新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

神に感謝する文化

2013-10-31 16:39:04 | コラム
Thank God!

31日はジムに行った後で、午後12時半過ぎに8月30日以来のことになった床屋さんに行って帰ってきた。

そこで、一寸気になっていたのでNHKのBSを見た。既にワールド・シリーズのゲームは終わっていたらしく、グラウンドには大勢の人が集まっていたので、「Red Soxが優勝したな」と解った。すると、直ぐに上原浩治のインタビューになった。「早く休みたい」と言っていた。それで彼が最後を締めたのだとは解ったが、スコアが出ていなかったので、セーブがついたかどうかは解らなかった。何れにせよ、上原は偉いものだと印象的だった。

MVPはDavid Ortizが選ばれてインタビューとなると、そのスピーチが"Thank God!"から始まったのには「文化が違うな」と、つくずく感じさせられた。彼の国籍は知らないが(南米出身か否かという意味だが)、キリスト教徒の在り方をイヤというほど再認識させられた。我が国で「お釈迦様に感謝と切り出す場合があるだろうか」と考えてみれば、彼我の違いが見えてこないか。

ま、それだけのことだが、上原が依然として通訳を使っているが(依存でも良いか)、先日テレビでインタビューされていた川崎宗則は通訳などおらず、「英語とスペイン語を覚えなくてはやっていけないので大変だった。ミーティングでの監督の話などはほとんど分からなかった」と正直に言っていた。だが、MLBに行って、いきなりそういう話が解ったら寧ろ不思議だろうよ。確か彼はマイナーリーグ契約だったと思うが、これほど上原とは待遇が違うのだと感じた。

川上哲治氏逝く

2013-10-31 07:46:37 | コラム
川上哲治氏のご冥福を祈る:

大選手にして日本シリーズ九連覇(V9を「ブイナイン」とは何だ。Vはヴィーであって「ブイ」ではない)を達成した川上氏が93歳の高齢で亡くなったと報じられた。謹んでご冥福を祈る。

当方は幸運にも戦前の後楽園で「職業野球」を見た経験があったし、そこで見た当時のビクトル・スタルヒン投手(故人)と川上哲治、苅田久徳(故人で名内野手)等の大選手のプレーを記憶している。勿論、戦後のプロ野球となってからの川上一塁手の守備も見ていたし、赤バットの川上と青バットの大下も見に行った。広岡様が川上一塁手の守備を云々したのも何かで読んでいた。

しかし、川上哲治の野球と打撃にあそこまで徹底して神様と言われた打撃、9回も連覇した実績、監督としての厳しい顔付きの「凄さ」には敬意を表したい。

ハロウィーンの思い出

2013-10-31 07:44:09 | コラム
Halloween:

今日10月31日(日本時間だが)がハロウィーンの日だそうだ。こういうものがあると承知はしていたが、実際にどういう故事来歴があるかも知らず、アメリカでどのように祝うのかすらにも関心がなかった。しかし、22年以上もアメリカ出張を繰り返していれば、その日に当たることもあった。尤も、Thanks givingとChristmasの頃には来るなとは言われていた記憶がある。

結果的にはHalloweenなるものには2度出会っていた。それが何だか知らなかったので、本社内の至る所で奇妙な仮装をした男女が出勤してきて、平然としてその姿のままで仕事をしているのには驚かされ、更に圧倒された。何故、誰も咎めないのかななどと疑問に思っていた。そして、暫くしてそれがHalloweenの仮装だと知らされた。

その日は親分の副社長と外出することになって、駐車場までの近道の他の事業部の中を通り抜けたのだった。(注:W社の本社の各階ではパーティションでの個室が形成され、各事業部を隔てる壁がない)そこで、応接セットを使って4人の男性マネージャーが打ち合わせをしている脇を通った。我らが副社長は彼らに向かって「君らはビジネスマンの仮想が良く似合っているじゃないか」と言ってのけた。言われた方は呆気にとられた表情で、"Thank you."と言うに止まった。

次の機会では、日本からのお客様を副社長の私宅でのDinnerにご招待した。玄関にはcandyが一杯詰まった大きなガラス瓶が置いてあった。夕食が始まって間もなく、大勢の子供が例の"Trick or treat."と大声で押しかけてきた。すると彼は玄関に出て、candyを一?み渡してやり過ごした。こういう子供の群れが何組かやってきて、夕食が何度が中断された。それだけのことだ。

私は我が国で最近のようにハロウィーンが何故あれほど「ハッピー」と騒がれるのかが良く解らない。今回初めて調べてみると「宗教色は薄い」とあったので、「まい、良いか」と思うに至った。即ち、クリスマスであの大騒ぎをするのと比較すれば、非難したり批判することもなく、小売業者の販売促進の手法の一つと思うことにした。因みに、来ない方が良いと言われたThanks giving(感謝祭)の時に一度だけお客様のご都合で行っていたこともあれば、Easter(復活祭)のミサに招待された経験もあった。

The Ritz-Carlton Osaka

2013-10-29 08:25:31 | コラム
偽装か誤表示かの問題を起こしたとは:

問題の阪急阪神ホテルズの社長が辞任を表明したと報道された。それは兎も角、かのリッツ・カールトン大阪がこの件に関連していたことと、阪急阪神ホテルズの傘下にあったのには驚いている。

何故かと言えば、W社在職中にシカゴのウオータータワー・プレースにあるリッツ・カールトンに4回ほど1週間滞在した経験があり、そのサーヴィス等々の質の高さからアメリカでも最高のホテルの一つであると、十分に認識させられていたからである。当時は、同様な高級ホテルであるFour Seasonsと同系列であると聞かされていた。

しかし、数年前にそれらより下位にあると認識していた、良いホテルチェーンではあるMarriottが系列内に収めたと聞かされて驚いていた。しかも、残念ながら最早そういう高級ホテルには縁がなくなった生活であるので、リッツ・カールトンが日本国内の何処にあるのかも関心など無くなっていた。

ここで、何を基準にして「良いと言うか、優れたホテルと言うか」に触れておこう。最初に転進したM社に仕事上世界中を旅して歩いていたマネージャーと、この件を1972年に語り合ったことがあった。彼の判定基準は「宿泊して何事も不満か不平を感じることが起きないこと」であり、そういうホテルは全世界でも数少ないと指摘した。私は極めて尤もだと思い、それ以降そういう視点でホテルを見ている。

この基準に従えば、リッツ・カールトンとフォア・シーズンズに泊まった際には全く何の不満も事故なく、穏やかに過ごせたのだった。特に、シカゴのリッツ・カールトン等は、ご案内していた日本からの団体の方が是非部屋を見せてくれと言われてごお見せしたことすらあった。しかし、このホテルでは朝食のみで、昼と夜はほとんどお客様のご案内か社内の打ち合わせで、メニューすら見る機会がなかったのは残念だった。

それほどの優れたホテルのチェーンで、今回のような食材で偽装か誤表示かで釈明会見を開くなどとは、考えられないどころかそういうことを起こすホテルとは思っても見なかったので、何ということをしたのか、何とも遺憾と言うか何と言うか、そんな程度だったのかとでも批判すべき言葉がない。

なお、アメリカの会社では贅沢をしていたではないかとのご指摘がありそうだから、一言解説を。先ずはアメリカの旅費制度では全て領収証を添付しての実費精算で、宿泊費や食事代や日当というものがない。必要経費は事業部か個人の予算の範囲内で処理する仕掛けだ。それに、嘗てはトリプルAの格付けだったW社のマネージャーやそれ以上の役職者が出張して、謂わば我が国のビジネス・ホテルのようなところに泊まっては会社の格が疑われるというか沽券に関わるのである。

故に、おそらく上場企業の場合には全米のこれという大都市の、これというホテルとは"corporate rate"と言われる年間一定量の出張者の宿泊を保証する条件で特別のレートが提供されている。そういう事情で、私如きが自分の判断で自分の好き勝手でリッツ・カールトンを選んでいた訳ではないのだ。シアトル市内のフォア・シーズンズ(現在は経営体が変わってしまったが)にしても同様な根拠で泊まっていた。謂わば、有り難い経験だった。


みのもんたの記者会見

2013-10-28 15:03:56 | コラム
"somebody":

「みのもんた」の報道番組を降りるとの意向表明の記者会見が、しつこいなとウンザリさせられるほどテレビに出てくる。「見なきゃ良いだろう」と言われるだろうが、見たいと思って見た訳ではない。

あれを聞いて思い出してしまった英語の表現がある。それが掲題の"somebody"で、"someone"でも同じだが、この方がより口語的だと思う。偉そうに講釈すれば、このように使う。

"Does he believe himseelf to be somebody?"と言えば「彼奴は自分のことを何様だと思っているのか」となる。

たったこれだけのことだが、あの会見を一部だけ聞いてそう思わずにはいられなかったのだ。