気ままに

大船での気ままな生活日誌

鎌倉くんの苦渋の決断

2007-08-24 18:12:44 | Weblog
これは、8/20の記事 ”ひねまるこちゃんのお見合い”のつづきです。
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ひねまるこちゃんのお見合いの相手である、バラバラ大学准教授、鎌倉くんは、モンゴルの公務出張中に子供たちとサッカーをしていたことが公になり、大学からの厳しい処分を受けているところです。処分の内容は、1)頭を丸める 2)2ヶ月の登校禁止 3)減俸30%4か月、 の三つです。

鎌倉くんは、バラ族には珍しく棘がありませんが、性格もとげとげしいところがなく、とても穏やかな性格です。それに葉山の大牧場主の息子で、葉山牛と一緒に育ちましたので、動物を可愛がる、とてもやさしい性格です。今度の”事件”だって、別に悪気があってやったわけではありません。子供たちのボールのパス回しがぎこちなっかたので、つい教えてあげようと、グランドに入ってしまっただけなのです。それだけのことなのに、あまりに厳しい処分の内容で、鎌倉くんはすっかり落ち込んでしまいました。

もう、ほとんどノイローゼ状態といってもいいです。”モンゴル”とゆう言葉を耳にするだけで、あの大きな身体をダンゴムシのように丸めて、すすり泣き始めるのです。最近は、さらに病状が進んで、”モ”とゆう文字だけで、およよと泣き崩れています。お母さんも、気を遣って大変です。鎌倉くんの目に触れないように、自宅のモンは取り外しましたし、デザートにモモは出しません、若いとき自分にそっくりで、フアンだったモモ恵ちゃんのブロマイドも隠しました。自分の太モモまで、この暑いのにある大臣からもらったバンソウコウをぺたぺた貼って隠しています。さらに、鎌倉くんとの会話は、すべて”モ・ン・ゴ・ル”抜きでしますので、たとえば、「もっと、げんきだして、ごつん、するわよ」が「とげきだしてつんすわよ」になり、外のヒトには、何言ってるのかゼンゼン分りませんが、さすが頭の良い母子です、一瞬に理解して、お互いににっこりするらしいです。

こんな状態ではとても、ひねまるこちゃんとのお見合いの話を進めるわけにはいきません。まず、鎌倉くんの現状を変えなければいけません。それで、ボクは昨日、フラワーセンターに行って、丸刈りになっている(秋バラ用に剪定されている)鎌倉くんと話をしてきました。

鎌倉くんは、めったに文句を言わない子なのですが、その日は、ずいぶんバラバラ大学の悪口を言っていました。出勤簿がどうとか、領収書がどうとか、形式ばかりにうるさくて、細かいことにけちばかりつけるこの大学にほとほと愛想をつかせているようなのです。鎌倉くんが理想にしている研究所は、むかし湯川博士や朝永博士がいた時代の駒込にあった研究所なのです。出勤簿はない、研究費は自由に使える、研究テーマも自由で、テニスなんか3時頃までしていても誰も文句を言わない、そんな”科学者たちの自由な楽園”みたいな雰囲気の中で研究したい、と鎌倉くんはかねがね思っていたのでした。

それで、どうも鎌倉くんは、大学を辞める決心をしたようです。そして、自分で、自由な楽園みたいな研究所をつくり(お金持ちなので簡単にできるのです)、そこで、今まで自分があたためてきたテーマで、のびのびと研究したい、ライフワークの仕事にしてみたい、と話してくれました。研究テーマについても、結構具体的に話してくれました。現在専門の日本中世史とは全く違う分野です。とても面白い分野です。ダンゴムシに心はあるか、そうゆうテーマだそうです。次回、その話をしましょうね。

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ひねまるこちゃん(写真)は、お見合いの相手、鎌倉くんの”モンゴルサッカー事件”の話が、耳に入ったらしく、少し寂しげに、うつむいていました(枝垂れだからあたりまえの声も)。



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