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新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

新宿区の人口2025年6月度版

2025-06-26 08:49:37 | コラム
2025年6月の新宿区の人口は354,877人と前月比85人の微増:

25年6月には前月比で85人増と+0.02%の354,877人だった。その中で、日本人は304,999人で前月から26人の増加で、私が毎月最も注目している外国人の増減は+59人の49,878人だった。外国人が総人口に占める比率は14.05%と5月の14.04%を僅かに超えていた。因みに、4月は13.5%だった。

今や日本の大学に中国からの留学生が増加していると報道されている時代だ。先日、新大久保駅から山手線外回りに乗ろうと待っていて、何気なく見た目の前の大きな看板は、中国人専用の予備校・行知学園のものだった。全て簡体字で記載されているので内容は全く理解できなかった。事態(字体ではない)はここまで来てしまっているのかと、正直に言えば「危機感」を覚えた。

先日取り上げたことだが、日本に住む中国人は844,187人で全人口の7%弱に相当するのだ。中でも新宿区に住む中国人は17,945人で、区全体の5.0%なのであるこの看板は「若者よ、もっと沢山日本に来て良い大学に入ろうぜ」と促しているのではないかと痛感させられた。なるほど、この有様だから新大久保駅から高田馬場駅周辺にかけては、多くの中国人の若者が歩き回っている訳だと納得。
5月には中国人が運営する百人町の尹兆奎美容室と新規開店の美容兼理容室を紹介したが、新大久保駅の反対側の何をやっても成功したことがない場所に開店したカウンターだけで立食の「エッグバーガー店」などは大繁盛。店員の制服も出来たし、我々〔私?〕には読めない簡体字のメニューの看板までを掲げるようになった。ハラールフード店と同様に「要員は自国人で自給自足」なのである。

このまま推移すれば、大久保通りで新大久保駅の山手線の外側はイスラム横町どころか、中華街が出現しかねない気さえするのだ。毎回同じ事を言うのだが、インバウンド様歓迎& 依存の政策を再検討しないことには、新宿区の一角のみならず、わが国全体が海外の諸国の租界のようになってしまう日が来るのではないかと、92歳は一人静かに憂いている

このような外国人の増加傾向が宜しくないと思うが、石破内閣と中国との間柄を担当する外務省や、教育を司る文部科学省は現状をどのように見ているのかは非常に気懸かりなのだ。私は何らかの対策を講じても決して遅くはないのかと思っている。河添恵子氏が指摘された「中国には日本を属国にしようとの計画がある」は着々と進行(侵攻?)しているのではないのか。
JR山手線新大久保駅と中央線の大久保駅を抱えている百人町に40年近くも住んでいれば、外国人の方が圧倒的に多いのだろうと感じるほど、街中を歩いている連中が目立つ。今ではアルファード車を見かけると「白タクか」と疑いたくなる。

今週も我が家の近所で大きなトローリーケースを引き摺って何かを探しているのか、スマホ片手に歩く幾つかの異邦人のグループに出会った。白人の集団もいた。こんなところにホテルがあるはずもないのだから、何処かに隠れ民宿があるのだと疑った。こんな事をしていても、マスコミは今月も何百万人もの観光客が来たと、無邪気に報じている姿勢は腹立たしい。

石破首相もトランプ関税対策の交渉も捗々しくないようだし、都議会議員では大敗し間近に迫った参議院選挙対策も焦眉の急だろうが、「観光収入が貴重な財源」などという情けない政治からの脱出にも、本腰を入れてほしいのだ。税収が増えたと喜ぶコインの裏側には「新宿区の一角の荒廃があるのだ」と気が付くべきだ。何時の日にか日本全土が蚕食されるのではないのか。改善策を考えて貰いたいと思うのだ。

この界隈で最古の外国語学校は5階建ての華麗な校舎の建て直しが間もなく完了する。毎日午後12時過ぎに数多くの日本語学校から帰って行く大勢の若き外国人たちの無警戒の様子を見に来て欲しい。外国に来て街中をあれほど楽しそうに談笑しながら歩いているのを見れば、多くの外国を経験した私には、情けない思いしかない。即ち「彼等は我が国を舐めきっているのではないのか」としか見えないから。

参考資料:新宿区広報6月25日号

英語の言葉を分類すれば

2025-06-25 06:55:01 | コラム
Slangとはどのような言葉か:

Slang:
解説)「俗語」のことである。これが我が国で屡々誤解されている。即ち、「汚い言葉=“swearword”と混同されているのだ。この両者は全く異なる性質の言葉であると認識しておいて貰いたい。私が嘗て例に挙げてきた誤解は、松本清張氏がその小説の中で「アメリカ兵たちが下品なスラングで話し始めた」というのがあった。下品なのは「汚い言葉」の方なのである。

残念なことにその小説の頃の兵隊たちは、小学校教育を経ておらず識字率も低く正統な英語では話せない連中が多く、slangと言うよりも出鱈目な言葉(pidgin Englishとも言う)を多用していたのだろう。勿論、swearwordも使っていたとは思う。私は経験的にもこの辺りは良く承知している。

大作家の松本清張氏ともあろう人でも、このような英語の言葉の分類を正しく(正確に)理解しておられたとは思えない。改めて断っておくが、スラングは下品な言葉ではない。著しく品位に欠けているのはswearwordなのである。

ここでもOxford English Dictionaryの助けを借りよう。“slang”とは”Very informal words and expressions that are more common in spoken language, especially used by a particular group of people, for example, children, soldiers, criminals, etc.”とある。ジーニアスには「特定の社会や職業の通用語、専門用語。隠語、符丁、合い言葉」とある。何だ、犯罪者も使うのならば下品ではないか-と言いたいだろうが、それは既に取り上げたswearwordの解説を読めば解って頂けると思う。そこで、“slang”の例を挙げて見よう。

“booze.”
解説)略式の表現で「酒」の意味で使われている。I don’t care for booze.のように言えば「酒は好みではないので」となる。

“buck”
解説)ドル、即ちdollarの略式の表現で、アメリカ以外にはオーストラリアでも使われているとか。本来は「雄シカ」のこと。

“chopper”
解説)何の事はないhelicopterの略式の表現である。マスコミ用語では「ヘリ」となっているが、英語ではそうとはならない。

“cop”
解説)「警察官」の意味で使われている。その謂われは警官のバッジが銅製なので、“copper”(発音は「カパー」であち、残念ながら「コッパー」ではない、念のため)を短縮したと聞いたことがあった。

“cabby or cabbie”
解説)タクシーの運転手のことである。タクシーは“taxi cab”というから“cab”を変形させたのだと思っている。

“pop”
解説)古い言い方では炭酸系飲料だが、soft drinkの代わりに使われている。

“Give me a break”
解説)私はこれと次の二つを俗語の中に入れても良いと思っている。「もう勘弁して」か「好い加減にして」という意味で使われる。「休ませてください」という意味ではない。

“Give me a buzz”
解説)「私に電話をくれ」なのであるが“buzz”は俗語である。ジーニアス英和には「略式で電話をかけること」と出ている。この代わりに“ring”を使っても同じことになるので、ringも俗語に入れて良いだろう。勿論、正式には“phone call”と言うべきだと思うが。

“gas”
解説)ガソリンである。元は“gasoline”なのは言うまでもあるまい。故に、和製英語の「ガソリンスタンド」はアメリカではgas stationとなる。我が国にもEVの時代が来れば充電する場所を「電気スタンド」とは言えないだろうから、どうするのだろうか。

“gonna”
解説)“going to ~“の略式で「ゴナ」と聞こえる。I’m gonna go home.といえば、“I am going to go home.“のことである。

“wanna”
解説)want to be ~の略式である。ジーニアス英和にはI wanna be a Bond.という例文がある。「ジェームス・ボンドのようになりたい」とでも言うか。トランプ大統領が良く使われている言い方。I wanna make America great again.のように。

“no way”
解説)「とても出来ない」、「あり得ない」、「そんなはずはない」、『マジで』という意味で使われている略式な言い方。例えば“No way. It’ s impossible. “と言えば、「とても無理だ。そんな事が出来るわけがない」と強調できる。

「慣用句」=idiom、「口語体」=colloquialism、「汚い言葉」=swearwordは既に取り上げてあったが、その際にslangが抜けていた不手際があったので、今回ここに補足する次第。

異文化との遭遇

2025-06-24 06:39:42 | コラム
「チャンと挨拶するのですよ」:

香港で:
1970年8月の事だった。生まれて初めて海外に出張の機会を与えられて(正確には「初めて外国に出かけて」)最終予定地の香港に到着した。すると、現地の商社が予約してくれたホテルには我々の記録がなかった。駐在員が激怒して交渉した結果でホテル側の誤りと判明して、お詫びとしてペントハウス〔最上階のテラス付き部屋〕をシングルと同様の価格で用意してくれた。と、ここまでは導入部。

翌朝、朝食に行こうとエレベーターホールに行くと、向こうから立派な服装の貴婦人風の小母様が来られて「お早う御座います」と日本語で声をかけられた。「こんな人知らないのに」と戸惑っていると「貴方日本人でしょう。外国に来たら、知らない人に出会っても、チャンと挨拶するのですよ。未だ外国に慣れていないようだけれども、これからはお気を付けなさい」と易しくお説教された。

そういう習慣があるとは知らなかったと言うよりも、いきなり異文化の存在を見ず知らずの人に説き聞かされたことの方が「異文化との遭遇」で異様な驚きだった。幸いにと言うべきか、香港が最終の滞在先だったので、未知との遭遇はこの時だけで終わった。

アメリカに渡って:
2年後に、全く予想もしなかったし、夢にも思わなかった事態が生じて、アメリカの会社に転身することになって、初めて何も知らなかった国、アメリカ合衆国に出張した。

当初は未知との遭遇ばかりで戸惑いも多かったが、知らなかったとは言えないことが多くて悩まされたものだった。中には、最も小さいと受け止めた異文化があった。それは、誇張して言えばホテルの中でも街中でも何処でも、行き交う見知らぬ者同士で片手を挙げて、“Hi, “だの”How are you doing?”のように声をかけ合う事だった。「何でそうするのか」と違和感を禁じ得なかった。

少なくとも、アジアの中の我が国にはそういう習慣はないので、すれ違いざまに“Hi!“などと声をかけられても対応できなかった。だが、慣れてくるに従って、そういう文化というか習慣があるのだと気が付いて、恐る恐る真似をすることに踏み切った。慣れれば何でもないことで、昨日までやっていたかのように自然に声が出るようになった。言って見れば「習うよりは慣れよ」だった。だが、面倒な事だとは感じていた。

“Hi, Steve!”:
某商社の若手が、私に後任のPaul(クリスチャン・ネームで、日本人である)と本社の廊下を歩いていると、向こうから歩いてきた余り風采の上がらない中年の社員風が片手を挙げて、このように声をかけられた。Paulは“Hi, Steve!”と言って応じたそうだ。「今の誰ですか?」と尋ねると「社長だよ」と聞かされて魂消たそうだ。「社長さんでも“Hi, Steve!“ですか」と確認したそうだ。

彼にとっては「異文化との遭遇」だった。因みに、Steveは社長のファーストネームのニックネームである。本来はStephenで「スティーブン」という発音になるので、ややこしい。

私はアメリカ人の世界で過ごす時間が長くなってきて、英語の表現でも、アメリカ独自の仕来りでも、風俗や服装の関連でも「訊くは一時の恥、知らぬは末代までの恥」とばかりに、疑問な事は誰にでも尋ねてきた。だが、この“Hi, how are you, today?“にはどのような所以があるのかとは、ついぞ聞き出せなかった。でも、あの香港での経験があったから、異文化に慣れることができたと思っている。それだけの話だ。

トヨタがアメリカ市場での値上げを発表した

2025-06-23 06:21:29 | コラム
トヨタは「関税の為ではない」と説明:

各社一斉に「トヨタは平均270ドル(約4万円)、高級ブランド「レクサス」は平均208ドル〔約3万円〕、それぞれ7月から値上げする。価格はコストの上昇や競合他社の動向を踏まえて決定したのであって、tariffによるものではない」と報道していた。トヨタは既に全米のディーラーに通知している由。遅かれ早かれこうなるものとは私にも予測できていた。

早速、アメリカの知人たちに「この値上げによって、アメリカのトヨタ車愛好者たちがトヨタ車から離れていくような事があるのだろうか」と、意見を求めてみた。昨夜下記のような返信があったので紹介してみよう。

>「我が国のトヨタ車愛好者がこの程度の少額の値上げでトヨタから離れていくことはないと見ている。私はアメリカで日本車の品質が国産車と比較すれば優れているとの評価は変わっていないと認識している。故に、日本車の評判は中古車市場でも高いのである。

となっていた。

私もアメリカで多くのトヨタ車というか、日本車のファンに出会ってきたので、彼のこの指摘は十分に理解できる。中には「私が評価した品質と、好みと、望む価格帯にある車を買ったら、それがトヨタ車だっただけだ。自分が乗る車を買うのに、愛国心だの、貿易赤字等を考慮などはしない」と言い切った者もいた。

トランプ大統領の絶対的な政策と方針が「対日本の貿易赤字削減」にある事は、余りにも広く認識されていると思うが、もしかするとアメリカで日本車の品質と価格を国産車以上に評価する消費者たちは、tariffによる値上がりがあっても、直ぐには日本車離れを起こさないかのように思える。トヨタはその辺りを読み切っているのかなとすら感じる。

私はトランプ大統領が飽くまでも短期間に貿易赤字削減を目指すのならば、tariff以外に効果がある手段があるのではないかと申し上げておきたい。自動車産業だけを考えれば、デトロイトに「意識改革」を迫ると良いと思う。

それは、日本車と欧州車にあれほど圧されっぱなし状態が続いても、未だに「非関税障壁が」だの「規制が」など言い募って、自分たちの至らなさを認めない認識不足と、日本の規格に適合する車を作ろうとしない努力の不足の事だ。ヨーロッパで作る事が出来た車を、アメリカが出来ないことはないのではないか。

6月22日 その2 石破首相は現場の実務の負担増をお分かりなのかな

2025-06-22 12:10:34 | コラム
石破首相は「現金給付の方に効果がある」と主張:

この効果のほどについては議論が分かれているが、私は既に「地方自治体の事務方に新たに膨大な量の作業が加わるので、人手不足の折から敬遠されているし、千葉県の熊谷知事は明快に否定的な見解を発表されたことを取り上げてあった。そこに、週刊AWACS氏は下記のように指摘しておられた。

>マイナンバーに公金口座がリンクされていない状況では簡単に配布もできません。かなりの事務コストと時間を使い自治体が配布するのです。

誠に尤もなのである。現金給付の方が全国の地方自治体に膨大な事務量を負担させることを、総理大臣も閣僚も与党も未だに認識できていないようなのだ。何時のことだったか、テレビのニュースでは「現場でお知らせを印刷し、折りたたんで予め宛名書きされた封筒に詰めると言う、単純反復労働に膨大な時間を費やしている場面を報じていたことがあった。大混乱とも言える状態だった。

自治体はこの作業の為の要員を日頃から用意してあるわけではないので、現場で混乱が生じて困惑している実態が強調されていた。それでなくても今や処々方々で「人手不足」に苦しめられている時代。首相がその実情を弁えておられるのかどうか知らぬが、現金給付が困っている世帯に最も早くお金が行き渡ると、堂々と述べておられる。千葉県の熊谷知事の声は明らかに届いていないようだ。

私は経験に基づいてしか物が言えないのだが、実は「内勤の事務を全く経験した事がない」珍しい会社員だった。それでも、あのテレビのニュースで見せられた様子から、この現金休部の事務的な準備作業の大変なことくらいは解る。石破さんは銀行勤務のご経験がおありと漏れ承っているが、この程度の実務の実態はお分かりでないのかも知れない。それでも、現金給付を選択されるようだ。心配したくもなるのだ。