コアラが住む国、オーストラリアでのお話です。
ゴールドコーストで行方不明になった犬が、それから9年後に2000Kmも離れた、シドニーで
発見された、と言う新聞の囲み記事がありました。
その記事を読んだ私の直感は、犬は賢い動物と言う先入観があるものですから、その犬は
2000Kmの道のりを何かを求めてただ一人(1匹)とぼとぼと歩き通したすごい犬と言うイメー
ジが頭の中に浮かび、その長旅中の苦節には計り知れないものがあったのではないかと言
うせつなさや健気さに感心したのでした。
しかし、よくよく考えてみれば、これは私の勝手な「思い込み」と言うものかも知れません。
この記事を書いた記者も恐らくそのように考えて記事にしたのかと思っています。
夢のない話になりますが、事の真相は誰かがゴールドコーストで捕獲し車に乗せてシドニー
まで運び放置したのかも知れません。
で、あるとすれば新聞記事になるような話ではあり得ません。
事実は、この犬に聞いてみる以外にありませんが、この種のお話、四の五の言わず
夢のある美談としてそっとしておくのが賢明かも知れません。