今季の最低気温を記録したという冷たい朝です。
布団から脱出するのに益々、一大決心が要りました。
此のところ毎日のことですが、いつの間にか私の横に潜り込んで安眠をむさぼっている18歳
になる老犬リックも同様に中々起き出そうとしません。
「オイ!起きるぞ」と言ってそっと体に触れるくらいでは全く無反応で、熟睡状態は変わりません。
知っていても知らぬ顔をしているだけか、年を取って反応が鈍ってきたのか分かりませんが、本
来、動物の持っている警戒感などまるでなく、大きく乱暴に体をゆすってやるとようやく目を開け
て「どうかしたの?」という表情をして、やおら、ふらつきながらも起き上がり背伸びをします。
そんな表情を見るにつけ、この犬は私達家族をを完全に信頼し、安心しきっているのだろうと思
うと何とも言えない愛おしさと同時に、逆にその信頼感を裏切ってはいけないと言う気持ちにな
ってしまいます。
同じ感情のある生き物同士、信頼し合える関係の大事さを思う冷えた朝のひと時です。