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気ままに

大船での気ままな生活日誌

相国寺の”若冲展”

2013-07-26 06:35:13 | Weblog
京都の祇園祭に行った際、相国寺承天閣美術館の”伊藤若冲の名品展”を観てきた。数年前、金閣寺(鹿苑寺)を訪ねたときに、大書院の若冲の襖絵はすべて、相国寺で管理されていることを聞いた。何故、相国寺かというと金閣、銀閣は、相国寺の塔頭寺院なんだそうだ。今回、ようやく、若冲の襖絵を目の当たりにすることができた。これまでの若冲展のどれよりも素晴らしい展覧会だった。

若冲は、相国寺の住持大典和尚と深い交遊関係を結んでいた。それ故、寺に伝来する中国や日本の古画を観る機会も多く、それらに触発されて、制作した作品も多いそうだ。お礼として(笑)、若冲は相国寺に、あの名作、”動植綵絵”30幅(のち宮内庁に献上)や、現在展示中の”釈迦三尊図”三幅対などを寄進している。さらに、鹿苑寺大書院の障壁画五十面も。

展覧会の様子を写真でお示ししたいが、(建仁寺とは違い)、ここでは、すべて本物が展示されているので、写真撮影は禁止。10枚セットの絵ハガキとちらしの写真などをまじえながら紹介しよう。

まず、何と言っても、金閣寺大書院旧障壁画五十面全展示。すべて国の重要文化財である。どれもこれも、素晴らしいが、とくに、ぼくのお気に入りは、月夜芭蕉図襖絵かな。芭蕉の大胆な描き方がいい。別の絵の芭蕉も同じように大きく繁っていた。竹図襖絵も良かった。この節が膨らんだ竹は、中国の”算盤竹”だという解説があった。実物をみてみたい。そのうち、見つけます(笑)。襖絵以外では、群鶏蔬菜図押絵貼屏風。群鶏図はこれまで、いくつか観てきたが、これが一番良かったネ。それとカラーの虎も牡丹も百合も良かったどす。では、写真を。


鹿苑寺大書院 葡萄小禽図襖絵


鹿苑寺大書院 月夜芭蕉図襖絵


鹿苑寺大書院 双鶏図襖絵


鹿苑寺大書院 松鶴図襖絵




鹿苑寺大書院 竹図襖絵 (竹は中国の”算盤竹”)


鹿苑寺大書院 葡萄図襖絵


鹿苑寺大書院 芭蕉叭々鳥図襖絵


鹿苑寺大書院 菊鶏図襖絵


鹿苑寺大書院 秋海棠図襖絵


・・・
亀図/中鶏左右梅図


ちらしの表紙は、”竹虎図”。


写真はないが、鮮やかな色彩の”釈迦三尊図”3幅対と群鶏蔬菜図押絵貼屏風、牡丹百合図双幅も素晴らしかった。

あとに宵山見物が控えていたので、ゆっくりできなかった。今度、来たときは、のんびりと鑑賞したい。また、夢窓疎石を開山とする、京都五山の第二位に列せられる名刹の境内もゆっくり歩いてみたい。若冲のお墓詣りもしたいし。

相国寺


水上勉が幼少の頃、小憎として働いていた瑞春院。相国寺の塔頭。”雁の寺”はここでの経験をもとに書かれた。同志社側からの相国寺入口のすぐ傍にある。


今日はこれから、箱根へ。山百合が盛んに咲いているというので。
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