こんばんわ。
京都でなくて東京で醍醐の桜を見てきました。えっ?そうか、今日は4月1日、エイプリルフールか。
でも、半分ほんと。広尾の山種美術館で開催中の桜さくらSAKURA2025展で、京都の醍醐寺の三宝院前の土塀のしだれ桜をモデルにした奥村土牛の名作”醍醐”を見てきたのでね。
醍醐(土牛)ぼくも大好きな山種美術館の人気作品。
また、山種美術館の玄関口にこの三宝院の枝垂れ桜のクローン(組織培養で増やした株)が大きく育っている。”太閤しだれ桜”と呼ばれる。しかし、これは”でくのぼう”で、まともに花を咲かせたことがない。受付の方に聞いたら、今年、はじめて見事に咲かせたらしい。でも三日前に散りました、とのこと。いよいよでくのぼう卒業か、それは良かった、来年からは早めに来よう。よく見ると、葉桜の中、まだ数輪の花が残っていた。
ぼくのために待っていてくれた数輪。
そういえば、今年の二月歌舞伎で”醍醐の花見”を見てきた。秀吉の絶頂期に醍醐寺で開かれた大花見会を題材に歴史上の人物たちが居並ぶ絢爛豪華な舞踏劇”醍醐の花見”。
醍醐寺三宝院の枝垂れ桜を背景に秀吉、淀殿、秀頼、利家正室まつ、利家、清正ら。
十年ほど前の本物の三宝院の土塀前の枝垂れ桜。
毎年、今頃、開催される”桜、さくら、SAKURA 展”。4月1日の楽しい美術館でのお花見でした。のちほど、展示作品のご紹介を。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
千住博 夜桜