Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

原点

2009-11-26 00:05:29 | 日記
中学生の頃よくラジオを聴いていた。


当然小遣いも少なく自分で自由に使えるお金もあまりない頃である。

音楽やファッション等、色気付き始めた僕らの貴重な情報源は

必然的に無料で楽しめるラジオであった。


walkman世代である僕らは、深夜ラジオやFM番組をエアチェックしては

カセットテープの本数を増やして行くことが一つの楽しみであり

新しい曲やマイナーな曲、はたまたいろんな情報を

人よりも知っていることがちょっとした誇りでもあった。


そんな中でも思い出のプログラムは

NHKーFMの「サウンドストリート」


とくに佐野元春の「Motoharu Radio Show」が印象深く記憶に残っている。

彼の視点でとらえた「良質の洋楽」

無駄のない軽妙なトーク

そして歌謡曲に飽きてきた僕らの胸に、彼のすかしたオリジナル曲が

ストレートに飛び込んで来た。



決まり文句であった「I wanna be with you tonight」

英語を習いたての中学生にはそれもやけに格好よく聞こえたものである。



『Niagara Triangle Vol,2」
大滝詠一
杉真理
佐野元春 
の三人によるアルバムである。


Vol.1の大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次のトライアングルも勿論良いが

リアルタイムと言う点でvol.2の方がフェイバリットである。

御大である大滝氏に見守られつつ

杉真理、佐野元春の両名が自身のソングライティングの個性を

存分に発揮している。



「A面で恋をして」における三人のソロパート


大滝「とびきりのシャツに蝶ネクタイ 花束をかかえて今夜君をさらいに行くよ」

杉「星空はまるでミラーボール クラクション鳴らして今夜君を奪いに行くよ」

佐野「シリアスな気持ち横において 夜明けまでドライブ 今夜君をかえさないさ」

それぞれの個性が見事に表現されている。


どのパートを歌うかを友人等と取り合いしながら

学校帰りによく歌ったものである。



「vol.3のメンバーになりたい」という当時の夢は

結局叶わずじまいであるが

「A面」で恋をするほど気に入ったレコードを

「B面」に裏返すあの頃のわくわく感が

僕の音楽探究の原点なのであろう。
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