新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

咄嗟に選んだ作戦が最善であれ

2013-09-30 13:10:34 | コラム
畏友尾形氏は私の「あれ譜面がない」に対して「個人の人生でも、企業経営でも、戦闘でも「とっさの判断」が明暗を分ける事があります。その時、正しい判断が出来るか否かは日頃の修練でしょうか。勿論、大半の人はそんなことを迫られることはないでしょうガ・・・。」とコメントされました。誠に同感です。

そこで私がお返しした私の思い出話を。

「私の好きな精神訓話です。当時、私は関東大学一部の有力校だった某大学フットボール部後援会長を仰せつかっていました(1985年です)。練習を見ていると、監督が突然練習中の学生を集めて咄嗟に「後援会長から一言」と言われてしまって語ったことが、下記の教訓のような話しです。

「譬え、全日本の決勝のような重要な試合でも練習の時と同じ平常心で臨めるよう練習せよ。試合の局面ではそこで選択すべき作戦(フォーメーションないしはプレー)は沢山ある。それをあれこれと考えて選んでいるうちは未熟だ。咄嗟に全員に閃いた戦法が最善の策であるような精神状態に成れるように、訓練と練習を重ねろ。そこには優勝が待っている」

でした。実際にその年はブロック制覇を遂げて、東日本代表決定戦に出ました。

これは良いことを言ったものだと自画自賛していたら、その前か後だったかに趙知勲(字は忘れましたが、チョー・チ・クンという碁打ち)がほぼ同じで「如何なる局面でも次の手の選択肢が最低でも5~6はあるもの。その中から瞬間的に迷わず打った手が最善になるよう日頃から勉強している」と語ったと、新聞のインタビューに出ていました。俺と同じことを考える者がいたと思うと同時に「まさか、俺がパクリと思う人はいないだろうな」と気懸かりでした。