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マイナンバーカードの保険証 (4)

2023年06月20日 | Weblog
2022年10月15日に「マイナンバーカードの保険証 (3)」と題して、或る中小病院の例を投稿しましたが、今日は別の病院で目撃したマイナンバーカードの現状の一例を紹介します。
その病院は2021年初頭に現在地に新築移転した、許可病床数400、職員数約1,100名の「地域中核病院」です。(病院のHPより)
拙宅から近いので、紹介状を持参してこの病院のお世話になること、今回で3回目です。

朝の受付開始から40分ほどの間、新規患者受付カウンターの様子を眺めていたのですが、面白いことに気付きました。
このカウンターは、紹介状の有無に関わらず新たに診療を受ける人が受診手続きをする場所で、診察券や健康保険証の提示を求められます。その際、「(保険証は)マイナンバーカードで」と申し出る人の数に興味を持ちました。
正確な数字ではありませんが、この間約約40名くらいの方が受付をしたようです。その内、マイナンバーカードを利用した人は、私が気付いた限り3~4名でした。
なぜ気付いた(注意をひかれた)かというと、新規患者が「マイナンバーカードで」と申し出る度に職員がカウンターに設置されているカードリーダーの布カバーを外し、職員が見守る中で患者が読み取り機にカードをセットしていたからです。カウンターの前面にはマイナンバーが利用できる旨の表示がされていたようですが、普段読み取り機にはカバーがかけられているということは、病院としては積極的に利用者を増やしたいとは思っていないように感じました。
まだ利用者が少ないことは事実ですが、恐らく病院としても使い勝手が悪いとか、カードを巡るトラブルが多数報じられている現状などから、まだシステムを信頼しきっていないのではないかと想像しました。前回2月に行ったときはカードリーダーはまだ使われていなかったようでしたので、最近導入されたのではないかと思います。
数メートル先の会話を聞いただけですから、間違っているかも知れませんが、窓口の担当者から「紙の保険証をお持ちなら念のためそれもお出しください」と話す声が聞こえて来たときは、思わず笑いそうになりました。
私はこの病院ではまだマイナンバーカードの保険証を使ったことはありませんが、今度行くときは持参してみようと思っています。(念のため、紙の保険証も一緒に)

かなり大きな総合病院でもこれが実情ですから、紙の保険証が完全に廃止出来る日はまだ遠いと感じました。
ただ、政府の進め方は確かに拙速と言わざるを得ませんが、私は多くの分野でデジタル化の推進は必須と思っていますから、利用する国民の側にも新しいシステムの初期トラブルに対する寛大さや我慢強さ、そして(この件に限って?)政府への協力姿勢も必要だと考えます。
早急を要するデジタル化推進に対する批判の声だけが大きく聞こえて来る現状が続くようでは、日本沈没は一層深刻になりそうな気がします。
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