下の子が生まれる時に、
上の子に対して注意したいことについては、
様々な情報が溢れています。
兄弟姉妹についていくつか記事を書くにあたって、
日米のネットに溢れる情報にもざーと目を通しました。
上の子に対しての最も大切な基本は、
・上の子にとっては天と地がひっくり返るほどの大変化なのだと理解すること。
それまで独り占めできた親のアテンションも分かち合うことになり、
それまで好きな時に好きなだけしていた遊びも何もかも、
これからは「小さな存在」を気にかける必要があるという人生の大変化。
そして、
・さびしい思いをすることもある上の子に、
たくさんスキンシップして、愛しているよと伝えること。
そう思います。
それでも中には、
「これってどうなんだろうなあ?」
という「アドバイス」もたびたび見かけます。
みなさんも、以下のようなアドバイス、
どこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
私も、ネット上だけでなく、
これまでママの集まりでも聞くことがありました。
米国と日本をみると、
米国では一切聞かれることのないアドバイスですから、
文化的な違いもあるのでしょうね。
米国では、「嘘」や「フリ」というのは、
なかなか受け入れられないところがあります。
まあ、実生活では私も含め日米とも意識的にしろ無意識的にしろ、
みなさん端々でしているわけですが、
少なくとも「ロールモデル」としてとらえられる「親」に、
表立って推奨することはないんですね。
こちらの理想は、
「嘘も方便」のように「外に律」ではなく、
「神は常に見ている」という「内に律」ということがあるのだと思います。
ということで、私自身こちら生活が長いせいなのか、
「ぎょっとしたアドバイス2つ」です。
これってどうなんだろう?アドバイス1:
「上の子に、『あなたが本当は一番好きよ!』と伝える」
初めて聞いた時、衝撃を受けました。
なぜこれほど衝撃を受けたのか、整理してみます。
・まず、これは「嘘」だと、子どもは見抜きますよね。
小さすぎて分からないとしても、
大きくなって、「ママがあんなこといってたな」、
なんて思い出すこともあるかもしれません。
それで、嘘と見抜いても、信じてしまっても、
長い目で見たら、全くよい影響はないと思うんですね。
「嘘」と見抜く → 親への信頼感を失う。
信じてしまう → 自分は弟妹より愛されている♪
そもそも、兄弟姉妹間で、「○○は、○○より愛されている」
という気持ちを持つ子どもを生み出してしまうのは、
親として最も避けたいことじゃないでしょうか。
「より愛された子」
←兄弟姉妹(他者)を犠牲にすることで高まる自己肯定感なんて育みたくないですよね。
「より愛されなかった子」
←心の傷は途方もなく深いでしょう。
親と子どもにも相性がありますから、
子ども達がより大きくなっても、
どの子がより自然に接しやすく、
どの子がより「気づいて」接する必要があるかという違いは、
兄弟姉妹間でも必ずあるものです。
でも親として、そうした自分の「癖」に気づきつつ、
できるだけ、
ひとりひとりに同じ深さの愛情を注ぐ姿勢を示したいですよね。
そしてそれが、長い目で見ても、
子ども達のメンタル面の健やかさに繋がるのだと思います。
これってどうなんだろう?アドバイス2:
上の子の前で下の子を可愛がらないようにする。
これはもう体験から確信して言えることですが、
上の子の前でも下の子をたくさん可愛がった方がいいですよ。
同時に、できるだけ、
上の子とのスキンシップ(愛してると抱きしめたり)や、
一対一の時を持つようにし、
上の子を下の子のお世話にも家族の一員としてたくさん巻き込むなど、
上の子の心を満たす働きかけをたくさんしてやることが前提ですが。
上の子も、親が可愛がる様子を見て、
「かわい~」という気持ちを育みます。
親が赤ちゃんにデレデレの様子に、
上の子もデレデレになっていきます。
この『It Mama』さんの記事には、
上の子を腫れ物のように扱うのでもなく、
蚊帳の外に追いやるのでもなく、
「新しい家族を迎える家族の一員」といった気持ちを育むために、
下の子を妊娠中にできる「9つのこと」をお伝えしています。
我が家でも、とても効果的でしたよ。
下の子への「かわい~」という気持ちを盛り上げたいですね。
興味ある方、是非どうぞ!
「上の子の面倒見」が自然と良くなる!妊娠中の働きかけ9つ
さて、これからボルチモアへ出かけてきます!
みなさん、今日もよい日を!