ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

佐久荒船高原ではズミの白い花も咲き始めました

2010年05月28日 | 佐久荒船高原便り
 標高1100メートルぐらいの佐久荒船高原では「ズミ」(漢字は「酢実」)が咲き始めました。バラ科リンゴ属の落葉樹です。

 リンゴのような白い花が枝いっぱいに咲きます。花が木を埋め尽くすように咲くため、木が白いかたまりとなって華やかです。ズミが並木として続く場所は、白い花のトンネルになります。新緑の山のあちこちに白いかたまりが目立つようになります。



 この画像のズミは八分咲きぐらいです。満開になると、花がもっと枝を覆います。
 ズミという名前は、樹皮から黄色の染料が採れることに由来するそうです。果樹のリンゴはズミの台木に接ぎ木するものがあるようです。ズミは、「コナシ」(「小梨」)という別名も持っているようです。

 ズミの花の蕾はリンゴのような赤色です。この蕾の赤も葉の緑に映えてなかなかきれいで、目立ちます。蕾も花も鮮やかな木です。



 ズミの花はパッと華やかに咲き、1週間ぐらいでパッと散って葉桜のようになります。訪れるタイミングが悪いと、咲き終わった木々しか見ることができません。実際にはズミが咲き終わったことになかなか気がつかないことが多く、葉が茂っているのを確認し「今年はズミはもう咲き終わったんだ」と知る年も少なくありません。

 秋になると、ズミはソメイヨシノのような真っ赤なサクランボを多数実らせます。かなり小さいサクランボです。一部は黄色いサクランボになります。ズミには木の種類がいくつかありそうです。

 佐久荒船高原では、ズミの花のように木々も野草に負けずにいろいろな花を咲かせます。ズミが開花するころには、野生の藤も華やかに咲きます。背の高い樹木に巻き付いて紫色の花を咲かせます。大きなアブや蜂が甘い香りを感じて周りを飛んでいます。

 佐久荒船高原にはミズキの木も白い小さな花をかたまり状で咲かせます。遠見にも目立つ白い花のかたまりです。現在、ミズキの木は葉を成長させている最中です。ミズキの若い葉はみずみずしい緑色です。



 ミズキは成長が速く、どんどん大きくなります。新しい木は次々と芽吹いて4~5年でかなり背丈が大きくなります。樹木の幹は柔らかいため、こけしの材料になります。組織が緻密(ちみつ)でないためで、薪にするとすぐに燃え尽きてしまいます。成長は速いが中身が充実していない木です。

 日本のハナミズキであるヤマボウシ(漢字は「山法師」)も白い花を咲かせます。山の林間の中に点々と咲きます。以前、ピンクの花をつけるヤマボウシを見つけたことがありましたが、その後は残念ながら見ることができません。

 6月になると、レンゲツツジが鮮やかな朱色の花を咲かせます。高原の陽当たりのいい場所に群生しています。葉は毒を持ち、動物などに食べられないように防御しているとのことです。レンゲツツジは咲き誇る様子もその内にお伝えします。長野県東御市から入る湯ノ丸高原はレンゲツツジの名所です。

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