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気ままに

大船での気ままな生活日誌

トプカプ宮殿の至宝展 魅惑のハレム

2007-08-21 21:09:45 | Weblog
ワイフと椿山荘の庭園(写真)が窓からみえるホテルでゆっくりして、翌日、上野に向かいました。東京都美術館で開催されている「トプカプ宮殿の至宝展 魅惑のハレム」を観るためです。かんかん照りの砂漠のような上野公園をふうふう言いながら歩き、美術館に入ると、そこは、夢のようなオアシスが待っていました。

オスマン朝・27代スルタンに仕えた黒人宦官とハレムの女官の案内で(音声ガイドの案内です)、トプカプ宮殿内の至宝の数々を観て回りました。めったに観られない、すごい宝物がいっぱいでした。女性客の皆さんがうっとりと、いつまでもそこを離れない”ターバンの飾り”は圧巻でした。5センチ四方ぐらいの巨大エメラルドが中央に燦然と輝き、それを支える紐には、何十ものダイヤモンドがつながれています。いくらぐらいするのかしら、とワイフがため息をついていました。

そして、もっとすごいのが、後の方の会場に現われました、”金のゆりかご”です。トプカプ宮殿の至宝中の至宝で、めったに外に出さないそうです。秋篠宮家に親王が誕生されたお祝いにと、トルコ政府が特別に認めたそうです。当時の工芸の粋を集め、贅をつくした”ゆりかご”は、2000個もの、ルビー、エメラルド、ダイヤ等の宝石が散りばめられた豪勢なものです。このほかにも、礼装用の兜とか最高の絹のカフタンと呼ばれる衣装とか、次から次へと宝物の”リオのカーニバル”です。

宝物のカーニバルは、もちろん目の保養になり、わくわくすることなのですが、ボクはついつい、サブタイトルの「魅惑のハレム」の方に関心がいってしまい、その関連の説明にはつい聞き耳をたててしまったのでありんす(汗)。

ハレムはスルタンの子供をつくるためのもので、部屋は、な、なんと400室も、最大で1000人もの女性がいたそうです(とてもボクにはスルタンはつとまらない、大汗)。10代の娘さんが中心で、条件は奴隷制を認めないイスラム教以外の、異教徒でなくてはなりません。ハレムの女性が、男の子を授かれば、特権を手にし、栄華を極めるようです(日本の大奥そっくりですね)。王子さまには前述の”金のゆりかご”が贈られます。ただ、王子さまは最大250人もいたことがあるそうですので(やっぱりボクにはつとまらない、涙)、次ぎのスルタンになる競争は激しいようですよ。

今回の展示で、トルコ民族の由来(モンゴル系であること)やオスマン帝国の600年の歴史、イスタンプールの東西の架け橋的重要性など、いろいろ学びました。それに美術館のレストランでおいしいトルコ料理も頂きました。

今日、とてもトルコという国が身近になったような気がしました。この展覧会に合わせて、ある旅行社が”トルコ一周旅行”の説明会をしていました。予約でいっぱいと言うので、パンフレッドだけもらってきました。たぶん、来年の今頃は魅惑のハレムへ・・うふふ。
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