数日前に偶然アップルApp Storeに「what3words」というアプリがあることを知った。(Google Playにも同じアプリがある)
これに関する知識は全くなかったが、何となく気になったので調べてみたら、これが結構面白そうだったので、早速インストールして試してみた。
「what3words」について日本では2018年以前に紹介されていたらしいが、英国の開発企業(または提携した日立ソリューションズ)が日本のテレビにコマーシャルを流して事業として本格参入したのは2021年11月だそうである。ただ私はそれには気付かなかったので、どのようなコマーシャルか知らないが、「意味が分からない」という声が多かったとの記事を先日目にした。
上の画像にあるように、競技場のような大きな施設は1つの住居表示では入り口の場所まで指定することはできないが、このシステムではそれぞれの入り口を正確に指定することができる。
「what3words」は個人が非商用利用する場合は無償なので、気軽に試すことができる。
このシステムの原理は、地球上の全ての場所を3m四方に区切り、その位置を3つの単語の組み合わせで特定することだという。即ち、3つのの単語だけで世界中の正確な地点を示すことができるということである。思わず本当?と思ってしまうが、以下のような理屈らしい。
地球上を3m四方のマス目で区切るとその数は約57兆個になる。3つの単語を組み合わせを重複することなく全てのマス目に割り当てるには約4万個の単語があればよい。(4万の3乗=64兆)
英語版では既に4万の単語が用意されているそうだが、日本語版では2022年末で2万5千語だとのこと。(そのため、海上の多くは英単語をそのまま割り当てているという)
日本では住居表示だけで目的の場所に辿り着くことは難しいことも多いが、このシステムであれば、3m四方という狭い範囲を地図上に表示することが可能になる。また、そもそも正確な地番のない場所(広い公園の真ん中や野山など)でも指定できるので、待ち合わせや捜索、物品の配達などにおいても利用する価値は大きいという。
単語は無意味な文字の組み合わせではなく「意味のある単語」なので、自宅の場所などの単語を記憶することはさほど難しくない点も優れている。但し、3つ単語の順番を変えると全く別の場所が示されるので要注意である。自宅の玄関付近を表わす単語で試したところ、単語の順番を変えるとスイスやコロンビアの場所が示された。(数学的には当たり前であった)
なお、地図上には正確に表示出来ても、それを利用する側が自分の現在地を知るために使用するGPSシステムには現状10m前後の誤差があることは承知しておく必要はあるようである。
ドイツのメルセデスベンツは2018年頃から自動運転の車にこのシステムを導入しているらしいし、昨年12月には日本のスバルも同社のカーナビにこれを搭載したという情報があった。
上の画像は、何かと話題になる渋谷駅前スクランブル交差点のど真ん中を指定してみた画像である。(左は地図、右は航空写真)
これに関する知識は全くなかったが、何となく気になったので調べてみたら、これが結構面白そうだったので、早速インストールして試してみた。
「what3words」について日本では2018年以前に紹介されていたらしいが、英国の開発企業(または提携した日立ソリューションズ)が日本のテレビにコマーシャルを流して事業として本格参入したのは2021年11月だそうである。ただ私はそれには気付かなかったので、どのようなコマーシャルか知らないが、「意味が分からない」という声が多かったとの記事を先日目にした。
上の画像にあるように、競技場のような大きな施設は1つの住居表示では入り口の場所まで指定することはできないが、このシステムではそれぞれの入り口を正確に指定することができる。
「what3words」は個人が非商用利用する場合は無償なので、気軽に試すことができる。
このシステムの原理は、地球上の全ての場所を3m四方に区切り、その位置を3つの単語の組み合わせで特定することだという。即ち、3つのの単語だけで世界中の正確な地点を示すことができるということである。思わず本当?と思ってしまうが、以下のような理屈らしい。
地球上を3m四方のマス目で区切るとその数は約57兆個になる。3つの単語を組み合わせを重複することなく全てのマス目に割り当てるには約4万個の単語があればよい。(4万の3乗=64兆)
英語版では既に4万の単語が用意されているそうだが、日本語版では2022年末で2万5千語だとのこと。(そのため、海上の多くは英単語をそのまま割り当てているという)
日本では住居表示だけで目的の場所に辿り着くことは難しいことも多いが、このシステムであれば、3m四方という狭い範囲を地図上に表示することが可能になる。また、そもそも正確な地番のない場所(広い公園の真ん中や野山など)でも指定できるので、待ち合わせや捜索、物品の配達などにおいても利用する価値は大きいという。
単語は無意味な文字の組み合わせではなく「意味のある単語」なので、自宅の場所などの単語を記憶することはさほど難しくない点も優れている。但し、3つ単語の順番を変えると全く別の場所が示されるので要注意である。自宅の玄関付近を表わす単語で試したところ、単語の順番を変えるとスイスやコロンビアの場所が示された。(数学的には当たり前であった)
なお、地図上には正確に表示出来ても、それを利用する側が自分の現在地を知るために使用するGPSシステムには現状10m前後の誤差があることは承知しておく必要はあるようである。
ドイツのメルセデスベンツは2018年頃から自動運転の車にこのシステムを導入しているらしいし、昨年12月には日本のスバルも同社のカーナビにこれを搭載したという情報があった。
上の画像は、何かと話題になる渋谷駅前スクランブル交差点のど真ん中を指定してみた画像である。(左は地図、右は航空写真)
指定する場所のマス目を選択すると上部にその位置を特定する3つの単語が表示される。同じアプリを所有する誰かにこれを伝えれば、同じ画面が現れるので、指定場所を共有できるわけである。
実用的なテストではないが、面白さ、有効性を示す結果は得られたと思う。
このシステムが日本でどれだけ普及するか興味深いことである。
実用的なテストではないが、面白さ、有効性を示す結果は得られたと思う。
このシステムが日本でどれだけ普及するか興味深いことである。