新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月9日 その3 カルロス・ゴーン氏夫人キャロルさん #2

2019-04-09 16:12:15 | コラム
フランス大使館はやり過ぎでは?:

私はキャロル夫人が出濃くした際にフランス大使館が車を出したというのが腑に落ちなかったのです。そこで、念の為にWikiって見ますと、キャロル夫人はそもそもレバノン人で、フランスの国籍とアメリカの市民権をも持っているようです。アメリカの市民権が取れる為には色々と条件がありますが、Wikiにはアメリカ人との結婚歴があるのではないかとありました。ゴーン氏自身もブラジル生まれでレバノンとフランスの国籍があるようで。

私はキャロル夫人の日本出国にフランス大使館が手を貸したという報道はどう見て理解不能で、フランス大使館は何を考えて我が国の特捜部に逆らったのかと思います。あれは違法行為ではないのかとWikiにはありました。先ほどはカルロス・ゴーン氏の9分間とやらのヴィデオも聞きましたが、余り意味はなかったと思います。それは「白人(彼もそうなんでしょうが)が自ら自分の罪を認めるような発言をする訳がない」ので、そういう意味では全く新鮮味がない」と思いました。彼らは潔くないのです。


4月9日 その2 カルロス・ゴーン氏夫人キャロルさん

2019-04-09 09:34:49 | コラム
余りと言えばものを知らない人のようで:

このキャロル夫人は何か悲劇のヒロインにでもおなりになったつもりのようで、「夫が連行される時に身の危険を感じた」などとアメリカのパスポートでフランスに行かれて(帰られたのか?)現地のメデイアのインタビューに答えて、そのように語られたと報じられている。私はこのようなニュースを批判も何もなく嬉しそうに報じる我が親愛なるマスコミも困ったものだと思っている。我が国のマスコミは「我が国の特捜部はゴーン氏夫人にまで危険が及ぶような無法な組織ではない」くらいは言ってもバチは当たるまい。

このキャロル夫人はかなり素っ頓狂な方で、フランスのマクロン大統領に「何とかなりませんか」と手紙を出し「出来る限りのことはやってみる」との返事があったがその後何の音沙汰もないなどとシレッとして語っていたそうだ。ものを知らないにも程がある事で、これは実際にマクロン大統領に「日本国の司法に対して介入して欲しい」と言っていることなのではないか。それではと言って、マクロン大統領が面識もある安倍総理に向かって「カルロス・ゴーン氏の件は何とか穏便に処理するよう検察に言って下さい」と願い出るか。そんなはずがある訳がない。

かの文在寅大統領などは「我が国の司法に介入しない。三権分立であるから」とほざいたが、大統領になってからは自分の息のかかった一地裁の判事を大法院の院長に任命していたではないか。将に「良く言うぜ」である。そんな事情も解らずにヒロイン気取りで我が国の検察を批判したりするのは勝手だが、そういう言動が特捜部や法廷にに好印象を与える訳がないのだ。ゴーン氏側はこの件を我が国対フランスの法律上の闘争の如くに持って行きたいようだが、私はそれは誤りであると思う。

ゴーン氏は我が国の会社の取締役会長兼CEOだったのだから、我が国の法律で裁かれるのは当然だろう。日産の臨時株主総会で同社の経営陣の責任を問う声が上がったというが、それはゴーン氏の裁判とは別個の問題として追及されて然るべきだと思っている。

習近平と中国を増長させたのはトランプ大統領?

2019-04-09 09:02:16 | コラム
アメリカ人の「Very good but ~ 方式」:

私が知る限りで「習近平と中国を増長させたのはトランプ大統領ではないか」という解釈がある。金正恩委員長にしても、2度目の会談以降はトランプ大統領に膝を屈してまで再度会談をして欲しいというような言動がない。

私は以前から「アメリカ人、特にビジネスの世界で管理職以上の地位にある者たちは話の持って行き方が巧みだし、そこにはある一定の表現が使われている」という意味の事を言ってきた。それは「彼らは査定の話し合いの時などに、余り良くないことを言う場合や、部下に対して苦言を呈したり叱る場合等には、先ず巧みな表現を用いて褒めることから入ってくること」なのである。

例えば僅かな昇給だった場合には「君は昨年は非常に良くやってくれた。(You did a very good job last year and made a significant contribution.のような表現)だが、こことあの点をもう少し改善してくれればもっと素晴らしかっただろう」と切り出してくる。我々は「あー、これでは来年分は望み薄だ」と即刻悟るのである。褒められて良い気持ちさせておいてから落とすのが常套手段だ。私はこれを“Very good but ~方式」と呼んでいた。

トランプ大統領の金正恩委員長との会談の前後では褒めまくっていた。今にして思えばあれは後になって落としてしまうことの前奏曲だったのであろうと解る。習近平に対しても同様で決して扱き下ろしたりしていない。もしかしてアメリカ人の「Very good but ~方式」に馴れていなかった習近平はトランプ大統領の褒め言葉を素直に額面通りに解釈したのかも知れない。増長振りはその誤解が原因ではないかと解釈している。

しかも、トランプ大統領は部下でも何でもない両首脳に対してその場で面と向かって批判したり非難することがなかったので、人間誰しもが褒められれば嬉しくなるものだから、単純に喜んで「俺もトランプ大統領に認められたのだから、大したものなのだろう」と考えたのかも知れない。

アメリカの偉くなった者たちは、その地位に就いた途端に「そういう地位に相応しいものの言い方を密かに宿題のように訓練してきてあったのか」と思わせるほど立派なことを言うし、「Very good but 方式」で部下たちを相手にするのだ。私は「トランプ様は果たしてこの『Very good but ~方式』を意識して金正恩や習近平との会談に臨んだのだろうかと、ほんの少しだけ疑問に思っている。