薄い金属材板にネジを加工する。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)公式ブログです。
「精密板金について」「精密板金加工とは」など、精密板金加工全般について丸井工業の事例などを含めて紹介致します。
精密板金加工で、金属板(鉄板・ステンレス板・アルミ板・銅板・他)に雌ネジを加工することを「タップを立てる」とか「ネジを切る」と言っています。これは雄ネジが回転しながら通る溝を金属板に加工することで、溝と溝の間隔をピッチといい、それぞれネジのサイズ(直径)によってその幅は異なります。細くなるほど狭く太くなって行く程広くなっています。ですから薄い金属板を使う場合はネジの直径が太くなればなるほど溝は少ししか作れません。例えば1mmの金属板に直径3mmのタップを立てると出来上がるネジ山は約1~1個半程度です。溝の数が少ないとネジを締めつける力に耐えられずネジ山が壊れてしまうことがあります。この様な場合はバーリング加工と言う筒状の絞り加工をしてからタップを立てることによって、ネジ山の数を増やし薄い板でも安定したじネジ止めを確実にします。
▲ 50mm×50mm 板厚1mmの板に直径3mmのねじを加工して直径3mmのビスを入れた状態です
▲ 直径3mmのビスを外した状態です
▲ 拡大するとねじ山の数は1山~1山半ぐらいです
▲ バーリング加工(筒状に絞る)を施した内部にタップを加工します(バーリングタップ)
▲ バーリングタップを拡大 薄い板金にもねじ山を多く作る事が出来ます
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