つれづれなるままに

ひぐらしパソコンに向いて・・・・・・・

これもAI?

2021年02月08日 | Weblog
日経パソコン最新号の「お役立ちAI大集合」という特集の中に、 ”不要な背景を自動で削除” という項があり、「remove.bg」というWebサービスを紹介する記事があった。以前から画像処理には関心があるので、早速試してみた。

記事中の https://www.remove.bg/ja/ にアクセスすると、下のトップページが開く。

ここに背景を削除したい人物などの画像をドラッグ&ドロップすると、数秒後に背景が削除された画像が表示され、.png形式のファイルでダウンロードすることができる。
無料でダウンロードできるのは低解像度(最大0.25メガピクセル)の画像のみであるが、枚数は無制限で利用できる。以下に紹介する例は何れもこのサイズになっているが、利用価値はありそうである。

先ずは人物写真で試したかったのだが、自分の写真を使用するわけにもいかないので、1万円札の福沢諭吉の像を写真に撮ってテストした。

左は原画像、中は背景透過画像、右は他の画像と合成した画像である。
これをよく見ると、右下に一部余計な部分があるが、これは背景ではなく前景なので、残ってもやむを得ない。全体的には非常によくできている。

予め背景用として数十種類の画像が用意されているが、勿論他の画像処理ソフトを利用して自分で用意した画像と合成することもできる。また、.png画像なので、Wordの画像に重ねても良い。

花と、鳥についても試してみた。

左は原画像、中は背景透過画像、右は用意されている画像を背景にした画像。


左は原画像、右は用意されている画像を背景にした画像。

Photoshopを始めとする比較的高級な画像処理ソフトには同様の機能があったと思うが、私は最近のソフトを所有していないので比較のしようがない。そこで、Wordの「背景の削除」機能と比較してみたが、その差は一目瞭然である。

Wordでは耳が欠けたり、目が白くなっていたりする。

ID / PWを登録してサインインすると1枚だけ高画質(最大25メガピクセル)でダウンロードできるので試してみたが、切り抜いた人物像の境界は非常に滑らかで、他の背景写真と合成しても不自然さは無い。これまで人物を撮影するときは背景に注意する必要があったが、これを使えば背景は自由に設定できるので、面白いかも知れない。また、お気に入りの花や動物などの画像をチラシなどに挿入したいときには便利であろう。

私の想像ではあるが、単なる機械的な画像上の境界ではなく、切り抜くべき対象は何かを画像として認識した上で、削除すべき背景を画像処理しているのではないかと思う。例えば、最後のネコの切り抜きにおいて、ネコの背中と背景の識別は非常に難しいと思うのだが、自然に切り抜かれている。(流石に毛の1本1本までは無理であるが)

Google Photoの顔認識の精度には驚かされるし、iPhoneのFace ID(顔認証)も便利と言えば便利である。これらは皆画像処理におけるAI(Artificial Intelligence)の成果なのだろうか。
コメント (6)
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