ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその351-チャラン・ポ・ランタン

2019年07月01日 | J-POP
独特の解釈によるカバー集

以前このブログで紹介した「チャランポランタン」彼女達の動向を、最近見逃していたが、面白いアルバムを聴いたので今回紹介したい。
アルバムのタイトルは「借りもの協奏」洋邦とりまぜたカバー集である。
勿論彼女達のこと、単なるカバーアルバムに仕上げるはずがない。
全10曲、曲を紹介しておこう。()内はオリジナルアーティスト

1.CAN'T TURN YOU LOOSE(ブルースブラザーズ)
2.アジアの純真(パフィー)
3.恋とマシンガン(フリッパーズギター)
4.恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)
5.サウダージ(ポルノグラフィティ)
6.Shangri-La(電気グルーヴ)
7.入院トラブル(シャンプー)
8.VIDEO KILLED THE RADIO STAR(バグルズ)
9.ナオミの夢(ヘドバとダビデ)
10.BRIDGE OVER TROUBLED WATER(サイモン&ガーファンクル)

全くもって幅広い曲の選択である。
そして問題のアレンジだが、全て攻めのアレンジ。小春の弾くアコーディオンが爆発する。
この中で傑作なのは、7曲目の「入院トラブル」オリジナルの曲に、彼女達の日本語の替え歌が乗る。なかなかの珍詞で結構笑える内容となっている。
逆に残念だったのは、8曲目の「VIDEO KILLED THE RADIO STAR」トレバー・ホーンが率いたバグルズのヒット曲で、日本では「ラジオスターの悲劇」としてしられている。
残念な点は、原曲のアレンジに近く、もう一つアイデアが欲しかった。
そしてもう一つ残念だったのは、彼女達の別アルバムに収録されている「ムスタファ」が収録されていないことである。
この曲、完成度はかなり高い、昔「デック・リー」のそれを聴いて感激したことがあったが、それに近い衝撃を受けた。(このムスタファと言う楽曲は1950年代から60年代にかけて全世界で流行したエジプトのポップス、日本ではダニー飯田とパラダイスキングが日本語の詞を付け「悲しき60歳」と言うタイトルでヒットさせた)

しかし、彼女達は何を聴いて育ってきたのだろう。今回の選曲を見るとその方向性が分からない。いや、それで良いのだ、音楽とは根本的にこういうものである、ノンジャンルで聴く音楽ほど楽しい物はない。
この女子二人組のチャランポランタン。やはり今後もその動向に注目をしなければならない。

下に「ムスタファ」の動画を貼った、PVの出来は、はっきり言って良くないが、アレンジの出来は出色である。

チャラン・ポ・ランタン / ムスタファ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿