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気ままに

大船での気ままな生活日誌

桃色たんぽぽ

2007-05-02 09:51:33 | Weblog
東北花巡り旅の写真が出来ましたので、それを母に届けに行きました。筍の季節ですね、前回の訪問時と同様、また筍と蕗の煮物が用意されていました。それをつまみにビールを飲んでいるとき、庭のかたすみに、ピンク色した花のタンポポの鉢植えが目に入りました。

仙台郊外に住む妹夫婦の家に到着し、ガレージから庭に入ったとたん、母が素っ頓狂な声を出しました。「桃色のタンポポだ!」。鉢植えしてあった、その植物をみると、確かに、葉はタンポポのギザギザ葉っぱですし、花の形もそっくりです。タンポポの花といえば普通は黄色ですが、白いのもみたことはあります。でもピンク色のは初めてでしたので、私も驚いてしまいました。

妹の話ですと、蔵王のふもと近くに住む方が、よく山野草を売りにこられるので、母のために買っておいたのだそうです。それを聞いて、さすが、こちらには、めずらしい植物がある、と感心し、それにしてもと考えを巡らしました。白いタンポポの変異系なのだろうか、それとも、白いタンポポが、側室の(テレビの見過ぎ)、赤い系統の他の草花と結ばれてできた子なのだろうか、と余計なことを考えていました。

そのピンクのタンポポが、旅行中の蔵王で採った、春ランや白いスミレや、なんでもない野草(母が好きなのです、オドリコソーとか)と一緒に送られてきていたのでした。

まだ植え替えたばかりですので、少し、元気なさそうでしたが、花はしっかり咲いていましたし、つぼみももっていました。改めてみつめてみると、薄いピンクの色が、なんとも言えず、上品で、野原に咲いている黄色のタンポポさんたちとはちょっと挌が違うなと思いました。

本当にタンポポなのか、ちょっと疑問もありましたので、家に帰って、野草図鑑(ちょっと古い版ですが)を調べてみました。タンポポの項には、西洋タンポポのほか、日本古来の、関西タンポポ、関東タンポポ、蝦夷タンポポ、白花タンポポは載っていましたが、ピンク色をしたタンポポは何処を捜してもありませんでした。

そこで、ネットで探索してみましたら、ありました。桃色タンポポという通称名で、学名からクレピス・ルプラともいうそうです。タンポポとは同じキク科ですが、クレピス属にゾクし、タンポポ属とは異なるのだそうです。クレピス属を日本語でうまく訳した学者さんがいます。フタマタタンポポ属です。これの方がいいですね、二股かけたタンポポ、ぴったりですね。一年草で、イタリア、シチリア島生まれだそうです。種も園芸屋さんで売っているようです。きっと、妹が買った桃色タンポポは蔵王に自生していたものではなく、販売した方が自宅で種から育てたものでしょう。

母には、今日調べた余計なことは言わないつもりです。蔵王生まれの、桃色の珍しい種類のタンポポだということで通したいと思います。ただ、この桃色タンポポの花言葉だけは教えてあげようと思っています。「温かい心」、「暖かみのある心」だそうです。
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