判じ物のようなタイトルですが、故郷の幼馴染の方から2021年末と先月末に「絵本半分字本」という本が送られてきました。
下図左は「老人と海と女の子」(2022年1月発行)、下図右は「越後の山姥と黄色い石」(2024年4月発行)です。

A4サイズの大型版で、定価は共に税込み1,650円、かなりの豪華本です。
作者(絵と文)は新潟市在住の志賀恒夫氏。
下は「老人と海と女の子」の文章と絵の一枚です。

下はその文章の一部です。

下は「越後の山姥と黄色い石」の文章と絵の一枚です。
全国的にある「山姥(やまんば)伝説」をベースにした彼の創作です。

下はその文章の一部です。

「半分絵本」とはいうものの、絵は「老人と海と女の子」が3枚、「越後の山姥と黄色い石」が8枚しかなく、大部分は文字(漢字はルビ付き)ですから、「絵本」というより「物語本」という感じです。
彼の手紙などによれば、2016年に脳梗塞を発症し、リハビリ後も左手は麻痺したままだそうで、子供の頃から得意だった絵を描くことにも不自由している様子です。文章はパソコンで入力していると思いますが、絵は苦労して手で描いているようです。本当はもっと多くの絵を描きたかった筈です。
初回作の絵は3枚がやっと、2作目は更に頑張って8枚描けるようになったということなのでしょう。
なお、2作目のあとがきによれば後編を準備中のようです。
これらの本が対象とする読者は、子供よりむしろ大人がメインではないかと思いました。どちらも現代文明や現代人の価値観、自然との接し方などに対するアンチテーゼではないかと思います。
以下は、「老人と海と女の子」についてのAmazonの紹介文です。
「自然・宇宙・死など、この世の不思議から、障害・地球環境問題まで、孫娘と老人との対話を通して、今を考える。 著者は、上記の内容をユニークな絵画で描き、絵本の出版を予定していたが、脳梗塞により描くことができなくなり、以前描いた3枚の絵と、孫娘との対話を不自由な手でパソコンを叩いて完成した、文字で描いた絵本である。」
次は「越後の山姥と黄色い石」に対する或る方の紹介文です。
「山姥は、牛方から塩サバや牛を奪って食べたり、迷い込んできた小僧さんを食べたりして、何千年も生きていくらしいから、わたしは、山姥にあこがれる。ところが、志賀恒夫さんの描く山姥は、つれあいの山爺とともに年老いてきていて、なあんだ永遠の命ではなかったのかと思わせる。そうか、山姥も年をとるんだ・・足腰弱って、人間ふう。もう本当に子どもは食べなくていいの?」
どちらもAmazonなどのネット書店で入手可能です。
下図左は「老人と海と女の子」(2022年1月発行)、下図右は「越後の山姥と黄色い石」(2024年4月発行)です。

A4サイズの大型版で、定価は共に税込み1,650円、かなりの豪華本です。
作者(絵と文)は新潟市在住の志賀恒夫氏。
下は「老人と海と女の子」の文章と絵の一枚です。

下はその文章の一部です。

下は「越後の山姥と黄色い石」の文章と絵の一枚です。
全国的にある「山姥(やまんば)伝説」をベースにした彼の創作です。

下はその文章の一部です。

「半分絵本」とはいうものの、絵は「老人と海と女の子」が3枚、「越後の山姥と黄色い石」が8枚しかなく、大部分は文字(漢字はルビ付き)ですから、「絵本」というより「物語本」という感じです。
彼の手紙などによれば、2016年に脳梗塞を発症し、リハビリ後も左手は麻痺したままだそうで、子供の頃から得意だった絵を描くことにも不自由している様子です。文章はパソコンで入力していると思いますが、絵は苦労して手で描いているようです。本当はもっと多くの絵を描きたかった筈です。
初回作の絵は3枚がやっと、2作目は更に頑張って8枚描けるようになったということなのでしょう。
なお、2作目のあとがきによれば後編を準備中のようです。
これらの本が対象とする読者は、子供よりむしろ大人がメインではないかと思いました。どちらも現代文明や現代人の価値観、自然との接し方などに対するアンチテーゼではないかと思います。
以下は、「老人と海と女の子」についてのAmazonの紹介文です。
「自然・宇宙・死など、この世の不思議から、障害・地球環境問題まで、孫娘と老人との対話を通して、今を考える。 著者は、上記の内容をユニークな絵画で描き、絵本の出版を予定していたが、脳梗塞により描くことができなくなり、以前描いた3枚の絵と、孫娘との対話を不自由な手でパソコンを叩いて完成した、文字で描いた絵本である。」
次は「越後の山姥と黄色い石」に対する或る方の紹介文です。
「山姥は、牛方から塩サバや牛を奪って食べたり、迷い込んできた小僧さんを食べたりして、何千年も生きていくらしいから、わたしは、山姥にあこがれる。ところが、志賀恒夫さんの描く山姥は、つれあいの山爺とともに年老いてきていて、なあんだ永遠の命ではなかったのかと思わせる。そうか、山姥も年をとるんだ・・足腰弱って、人間ふう。もう本当に子どもは食べなくていいの?」
どちらもAmazonなどのネット書店で入手可能です。