新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月10日 その2 大和 勇様

2019-04-10 17:01:58 | コラム
コメントに心から感謝申し上げます。

正直に申し上げて、将に身に余るお言葉を頂戴して恐縮するのみです。これを励みとして、今後は大和様のご期待を裏切ることがないように心して投稿せねばなるまいと思った次第です。

カタカナ語ですが、私は1996年8月に上梓しました「アメリカ人は英語がうまい」にも指摘しましたが「カタカナ語を使うと何か近代的であるとか、洗練されているとか、格好が良く見えると思っている人が多いようだが、そのような近代的であるとか洗練されたかの如き事は不要である」という意味の事が言いたかったのです。だが、その頃と21世の現代ではカタカナ語の氾濫振りと乱用は次元が違います。誠に憂慮したい時代です。私は「国語と漢字文化を尊重せよ」というのが持論です。

野球用語は「おかしなカタカナ語の宝庫である」とは、その当時からの主張です。この点を正した本が数冊出ていますが、噂では長嶋茂雄氏が松井秀喜がMLBに行く際にほぼ全部買って渡したそうです。かの大名誉監督こそがそのような言葉の使い手だと思っておりましたが、意外にも彼には自覚症状があったようです。私は「ネクストバッターズサークル」や「エンタイトルドツーベース」などは傑作・怪作の部類に入ると思っております。

英語教育の問題ですが、確かこういう言い慣わし(There goes an old saying.で良いと思いますが)があったと思います。“Well begun is half done.”であり、最初にキチンと発音から何から基礎を叩き込んでおくことが最も大事だと思っております。どうやら我が国では「外人離れした」発音しか出来ない英語教師が教えているようなので、出だしから躓く結果になってしまうのだと見ております。それに加えるに、私はnative speakerを有り難がるのは間違いの元だと確信しております。

基礎さえしっかりしていれば「三つ子の魂百まで」で、外国人の中に入っても、英語圏外の国に行っても苦労しないと思っております。現に私は基礎を固めて貰える教え方をされたので、16年間英語を離れた仕事をしていても、ある日突然突然英語を使わねばならない局面に出会っても、恰も前日まで英語で暮らしていたかのように不自由なく話せました。書くことにおいても同じでした。同じ事を言えば「基礎が肝腎である」ということでしょうか。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

空虚なニュースばかりで

2019-04-10 14:42:26 | コラム
テレビなんて見なければ良いのだが:

兎に角、各テレビ局はニュースで内容に乏しく空疎なというか、どうでも良いような話題ばかり採り上げて騒いでいる。先ずは何処かの局が教えてくれた外国人を驚かせたという「桜の花が何輪咲いたかということをさも重大事のように毎日報じていること」を採り上げても良いだろう。気象台の担当者が靖国神社に標本木の開花の状態を観察に行く様子を中継するなどは、日本人の私でも驚いてしまう。私は桜などは各人の好みの場所で、これという時に見に行けば良いことで、気象台に教えて貰う性質かと思っている。ましてや「花見という名の野外飲み会」にはアルコールを受け付けない体質でもあるので、全く興味も関心もない。

その報道競争というか合戦が終わらないうちに今度は新元号を採り上げて、朝から晩まで上を下への大騒ぎである。新元号の由来であるとか選考過程には私でも少しだけは関心があるが、あそこまでの盛り上がりは不要ではないかと感じていた。そこに加えて「令和」に二文字の所以や解釈をあそこまで掘り下げるだけに飽き足らず、英語にすればどうなるかまで採り上げたので、海外でも「令和」が論議の対象にされてしまい、慌てた(のだろう)外務省が“beautiful harmony”だと発表するに至ったのは、マスメデイアの空騒ぎの所為だと、私は笑っている。

ミーハーではないと自負し、多くのテレビ局が対象としていない視聴者だと思っている私などは、せめてニュースくらいは見て「我が国や世界どんなことが起きているのか、例えばトランプ様が如何なる予測不能な新機軸の政策を打ち出されたか等々をいち早く知ろう」とするので、ついついテレビを見てしまうのだ。即ち、私は何処で桜か咲いたとか、新元号がどのように決まったかなどの話題は重要度が極めて低いのだ。

だが、最早4月も初旬を終わる頃にでもなった以上、間もなく今上天皇のご退位と皇太子殿下のご即位が迫ってきているのである。この件は我が国として重大な国事行為であるから幾ら大きく採り上げ得くれても苦情はいわない。だが、現在のように世界の方々で目まぐるしく状況が変化している時には、その方面のニュースは細大漏らさずミーハーではない視聴者に向かって可及的速やかに報じて貰いたいのだ。私はそういう世界情勢の変化の情報は、カルロス・ゴーン氏の言い分を伝えた録画よりは少しだけ興味も関心もあるのだ。


望むらくは各テレビ局にはもう少し報道機関として自覚を持って「塚田一郎前副大臣の忖度発言」に端を発して野党の居丈高な安倍内閣と、自民党議員を責め立てることの愚かさと、国会の本来の責務は何かということを教え諭すような内容のニュースを流して貰いたいと思っている。だが、これなどは、彼らが対象としている視聴者の層(恰もアメリカでトランプ大統領を支持する階層にも似た)の質から考えれば「無い物ねだり」になるかと危惧している。要するに「テレビなんて見なければ腹も立たない」ということか。