マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

日米の違いをしみじみ思う15年ぶりの日本滞在、日本の良さを抱いていきたいですね

2017年06月21日 | 風景・旅

15年ぶりの日本。

日本滞在中のつれづれを綴らせてください!

 

帰国する前から、

「実家周辺もすっかり変わったよー」と親族友人に聞いていました。

 

実家のある地区は、地理的に市の中心に位置するため、

昔から電車や地下鉄の路線が交錯し賑やかな地ではあったんですが、

確かに、この15年の間に、

実家のすぐ近くに大きなショッピングセンターができたり、

高層マンションが建ったり、

10分ほど歩いた駅周辺にもショッピングモールができるなど、

一層賑やかになりました。


日本と米国で感じる「緊張感」の違い

でも、公の場で人に接するたびに、

「ああ、変わってないなあ」としみじみ感じます。

 

とにかく、細やかで勤勉な対応。

「こうあるべき」といった「型」が共有され徹底しています。

そうした「型」に心がこもっている様子に出合う度、感動しています。

 

一方、米国は、文化も多様で

ある意味自ずと「型破り」な方々にも溢れていますから、

その分、接する側も、

何が起こっても常に対峙できるよう腹をすえておくといった緊張感があります。

 

日本は、型を守り、型からはずれないようにする緊張感があり

米国は、型のはずれた混沌にさらされながらも自ら立ち居地を見出す緊張感がある

そんな雰囲気をひしひしと感じています。

 

 

日本と米国の感情表現の違い

「日本って静かだね。

笑っている人もあんまりいなくて、

何だか皆、シリアスだね」

 

米国育ちで日本初めての子供達が(長女は生後8ヵ月時に帰国したのみ)

日本到着して以来、公の場で何度か驚いて口にしている言葉です。

 

これは、「感情表現の仕方の違い」でしょうね。

米国は、やはり表情も仕草も「大振り」な方が多いです。

 

米国に長い友人が、

「日本に帰るたび周りから、

『もう少し声の大きさを落として、バタバタ動かず落ち着いて話しなさい』

って言われるのよねえ」

としみじみ言い、周りの日本出身者が激しく頷くということが最近もあったんですが、

私自身、よーく分かります。

 

とはいえ、

米国のような「喜怒哀楽表現の激しさ」のみが、

「豊かな感情の表れ」ではないということは、

「敏感な子」や「強烈な感情」についての理解からも、

・「強烈な感情」を持つ子供達のギフトを生かしていくために

重々分かっていることですよね。

 

渦巻く豊かな感情、豊かな内面世界というものは、

時に、周りの観察、ソフトな声音、控えめさ、

思慮深い態度といった形で表れます。

 

「静かに見える人々の、

内面に繰り広げられる議論や感情の激しさ」

 

「敏感な人々」をとらえ直すこうした視点を、

15年ぶりに身をおく日本で、しみじみと感じています。

 

 

*米国と日本とより詳しくのぞくならば、

感情表現の仕方についても、

もちろんまた多様性が広がっていますね。

 

 

 

人を超えたものへの眼差し

愛知は神社仏閣が最も多い県とされていますが(意外ですよね)、

街を走っていると、まさしく神社仏閣の多さに気づきます。

 

こちらに書いたように、父方は代々神官だったのですが、

『It Mama』寄稿:「科学的に証明!パパの存在が子どもの成長に与える影響」&父と娘の性(機上より)

父の意向により、私自身は、宗教色を排した家庭で育ちました。

 

それでも10年程前から、父は様々な社会活動の傍ら、

世襲枠の神官として、祭事に白装束を身につけ参加するなど、

神職に関わるようになっています。

私自身、母から聞いたこの父の変化を、

異国の地から、驚きと納得とが入り交ざったような気持ちで眺めていました。

 

日本到着の翌日、

実家から歩ける距離にある熱田神宮を、父と訪ねました。

 

今では、神宮の会報を編集したり祭事にも参加する父。

「参る前にこうして清めるんだよ」と子ども達へ。

口もさっとぬぐうんですね。

30匹近くの蛇が住む!という大楠。

 

卵が供えられています。

(「蛇」のことは表示されていません)

 

本宮へ参り。

 

神宮内の池で鯉と亀にえさをやっていると

鳩がとても積極的。

カラスに向けたメッセージ?

 

 

子ども時代からの知り合いの家も訪ねました。

空襲を逃れ、築120年の家屋。

 

いろり!

お茶の先生でもある家主Oさんに抹茶をいただき。

「3回ね、こうやって回して」。

茶菓子

「そうやってさ、むしゃむしゃ食べるものじゃないらしいよ・・・」

とあまりにも勢いよく頬張る子供たちへ声をかけ。

 

ああ、縁側。

日本の家屋って、いいですね。

庭に井戸発見。

 

ここにも、手を清める水(右下の四角)。

僧侶でもあるOさん、

仏壇を見せてくださり、

 

「南無阿弥陀仏」と唱えられます。

 

子ども達:「なむあみだぶつ」って何ですか?

Oさん:真理を自らの上に据え、うやまうということよ。

 

街角や家屋に、日々の雑事を離れ、

人を超えたものへと思いを馳せる場。

世界中に、こうした空間があるわけですが、

日本の表れ方に触れ、「ああ帰ってきたんだなあ」とほっとしつつ、

背筋が伸びる思いです。

 

 

 

高齢者パワー

実家は、その一部を文化教室として貸し出しているのですが、

滞在するここ2日ほどの間にも、

ハーモニカ教室、タップダンス教室、太極拳教室、ピアノ教室などがありました。

 

タップダンスの先生は、

私が子ども時代から、バレーを教えられている方で、

今70歳近く!

 

それぞれのレッスンの参加者も高齢者が多いのですが、

とにかくみなさん、お話していても、ホンと元気で明るいです。

 

週に2日の太極拳クラスへは、

子ども達も、参加。

師範の父の動きを何とか真似。

 

その後、参加者の皆さんとカフェへ行ったんですが、

子ども時代からの知り合いで、

アラスカにも遊びに来たことのある今70歳近いTさん、

「明日からブルガリアへ山登りなのよー」と。

山登りが趣味で、子供の時、ついて登ったなあと思い出してました。

 

Tさんは、退職してから60代で中国へ3年留学し、

その後も、アルバイトしては世界の山登りへ。

子ども達に、「Tさんいくつに見える?」と聞いてみると、

40代!50代!の声。

「68よ!」というTさんに、たまげる子ども達。

うわっはっは、とTさん。

 

 

もう一人の参加者Hさんは、

携帯WiFiを持ち歩き、どこでもSNSを楽しむ60歳間近。

「いくわよ~!」とランチをご馳走になりました。

 

隠れ家のような、

知る人ぞ知るらしい、

Hさんいきつけのお店にて。

名古屋名物「ひつまぶし」。

 

Hさん、来月から台湾だそうです。

 

 

長女は、米国の高校の社会科学の授業で、

「日本は高齢化社会が進み、

15年後頃には3人に1人が高齢者になるという深刻な状況」

と学んできたんですが、

ここ数日身近に接した高齢者の方々のパワーに、

「深刻???」となったようです。

 

長女は来月初めに、

近所の高齢者養護施設にボランティアとして

数日入らせていただくことになっているんですが、

高齢化社会の異なる側面に触れることになると思います。

 

 

今日は、長女と次女の中学校3日間の体験入学について、

教頭先生初め、学年主任と担任の先生方との顔合わせがありました。

制服まで貸し出してくださいます。

保健室にて試着。

お忙しい中、先生方の心配り、熱心さに脱帽。

明日から、登校です。

 

今日の先生方との話し合いでは、

教頭:ピアスははずしてきてくださいね。

長女:え、なんでですか? ←本気で理解できてません。

という会話が・・・。

米国の学校との違いに、話し合い後も呆然状態が続いていました。

また報告させてくださいね。

三女と次男の小学校体験入学も来週です。

 

こちら名古屋、今日は大雨での始まりでしたよ。

みなさん、健やかな梅雨の日を! 


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