指切り

「暗黙の了解」という言葉がある。

言葉にせずとも了解したり、了解されたりすることである。



言い替えれば、それは「相手への信頼」でもあり「相手からの信頼」

でもある。



ただなかなかこの「暗黙の了解」がうまく行かないことも多い。

ある物事に対する「こだわり」や「重み」は人により様々である。

こちらが思うほどの「こだわり」や「重み」を相手が感じていない場合

は「暗黙の了解」とならない訳である。


極論になるが「暗黙の了解」を得られるか否かは、

その人自身を他人がどう評価しているかが決定打となるのではないだろうか。


つねづねからの信頼関係。

特別なことはなくても、自分自身を相手に分かってもらえるように

磨いていくことが大事なのである。




大滝詠一の1stソロアルバムに収録の「指切り」

イントロのフルートから引き込まれるシリアスな曲である。


シュガーベイブでの山下達郎

ピチカートファイブでの田島貴男

のカバーもいいが、

本家大滝氏のボーカルがなんとも言えずすばらしい。



この歌の一節にある

「どうだい　僕と指切りしないか　約束なんて　何にもないけど」





約束なんて何もなくても

日常の心の中での「指切り」を大事にしたい。