やはり治療を終え、退院まで漕ぎ着けられたことはめでたいというか有難いというか、喜ぶべきことですよね。

ご自身でも十分ご認識されているかと思われますが、治療終了後も気の抜けない日々が続きます(もちろん私もです)。お互いに良い結果が未来に待っていると考え、踏ん張っていきましょう。


頂いたコメントの内容に戻ります。


大阪の北野病院の看護師の方も言っていたように、私が最近の記事でも書いているように、事実関係を精査せず、ムードでもって人を処罰しようという最近の風潮が一番怖いことです。それは社会を萎縮させ、必要な行為への躊躇・回避を現実化させてしまいます。


ナンクルさんは医療者の立場から、本件に疑問を持たれているかと思います。

私は多少法律を学んだ者として本件に疑問を持っています。


事実が何であったのか、お互いに今後の公判を見詰めていきましょう。


適当に、ムードで、医療行為を犯罪行為と認定されては医療が成り立ちません。それは我々国民の生命・健康が害されることに他なりません。



見る度に非常に不愉快

2008年05月18日 | Weblog
2008年05月18日 21時59分記載

甲本ヒロトがまだ「日テレ ゴー ゴー」と歌っている。



甲本ヒロトよ、これまで歌ってきたことと随分違いはないか?これまでの歌はなんだったんだ?



「空っぽの言葉はもう聞き飽きた」と歌っていたのは、あなたじゃないのか?



「日テレ ゴー ゴー」は空っぽの言葉じゃないのか?「日テレ ゴー ゴー」という言葉に何の意味がある?



本当に失望している。ザ・ブルーハーツの歌を聞いてた時間を返して欲しい。



ザ・スクープ

2008年05月18日 | Weblog
2008年05月18日 15時26分記載

本日14時から、テレビ朝日系列で「ザ・スクープ」という報道番組が放送された。

その中で非常に興味深い特集が組まれていた。



特集タイトル「看護師は患者の爪をはがしたのか・・・“虐待事件”の真実」(参照URL http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/ )



以下は番組HPからの引用

「去年6月25日、北九州八幡東病院は「看護師が、認知症の高齢者4人の爪をはがす虐待を行っていた疑いが高い」と記者会見で発表。この看護師を懲戒解雇し、「傷害」で刑事告発した。すでに捜査を進めていた警察も7月2日、傷害容疑で逮捕に踏み切った。
2004年10月、京都市の病院でも「看護師がストレスから患者の生爪をはぐ」という事件があり、傷害罪による実刑が確定していたことから、「またしても、医療現場で悪質な虐待が!」として報じられたこの事件。
ところが、事実関係を精査していく中、意外な事実が明らかになってきたのだ。

患者や同僚からの評判も非常に良かったという被告の看護師が涙ながらに訴えた言葉…「私は患者さんが好きだったから、ずっと看護師をしてこられた。
その患者さんを虐待するはずがない。絶対に虐待などしていない」

担当の弁護士は「被告は爪の専門知識があり、一生懸命、患者のためにケアをしていたため、かえって“爪はがし”として、虐待の疑いをかけられてしまった」と主張。
日本看護協会も「虐待などではなく、経験知に基づき、患者のためを思った看護ケアだった」との見解を発表し、被告の支援を打ち出した。

被告の行為が“虐待”でなかったとしたら、一体なぜ、彼女は起訴されてしまったのか?
病院の対応や警察の捜査、さらに「虐待」と認定した行政の対応に問題はなかったのか?
そして事件の背景に何があったのか?

番組では、被告本人や病院関係者などを長野智子キャスターが取材。
多角的な取材の中から、事件の意外な姿が浮かびあがってきた…」


番組中では、当時の病院側が開いた会見の様子や、肥厚爪のケアをする他の病院の看護師の方の仕事ぶり・話を紹介しながら、傷害罪には当たらないだろうとの観点から番組が作成されていた(と私には見えた)。

そういう作りなので、当然と言えば当然なのだが、私が抱いた心証も無罪。



近く裁判が開かれるそうなので、関心を持って見守りたい。



無罪の判決が確定した際には、この時の報道の在り方、北九州市の対応、警察・検察の捜査・公訴を強く非難したいと考えている。



昨日の記事の続き

2008年05月17日 | Weblog
2008年05月17日 11時01分記載

昨日紹介した記事の一部抜粋

「現役世代が高齢者の医療費をどの程度負担しているかが分かり、厚生労働省は記載導入を見送っている企業に引き続き実施を求める方針だ。現役世代に実際の負担の程度を実感してもらうことを通じ、高齢者にも応分の負担をしてもらう新制度の理念への理解を深めてもらいたい考えだ。」



殺人省の小役人どもに聞きたいんだけど、現役世代が高齢者の医療費をどの程度負担しているか知って、我々現役世代は何を理解するの?「そりゃ75過ぎの年寄りにも金出して貰わないとな」って思えってこと?



有り得ない仮定だけど、もし後期高齢者医療制度に意味があるんだとしたら、それに理解を示してもらわないといけないのは高齢者の方々にでしょ。我々現役世代は理解していようがいまいが、天引きされていく額に変わりはないんだから。高齢者の方々にはおよそ理解してもらえる可能性がないからって、江戸の敵を長崎で討つみたいな真似して、現役世代の、しかも企業を狙って圧力かけようなんて言語道断だよ。



企業は、事業活動に関して監督官庁の指図を無視しづらいから、そこに目付けてそこから締め付けていこうとしてんだろうけど、お門違いも甚だしいよ。お前等の失政の尻拭いなんかしてらんねえよ。



記載導入を見送っている企業には是非このまま見送り続けて欲しいね。世代間対立を煽るだけの無意味な記載をするためだけにシステム改修の負担増なんて馬鹿馬鹿しくてしてらんねえから。




給与明細に「特定保険料」記載へ、高齢者医療費の負担明記

2008年05月16日 | Weblog
2008年05月16日 19時28分記載

YOMIURI ON LINE配信記事

参照URL http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080515-OYT1T00285.htm

「75歳以上の後期高齢者医療制度(長寿医療制度)開始に伴い、一部企業で5月分の給与明細から、個人が払う健康保険料のうち高齢者医療費に充てられる「特定保険料」の記載が始まる。  

 現役世代が高齢者の医療費をどの程度負担しているかが分かり、厚生労働省は記載導入を見送っている企業に引き続き実施を求める方針だ。現役世代に実際の負担の程度を実感してもらうことを通じ、高齢者にも応分の負担をしてもらう新制度の理念への理解を深めてもらいたい考えだ。

 健康保険料は4月から新たに、加入者や家族の医療給付などに充てられる「基本保険料」と、後期高齢者や65~74歳の前期高齢者などの医療費に回る「特定保険料」に区分されるようになった。健康保険組合連合会によると、所属約1500組合の平均保険料率(2008年度)は7・39%で、特定保険料率は3・43%(いずれも推計)。保険料の約46%が高齢者医療に回っている計算だ。中小企業の会社員らが加入する政府管掌健康保険では、保険料率8・2%に対し、特定保険料率は3・3%。

 新区分の給与明細への明記は「努力規定」で、システム変更によるコスト増を避けるために見送った企業も少なくないという。」



いやあ、えげつない真似するよな、殺人省。それをそのまま報道する読売も読売。両者共もうどうにもならない。



後期高齢者医療制度には問題しかないが、これもその1つ。世代間対立を煽る仕組みを織り込んでる。



多くの国民はさ、お年寄りに医療費がたくさんかかることに文句なんかないって。年取ったら病気になり易くなんのは当たり前なんだから。

それをさ、わざわざ負担額がわかるように表示して「ほら、こんなにお年寄りにはお金がかかっちゃってるんですよ。」って。

それを知ったお年寄り達はどう思うと思う?「俺達が(私達が)子や孫に迷惑をかけちゃってる。早く死んだ方がいいんだな。」って思うよ。なんでそんなことするかな。



多くの国民が望んでることはさ、そんなことじゃなくて、殺人省をはじめとした各省庁所管の独立行政法人・財団法人・社団法人を廃止して、そこに流し込んでいる兆単位の税金を社会保障費に回すこと。



75歳を超えた人達に、「お宅らに医療費随分かかっちゃってるんで、負担して。」なんて人間の言うことじゃないよ。



まず、独立行政法人・財団法人・社団法人を廃止すること。そして次に、特別会計の金を取り崩すこと。これで社会保障費は十分賄える。それでも万万が一足りなければ、金融資産課税をする。



後期高齢者医療制度なんて全然要らない。即刻廃止すべき。




今日は戯れに病院へ

2008年05月16日 | Weblog
2008年05月16日 19時10分記載

いやいや、実際はちゃんと用件があって行ったんだけど、めちゃ込み。3時間押し。う~ん、疲れた。



まあしかし、よくあることなので、私はそんなに気にせず待っていたが(そのため、いつも病院に行く時は本を持っていく)、周りの人達は結構苛立っていたご様子。



しょうがないって。これが日本の医療の現状。山程の患者。足りない医師。これが現実。



本日の読売新聞朝刊社説

2008年05月15日 | Weblog
2008年05月15日 20時32分記載

参照URL http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080514-OYT1T00632.htm



記事タイトル:緒方元長官公判 まだ謎が残る詐欺事件の構図

「詐欺の加害者とされる側はいるのに、被害者には認識がない。加害者とされた側は、訴訟を抱えた被害者に協力したという。不可解な事件の謎は一向に解けない。

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)から現金4億8400万円と中央本部の土地・建物をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた緒方重威・元公安調査庁長官らの初公判が東京地裁で開かれた。

 緒方被告が無罪を主張し、検察側と全面対決する構図になったことで、公判の過程で真相が解明されることを期待したい。

 疑惑は昨年6月に表面化した。朝鮮総連は公安調査庁の調査対象団体だ。そのトップだった緒方被告が代表を務める会社が、総連の土地・建物を買っていた。代金はまだ払われていなかった。

 直後に、朝鮮総連は整理回収機構から627億円の返還を求められた訴訟の判決を控えていた。敗訴が予想されていただけに、判決後に差し押さえられるのを避ける仮装売買の疑いが浮上した。

 ところが、逮捕容疑は詐欺だった。朝鮮総連は一転して「被害者」とされたが、直後に「だまされた認識はない」と表明し、今もこの見解を維持しているという。

 初公判で検察側は、都心の地上げに絡んで資金を必要とした緒方被告らが、朝鮮総連の窮状につけ込み、現金と土地・建物をだまし取ったと主張した。

 被告側の認識は全く異なる。

 人道的な同情心が芽生え、国益にも沿うと考えて協力した。だが、それに不快感を示した首相官邸の意向を反映し、政治的意図を持つ国策捜査が行われた、と言う。

 弁護士との接見を拒否された状態で検事から罵声)を浴び、思わず「認めます」と自白したとも強調するが、緒方被告は高検検事長も務めた元検察幹部だ。にわかには信じがたい主張である。

 刑事事件は、捜査機関が集めた証拠から犯罪の構成要件に沿ってその一部を選び、再構成する。

 検察側と被告側が争うことで、今後、総連幹部らの証人出廷も予想される。背景も含め事件の全体像はどこまで明らかになるか。

 疑惑の発端となった整理回収機構による訴訟では、朝鮮総連の敗訴が確定した。原因となった乱脈融資による朝鮮総連系の信用組合の破綻()処理には、1兆円以上の公的資金が投入されている。

 勝訴した機構側は、中央本部の土地・建物の強制競売を可能にするための訴訟を起こした。債権回収は厳正に進めねばならない。」



あのさあ、こういう記事書くから自白を強要する事件が後を絶たないんだって。読売も自白が強要されて無罪になった事件いくつも知ってんだろうよ。なんでこんな記事書くかなあ。



「弁護士との接見を拒否された状態で検事から罵声)を浴び、思わず「認めます」と自白したとも強調するが、緒方被告は高検検事長も務めた元検察幹部だ。にわかには信じがたい主張である。」って、お宅らが信じるか信じないかで有罪・無罪は決まらないから。裁判所が自白の任意性・信憑性は判断するから。それまでは無罪が推定されてるから。なんで有罪を推定するかな、勝手に。



いや、別にね、読売が会社として、推定無罪は誤った考え方であり、無辜の不処罰は誤った考え方であり、戦前の刑事訴訟法が正しくて、必罰主義こそを採用するべきであるって主張するならそれはそれで構わないんだよ。言論は自由だから。事実そう報道してるし。



だけどさ、とりあえず現行法は、推定無罪を要請してるし、無辜の不処罰を要請してるし、戦後、刑事訴訟法は改正されてるから。それに従わないのは、法治国家に暮らす者としてはよろしくないんじゃない?



駄目だって、勝手に有罪を推定しちゃ。



あとさあ、「疑惑の発端となった整理回収機構による訴訟では、朝鮮総連の敗訴が確定した。原因となった乱脈融資による朝鮮総連系の信用組合の破綻()処理には、1兆円以上の公的資金が投入されている。

 勝訴した機構側は、中央本部の土地・建物の強制競売を可能にするための訴訟を起こした。債権回収は厳正に進めねばならない。」って書いてるけど、これは民事の話でしょ。民事上の判断と刑事上の判断が分かれることはそんなに珍しい話じゃないでしょ?証明の程度も違うし。

1兆円使われたからって、債権回収しなきゃならないからって、有罪を推定していい理由にはならないでしょ。みそもくそも混ぜこぜにしちゃ駄目だよ。



まあ、敢えてやってんだろうけどさ。政府の意向を受けて。



緒方元長官、無罪を主張 朝鮮総連詐欺事件で初公判

2008年05月14日 | Weblog
2008年05月14日 19時41分記載

asahi.com配信記事 参照URL http://www.asahi.com/national/update/0514/TKY200805140208.html

「在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物をめぐり、総連側から現金4億8400万円などをだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元公安調査庁長官で弁護士の緒方重威(しげたけ)被告(73)と不動産会社元社長の満井忠男被告(74)の初公判が14日午後、東京地裁(林正彦裁判長)で開かれた。緒方元長官は「私の無実が証明されると信じている」と述べ、起訴事実を全面否認した。満井元社長も無罪を主張した。

 起訴状によると、元長官と元社長は昨年、朝鮮総連本部の土地・建物について、架空の購入話を総連側に持ちかけて登記簿の所有権を移転させ、土地・建物をだまし取った。さらに、総連側との買い取り交渉の過程で、4億8400万円をだまし取ったとされる。」



msn産経ニュース配信記事 参照URL http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080514/trl0805141500004-n1.htm

記事タイトル:【総連事件】「詐欺にあたらず無罪だ」緒方、満井両被告とも全面否認

「在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の不動産や資金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元公安調査庁長官、緒方重威(しげたけ)被告(73)と、元不動産会社社長、満井忠男被告(74)の初公判が14日、東京地裁(林正彦裁判長)で開かれた。緒方被告は「(朝鮮総連を)だましたという詐欺の犯意、共謀について否認いたします」として起訴事実を否認し、検察側と全面的に争う姿勢を示した。

 満井被告も「(起訴事実の内容は)全く事実ではございません」として否認。緒方被告の弁護人は2件の起訴事実について「犯意も共謀なく無罪」と主張。満井被告の弁護人も「不動産登記移転はしたが、所有権は移転していない。金銭の授受は満井被告の単独行為だが総連側と話がついている」として、「いずれも詐欺に当たらない」と無罪主張した。

 最大の争点は、両被告に総連側をだます意思があったか否か-という点。検察側は冒頭陳述で、総連側に被害感情があることを指摘した上で、両被告が東京・六本木のビルの地上げにからみ、資金を調達する目的で犯行に及んだという構図を詳述するとみられる。

 一方、弁護側は、検察側の筋立てを真っ向から否定。緒方被告は保釈の際、検察の捜査について「厳正公平な精神が生かされているか疑問。法廷で問題提起する」とコメント。事件発覚直後の昨年6月には、記者会見で「祖国を思う気持ちは在日朝鮮人の方も同じ。実質的な大使館を守ってあげなければと思った」と述べている。

 具体的な審理は次回以降始まる。公判は来年3月までに36期日が指定されており、総連関係者や捜査当局に対する証人尋問や、被告人質問が行われる予定。」



YOMIURI ON LINE配信記事 参照URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080514-OYT1T00437.htm?from=main1

記事タイトル:元公安調査庁長官の緒方被告、無罪主張・・・初公判開く

「在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部を巡る詐欺事件で、詐欺罪に問われた元公安調査庁長官、緒方()

重威被告(73)と、元不動産会社社長、満井忠男被告(74)の初公判が14日、東京地裁で始まった。

 緒方被告は「審理を通じて、私の無実が証明されると思います」と述べ、無罪を主張した。」


いや~、読売は随分あっさりした記事だね。逮捕された時の叩きっぷりとは真逆だね。


読売は犯罪報道の在り方を根本から考え直した方がいいよ。本件といい、三浦和義氏の事件といい、有罪推定が過ぎるよ。


お宅らが決めるんじゃなくて、裁判所が決めんだよ。裁く権限も与えられてないのに勝手に人を裁き過ぎだよ。

おじ馬鹿日記19

2008年05月13日 | Weblog
2008年05月13日 20時55分記載

下のめいっこ(8才)が今月末、クラス代表でリレー大会に出場する。

めいっこは男子を押さえ、クラスでNo.1の脚力の持ち主。

50mを9秒03で走る。



凄くね?



確か自分が中学生の時に、50m、7秒20。



8才の女の子が9秒03て。担任の先生からは8秒台はすぐ出ると太鼓判を押されている。



しかし、めいっこの動きを見てるとそれも納得。



早いもん、動きが。シャープ。



過剰管理社会・過剰監視社会

2008年05月13日 | Weblog
2008年05月13日 19時39分記載

やっぱり城山三郎さんは立派だったな~と改めて思う。個人情報保護法成立を体を張って阻止しようとしてた。今のような窮屈な社会にしたくなかったんだなあとしみじみ思う。



窮屈さが増したのは個人情報保護法が出来た頃からだなと個人的には感じている。

個人情報保護法なんかなくたってプライバシー権が憲法上認められてるんだから、こんな法律要らないのに。



証券会社の役員・会社員合わせて10万人。このうち10人がインサイダー取引をしたと仮定する。この場合の証券会社関係者のインサイダー取引を起こす確率は0.01%。これを読売は叩きに叩いている。もっともっと対策を講じろと要求している。

読売は、インサイダー取引の起こる確率が何%だったら納得する?犯罪発生は絶対に認めない?現実にそれは可能?そういう社会になったとして失われるものは無い?インサイダー取引がなくなる代わりに我々が失うものは小さい?



金融庁だとか証券取引等監視委員会は権力機関だから、国民を管理したいし、監視したいよ。

だけど、新聞社はそういう国家機関を監視するのが役割でしょ?国家機関と一緒になって国民を窮屈にしてどうすんの。



まあ、政府広報「読売」だから言っても無駄だけど。



せめてこのブログを読んでくれている人には、自由の気風を大事にすること、萎縮した・萎縮させられた社会をこそ忌み嫌うことを忘れないでもらいたいな。




逮捕の野村元社員、立ち聞きでM&A情報

2008年05月12日 | Weblog
2008年05月12日 19時20分記載

URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080512-OYT1T00420.htm

「野村証券の中国人元社員らによるインサイダー取引事件で、企業情報部元社員レイ(瑜容疑者(30)が東京地検特捜部の調べに対し、インサイダー情報について「ほかの社員同士の会話を聞いて(売買役の知人に)伝えたものもある」などと供述していることが12日、わかった。

 社内での情報管理が徹底されていれば不正は最小限に食い止められた可能性があり、同証券は改めて業務体制の見直しを迫られそうだ。

 証券取引等監視委員会の調べなどによると、レイ容疑者は2006年6月~07年12月、企業情報部で取り扱っ

た企業の合併・買収(M&A)案件の21銘柄の情報を知人の機械部品メーカー社員蘇春光()容疑者(37)に伝え、蘇容疑者が五つの口座で事前に株を買い付け、公表で株価が値上がりした後に売り抜けて4千数百万円の利益を上げていた。

 21銘柄のうち、半数弱は、レイ容疑者が契約書など資料の作成や株価の算定などの補助的な業務でかかわっていた。特捜部で、残る半数以上の銘柄の情報入手方法について追及したところ、レイ容疑者は「同僚が企業情報部内で話していたM&A対象の企業名などを立ち聞きし、蘇容疑者に伝えていた」と供述した。「仕事を手伝った担当外の企業の情報も教えていた」とも話しているという。

 企業情報部は1~7課に分かれ、レイ容疑者は6課に所属。コンピューターのアクセス制限をしているものの、間仕切りがあるだけで行き来できたという。

 特捜部は12日午後にも、レイ、蘇の両容疑者を、07年4月に公表された、大手製薬会社エーザイが株式交換で完全子会社化した三光純薬株を巡る取引について金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで再逮捕する。(レイはがんだれに「萬」)」



読売はどれだけ窮屈な社会を作りたいのかね。



「社内での情報管理が徹底されていれば不正は最小限に食い止められた可能性があり、同証券は改めて業務体制の見直しを迫られそうだ。」って、お前等が煽って迫ってるだけじゃねえかよ。他の誰が望んでんだよ。



自分とこも企業なんだからわかるだろうけど、同じ部内の人間が話してるのなんて聞こえちゃうって。パーテーションをやめて防音壁にでもする?同じ部内の人間でも立ち話をしないようにする?仕事に関する話をする時は完全防音の個室でだけ話をするようにする?どこまでやったらいい?



10万人も証券会社役員・社員がいれば何人かは犯罪を行う人間はいるって。完全に排除するなんて出来ないよ。



怖いのは、その根っこにある「完全信仰」。そういうのが蔓延ってるからなんでもかんでも訴訟になっちゃう。



見てみなよ。そんなことばっかりしてるから訴訟リスクのある小児科医・産婦人科医はどんどんいなくなっちゃって。



完全なものなんてこの世のどこにもないんだから、確率的に考えて、どこまでの割合なら不完全さを受容するかを先に考えるべき。



「完全信仰」はあくまで「信仰」で、実在しないよ。そんなもん捨てなきゃ駄目だよ。どんどん息の詰まる社会になっていってるよ。