つれづれなるままに

ひぐらしパソコンに向いて・・・・・・・

OpenStreetMap (OSM) の紹介

2022年04月29日 | Weblog
3月27日の記事「さがみはらリニアブース」の中で、リニア新幹線の建設ルートとその上にあるマンションを示す地図の画像を掲載した。
この地図はリニア新幹線工事についての情報を集めているとき、ネット上で偶然見つけたものである。初めて見る地図であったが、第一印象としてGooglleマップより見易いと感じた。


下の地図はほぼ同じ範囲のGoogleマップである。スマホのGoogleマップはそうでもないが、パソコンのGoogleマップは色が薄く、コントラストが弱いため特に印刷すると少し見にくい。


上の地図にはリニア新幹線のルートの他、送電線やそれを支える鉄塔の位置が表示されている。送電線や鉄塔は不動産の価格にも影響するらしいので、一部の人にとっては貴重な情報かも知れない。また、この画像では小さくて見にくいが、バス停や交差点の名前も表示されている。
一方、コンビニその他の商業施設名などはGoogleマップの方が詳しい。2月に出来たばかりの「さがみはらリニアブース」も表示されているので、地図情報の更新は早そうである。

この地図についてネットで色々調べた結果、
「インターネット上で、地理情報データを含んだ無料の地図を自由に利用できるように、参加者で地図データを作成する世界規模のプロジェクト。2004年にイギリスでスタートした。日本は2008年(平成20)3月スタート。英語ではOpenStreetMapと、大文字三つを含む一語で表し、OSMと略称する」(コトバンクより)
という地図であることが分かった。一部では「Wikipediaの地図版」とも言われているらしい。
地図の編集に参加するにはメンバー登録が必要だが、利用するだけなら商用も含めて自由かつ無料とのことである。

"OSM" で検索すると下図のHPが見付かる。


この図の「OpenStreetMapプロジェクトサイト」をクリックすると地図が開く。


右側のアイコンから「レイヤー」を選択すると6つのレイヤーが示されるが、「標準」、「サイクリングマップ」、「交通マップ」以外はよく解らない。


下の地図は「サイクリングマップ」レイヤーを選択し、その「凡例」を表示したものである。


薄紫色の線は町田街道/多摩ニュータウン入口付近から江の島近くまで通じているという「境川自転車歩行者専用道路」(通称 "境川ゆっくりロード" )である。この画像には載っていないが、このレイヤーの地図には自転車販売店の位置や、駐輪場の位置と台数なども記載されている。

下は、自転車大国として有名なオランダのアムステルダムと東京をほぼ同じ倍率のサイクリングマップで比較したものである。


アムステルダムの自転車道路が充実していることは一目瞭然である。一方、東京は一見すると青い線はごく僅かしかないがよく見ると青い点線らしいものはかなり見える。(表示倍率を上げれば更に点線が見易くなる)
管理人の近隣にある実際の道路と比較したところ、「サイクリングマップ」の青い実線は「自転車専用道路または専用レーン」を意味し、青い点線は「自転車/歩行者共用道路」を意味するらしいことが分かった。OSMは自転車利用者にとっては便利な地図だという気はする。

Googleマップにも「サイクリングマップ」に相当するレイヤーがあるのか調べてみた。
   

これを見ると「地図の詳細」の中に「自転車」というアイコンはあるのだが "死んで" いて選択できない。その代わり、「山火事」というアイコンがあるのには驚いた。アメリカやオーストラリアなどでは有用なのかも知れない。

蛇足であるが、「地図の種類」にある「地球表示」に☑を入れると地球儀を回すようにして見ることができるので、ウクライナと日本の位置関係などを実感するには役立つ。

この他、世界には "Wikimapia" というオンライン地図サービスが存在することも分かったが、こちらの詳細はまだ分からない。





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GPSデータで撮影地点を確認

2022年04月16日 | Weblog
最近、このブログのタイトルの通り「つれづれ」なる時間が増えたので、撮ったまま放りっ放しにしてている多くの写真の整理に手を付けた。
比較的古い写真の中には何処で撮ったかどうしても思い出せないものがある。
画像ファイルを右クリックし、プロパティを選択すれば撮影日時や撮影条件などを知ることができる。
GPS機能付きのカメラ(殆どのスマホは該当)で撮った画像ファイルのプロパティには撮影地点のGPS情報(緯度・経度)が記されているのだが、これまでその場所を地図上に表示することを試したことはなかった。
今回、ネットの情報を調べた結果、GPSデータをGoogle Mapに入力すると地図上にその地点を表示してくれることが分かったので早速試してみた。

下の写真は、2015年5月26日 5時33分にiPhoneで撮った写真であることはプロパティで簡単に分かった。この頃は早朝に散歩していたので、自宅からせいぜい2~3km以内の何処かで撮った写真には違いないのだが、写っているのが殆ど空と送電線ばかりで特徴的な建物などは何もない。調べたところ、この頃の日の出時刻は4時半過ぎなので、日の出から約1時間後の写真ということまでは分かった。しかし、撮影場所はどうしても思い出せなかった。


日の出の1時間後の写真としては暗いように感じるが、白い雲を強調するために後で画像処理したのかも知れない。

GPS付きのカメラやスマホで撮った写真のプロパティの「詳細」タブにはGPSデータが載っている。
    

この写真の撮影地点は北緯35度35分35.07秒 東経139度18分49.45秒であることが分かる。
Googleの検索ウインドウにこのデータを次のように入力する。(小数点第3位以下は省略)
35 35 35.07 139 18 49.45 (数字は半角、数値の間は1文字分空ける)
その地点が南半球や西半球の場合は緯度や経度の数値の前に「-」(半角マイナス)が付くので、入力の際もその通りにする。

入力を確定すると、指定された地点を赤いピンで示す地図が表示される。
この画面では "N" 、","(カンマ)、"E" の文字が表示されている。これは入力したものではないが、入力しても構わない。(Nは北緯、Eは東経を示す)


この地図の表示倍率は変えられないが、地図をクリックするとGoogleマップが起動するのでその表示を拡大すれば撮影地点をかなり正確に確認することができる。但し、現在のGPSの精度は数メートル程度と言われているので、その点は承知しておく必要がある。

この写真は、自宅から約2.5kmの道路沿いにある小さな公園から撮ったもので、その場所は高台になっており、その下には広いグランドがある。その公園から見下ろすグランドの先に広がる夜明けの空を写した写真であることを思い出すことができた。

このようにGPSは便利であるが、写真のプロパティにはその他の多くの情報が含まれているので、特に自宅で撮った写真を投稿したり第三者に提供してりする場合は、それらのデータを削除する方が無難である。
削除の方法は、[プロパティ]/[詳細」の最下部にある「プロパティや個人情報を削除」を選択し、全ての項目または削除する項目を選択して[OK]するだけである。

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さがみはらリニアブース(2)

2022年04月05日 | Weblog
3月27日に取り上げたJR東海の『さがみはらリニアブース』に行ってきた。

4月は3日と5日の2回のみ開催ということだが、午後1時過ぎに行ったときは先客が5~6組いただけで、混んでいる感じではなかった。
通常はマンションの名前が表示されている場所は『さがみはらリニアブース』に変わっていた。(開催日のみ)


あまり広くない玄関ロビーの小さな展示台には実物の1/30のシールドマシンの模型の他、レールの構造を示すちゃちな線路模型などが置かれていた以外は、壁面に飾られた多くのパネルによる説明であった。




品川から橋本(神奈川県駅)までは10分、その先名古屋までは60分ということである。
静岡県内の水脈問題に絡む工事への影響が再三報道されているが、日本アルプスの真下を通る工事の難しさは素人にも十分感じられるルートである。


リニアモーターカーの仕組みについて説明するパネルもあったが、電磁気や超電導の基礎知識が無いと理解するのは難しい。
子供たちに興味を持ってもらうためには展示の方法にもう一工夫欲しいと感じた。
ただ、見学者1名(1組)にJR 東海の社員1名が付き、その説明は懇切丁寧であったので、質問さえすれば知識は深まったと思う。


相模原などで掘削に使われるシールドマシンは現在奥村組で製作中だが、それを使った工事が始まるのはまだ2年位先になるらしい。
掘削速度は24時間で約20mだそうである。


名古屋まで2027年の完成を目指しているが、それも怪しい上、名古屋~大阪間は色々な意味で「未定」が多いらしい。
全部完成する頃、日本の社会がどうなっているか誰にも分からないが、今より人の移動が増えるとは思えない。
他人事ながら、JR東海は大丈夫かと心配になる。






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