(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(コロナウィルス関連ニュース)
(石油関連ニュース)
・米国原油市場大混乱。売り手殺到、買い手なしで5月先物WTIがマイナス37ドル/バレルに。Brentは平静保ち $26。
(中東関連ニュース)
・イスラエル:二大政党が挙国一致内閣で合意。ネタニヤフ首相続投、ガンツ氏は国防相の見込み。
・オマーンSohar港、船舶燃料用LNG供給基地目指す。SEA-LNGに加盟。
(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(コロナウィルス関連ニュース)
(石油関連ニュース)
・米国原油市場大混乱。売り手殺到、買い手なしで5月先物WTIがマイナス37ドル/バレルに。Brentは平静保ち $26。
(中東関連ニュース)
・イスラエル:二大政党が挙国一致内閣で合意。ネタニヤフ首相続投、ガンツ氏は国防相の見込み。
・オマーンSohar港、船舶燃料用LNG供給基地目指す。SEA-LNGに加盟。
(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0500ImfWeoApr2020.pdf
1.2020/21年の経済成長率(続き)
(GDP大国の中で唯一プラス成長を維持すると見られる中国とインド!)
(2)主要国のGDP成長率
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-B-2-02.pdf 参照)
世界及び中東主要国の昨年から来年まで3年間の成長率を見ると、まず目につくのは米国、日本をはじめほとんどの国が今年はマイナス成長になる見込みである。その中でプラス成長を続けると見られるのは中国及びインドの2カ国である。
日本は昨年の0.7%から今年は▲5.2%のマイナス成長になるとIMFは予測している。日本は過去2年間1%以下という先進国の中でも比較的低い成長率にとどまっており、今年の見込み成長率(▲5.2%)はリーマンショック時の2009年(▲5.4%)に次ぐマイナス成長である。来年についてはプラス3.0%の成長が見込まれている。但し2011年以来日本の成長率は2%以下であり、3%成長を達成することは必ずしも容易ではなさそうである。
米国の場合、昨年実績はプラス2.3%であったが、今年は一挙にマイナス5.9%に落ち込むと見込まれる。これに対し来年は4.7%成長に戻ると予測され、わずか2年間で10.6%の大きな振幅がある。このような振幅は米国以外の各国でも見られる現象であり、IMFはコロナウィルス問題が終焉すれば世界経済がV字回復すると見ているようである。
中国は昨年、6.1%の成長率を達成、インドとともに世界経済をけん引していたが、今年の成長率は1.2%に留まる見込みである。なお中国国家統計局は今年1-3月期のGDPが前年同期比▲6.8%であったと発表しており、四半期の成長率としては記録上初めてである。IMFは中国の成長率が年間を通じてプラスに転じると見込んでおり、また来年は9.2%の大幅な成長を予測している。4月以降来年にかけての中国経済の推移が注目されるところである。
インドの今年の成長率は1.9%と見込まれ中国と並ぶ数少ないプラス成長国である。またIMFは同国の来年の成長率を7.4%と予測している。
MENAの主要国の3か年の成長率は、サウジアラビアが0.3%(昨年)→▲2.3%(今年)→2.9%(来年)であり、トルコは0.9%(昨年)→▲5%→5%、イラン▲7.6%(昨年)→▲6%→3.1%である。3か国とも今年はマイナス成長であり、来年はプラスに転じると予測している。イランはサウジアラビアと同じ産油国ではあるが、米国の経済制裁により昨年は▲7.6%のマイナス成長であった。今回のコロナウィルス問題でもイランは中東で最も大きな影響を受けており、二年連続で大幅なマイナス成長を強いられている。来年プラス成長に転じることができるか極めて厳しい状況に置かれている。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(コロナウィルス関連ニュース)
・トルコの感染者数、イランを抜き中東トップの82,000人に。
(石油関連ニュース)
・サウジ原油、アジア向け5月ディスカウント幅は4月の倍に。米国向けは値上げでアジアシェア確保姿勢明白に。
(中東関連ニュース)
・茂木外相がクウェイト外相に電話。コロナ問題などで協力協議。 *
・レバノンのドル交換レート、公定レート1,507ポンド/ドルに対し実勢レート過去最高の3,250に。
・バグダッド近郊の中国石油施設にロケット砲2発。負傷者なし。
*外務省報道発表参照。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_008416.html
第4章:中東の戦争と平和
2.平穏な市民生活に忍び寄る長期独裁政権の影
第四次中東戦争が終わりほっとしたのはエジプトとイスラエルの両国民だけではない。長年住み慣れた父祖の地を追われてヨルダンに逃れ、さらに東のクウェイト或いはサウジアラビアへと移って行ったパレスチナ人たちも気持ちは同じであった。
クウェイトとサウジアラビアの中間地帯で石油開発に乗り出した日本企業に就職したシャティーラは遠縁のパレスチナ女性と結婚、忙しいが平和な日々を送っていた。彼は週末になると妻を伴い中古のアメリカ車を運転してクウェイトに住む両親のもとを訪ねるのであった。国境を越えてしばらくは未舗装の凸凹道であったが、ブルガン油田地帯に入るあたりからは片側二車線の快適な舗装道路がクウェイト市内まで真っ直ぐに続いていた。父親の家に着くとシャティーラは必ず隣家のアル・ヤーシン家を訪ねる。二つの家族はパレスチナのトゥルカムからヨルダン、さらにクウェイトへと常に行動を共にしてきた同志である。クウェイトでアル・ヤーシン家は娘を授かりラニアと命名した。シャティーラは可愛くて利発な女の子ラニアと大の仲良しであった。
クウェイトの中心街には欧米の一流ホテルが軒を連ね、エアコンの効いたショッピング・センターでは世界の有名ブランドの店が買い物客を惹きつけた。中東戦争が終わり石油ブームが到来したためである。クウェイト人も外国人も平和と豊かさを満喫し、このような生活がいつまでも続くことを願った。周辺のアラブ諸国も産油国の援助、或いは出稼ぎ者からの送金により恩恵を蒙ったのであった。
しかしそのような平穏な生活が続くと、奇妙なことに民衆の心の中に不満が少しづつ鬱積する。物足らなくなるだけではない。生活の底に流れる経済格差に気が付き、変革を求めるのである。そのような微妙な空気を抜け目なく捉えて登場するのが独裁者である。独裁者は最初から圧政者だった訳ではなく、むしろ最初は国民的な人気者として登場する。このような現象は中東に限ったことではなく、東欧、アジア、南米、アフリカなど多くの開発途上国で見られることであるが、中東特有の現象は独裁政権が第4次中東戦争後に集中的に出現し、その後30年或いは40年間という極めて長い間権力を保持し、その一部は今も権力を掌握し続けていることである。
中東の独裁者たちの在任期間を歴史順に並べると、リビアのカダフィ大佐(1969年~2011年)をはじめとして、シリアのアサド大統領父子(1971年~現在)、イエメン・サーレハ大統領(1978年~2012年)、イラク・フセイン大統領(1979年~2003年)、エジプト・ムバラク大統領(1981年~2011年)、チュニジアのベン・アリ大統領(1987年~2011年)、そしてスーダンのバシル大統領(1989年~2019年)となる。短い独裁者で24年、長い場合はアサド父子で45年経た今も独裁者の椅子に座り続けている。
彼らが最初に権力の座に就いたのは1980年前後が多い。また権力の座を滑り落ちた年が2011年、12年に集中していることに気付かれるであろう。これはいうまでもなく2010年末に始まった「アラブの春」の影響である。
それぞれが独裁者になる過程は各国の政治的・社会的状況や権力奪取の方法等によりそれぞれに異なる。しかし中東の独裁者たちにはいくつかの共通点もある。リビアのカダフィ、シリアのハフィーズ・アサド(父親)、エジプトのムバラク、イエメンのサーレハ、スーダンのバシルはいずれも軍人である。中東では軍隊経験こそが独裁者への最短コースのようである。
その中でリビアのカダフィを例に取ると、彼は1969年にクーデタでイドリス王朝を倒して権力を掌握、国名を大リビア・アラブ社会主義人民ジャマヒリーヤ国とした。ジャマヒリーヤとは直接民主主義の意味であり、彼は人々が彼のことを大統領と呼ぶことを許さなかった。そこで人々は彼を最高指導者と呼び、彼自らは敬愛するエジプトのナセル大統領の軍隊時代の肩書が大佐であったため、自らを「大佐」と称した。彼は飴と鞭を使い分けて国内の部族勢力を従わせ、一方絶妙の世渡り術を駆使して激動する国際社会を生き抜いたのである。しかし最終的には隣国チュニジアの「アラブの春」の余波を受け内戦の中で殺害され42年にわたる独裁の幕を閉じたのであった。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
荒葉一也
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4/11 経済産業省
梶山大臣がG20臨時エネルギー大臣会合(テレビ会議)に参加しました
https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200411001/20200411001.html
4/12 OPEC
The 10th (Extraordinary) OPEC and non-OPEC Ministerial Meeting concludes
https://www.opec.org/opec_web/en/press_room/5891.htm
4/13 石油連盟
石油連盟会長コメント 第10回OPEC・非OPEC閣僚会合の終了にあたって
https://www.paj.gr.jp/paj_info/press/2020/04/13-001888.html
4/14 経済産業省
2018年度エネルギー需給実績を取りまとめました(確報)
https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200414002/20200414002.html
4/15 Saudi Aramco
Correction to news about payment terms to crude oil sales.
https://www.saudiaramco.com/en/news-media/news/2020/correction-to-false-news
4/17 JXTGエネルギー
サウジアラビアにおけるENB製造装置新設検討について
https://www.noe.jxtg-group.co.jp/newsrelease/20200417_01_2011378.pdf
4/17 石油連盟
月岡 石油連盟会長定例記者会見配布資料
https://www.paj.gr.jp/from_chairman/data/2020/index.html#id1889
4/17 Shell
Shell invests in Arrow Energy’s Surat Gas Project
https://www.shell.com/media/news-and-media-releases/2020/shell-invests-in-arrow-energy-surat-gas-project.html
IMF(国際通貨基金)では毎年4月および10月に世界各国の経済見通し「World Economic Outlook Database (WEO)」を発表しており、今年4月版(以下WEO2020Apr)がインターネット上に公開された。
*URL: https://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2020/01/weodata/index.aspx
ここでは2017年から2021年(予測)までのGDP(current price, ドル建て)を取り上げ、成長率については前回2019年10月版(以下WEO2019Oct) と比較して世界とMENA主要国の経済状況の変化を検証する。
(ほぼすべての国・地域が大幅なマイナス成長に暗転!)
1.2020/21年のGDP成長率
(表http://menadabase.maeda1.jp/1-B-2-08.pdf 参照)
(1)全世界及び主要経済圏のGDP成長率
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-B-2-01.pdf 参照)
IMFは今年(2020年)の世界のGDP成長率を▲3.0%と見込んでいる。次項に述べる通り昨年10月版では今年の成長率は+3.4%と予測していたのが一転してマイナス成長に転落している。これは言うまでもなく世界的に猛威を振るっている新型コロナウィルスにより、世界ベースで経済がマヒ状態に陥ったためである。IMFでは10年前のリーマンショックをしのぐ1929年の大恐慌(The Great Depression)以来最悪の景気後退ととらえ、大ロックダウン(The Great Lockdown)と表現している 。
経済圏毎に見ると主要先進7カ国(G7)が▲6.2%、EUは▲7.1%、ASEAN5カ国は▲0.6%とされている。落ち込みはG7、EUなどの先進地域で激しく、東南アジア新興国のASEAN-5は現在までのところ傷は浅いように見える。
来年(2021年)は全世界の成長率は5.8%のプラスになると予測している。この数値は昨年10月の予測値3.6%を2%強上回っており、IMFは今年から来年にかけて景気がV字回復すると予測している。G7及びEUの来年の成長率はそれぞれ4.5%及び4.8%であり、プラス成長に転じるものの成長率は世界平均を下回ると見込んでいる。ASEAN5カ国は今年の▲0.6%から来年は一挙に7.8%と世界平均を上回る回復が予測され、世界経済の成長センターとしての活力を取り戻しそうである。
(但し世界経済が好転あるいは悪化する要因は自然災害から社会的なものまで多岐にわたっており、現時点で将来を予測することは極めて難しく、IMFも長期予測には慎重なようである。このことは昨年10月及びそれまでの見通しでは5年先までの予測値を公表していたのに対し、今回は翌2022年までしか示していないことがその証左であろう。)
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(コロナウィルス関連ニュース)
・今年の世界GDP成長率マイナス3%:IMF経済見通し発表。 *
*参考レポート「IMF経済見通し(昨年10月版)」参照。
(石油関連ニュース)
・米シェール減産、中国輸入増で原油価格上昇。Brent $32.27, WTI $22.73。 *
*「2019年3月~4月米露サウジ減産交渉クロノロジー」参照。
(中東関連ニュース)
(注)マイライブラリーでPart1-3をまとめてお読みいただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0501ThreeBigOilProducers.pdf
2019年3~4月 減産交渉クロノロジー
(注)OPEC+協調減産参加国
OPEC加盟国(10カ国、生産量の多い国順):
サウジアラビア、イラク、UAE、クウェイト、ナイジェリア、アンゴラ、アルジェリア、コンゴ、ガボン、
エクアトール・ギニア (イラン、リビア、ベネズエラ3か国は対象外)
非OPEC産油国(10カ国、生産量の多い国順):
ロシア、メキシコ、カザフスタン、オマーン、アゼルバイジャン、マレーシア、バハレーン、南スーダン、ブルネイ、スーダン
(*)協調減産に参加していない主な産油国:米国、ノルウェー、カナダ、ブラジル
3月初 コロナウィルスによる石油需要急減で100万B/Dの追加減産を検討
OPEC and allies to consider significant oil output cuts as coronavirus hits demand
2020/3/3 The Peninsula
https://www.thepeninsulaqatar.com/article/03/03/2020/OPEC-and-allies-to-consider-significant-oil-output-cuts-as-coronavirus-hits-demand
3月5日 OPEC臨時総会開催、7月末までOPEC100万B/D、非OPEC50万B/D削減声明発表。
OPEC 178th (Extraordinary) Meeting of the Conference concludes
2020/3/5 OPEC Press Release
https://www.opec.org/opec_web/en/press_room/5865.htm
同日 削減期間を年末まで延長するとOPEC事務局修正発表。
(ロシア、サウジに同調せず協調減産体制崩壊)
OPEC Heads of Delegation hold further consultations
2020/3/5 OPEC Press Release
https://www.opec.org/opec_web/en/press_room/5866.htm
3月8日 サウジ、原油価格の4~8ドル値下げ発表、
Saudi Arabia slashes oil prices after collapse of OPEC+
2020/3/9 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1638781/business-economy
3月9日 原油価格暴落、WTI 32ドル。エネルギー市場、「海図なき領域に突入」
Energy markets headed into uncharted territory as crude prices slump
2020/3/10 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1639246/business-economy
3月10日 サウジ、生産能力一杯の1,300万B/Dまでの引き上げを表明。
Saudi Arabia ramps up oil production to record level
2020/3/11 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1640036/business-economy
3月19日 原油価格大幅下落、WTI 22.53ドル、Brent 27.20ドル。
Oil falls 10%, on track for worst month on record
2020/3/20 Khaleej Times
https://www.khaleejtimes.com/coronavirus-outbreak/oil-falls-10-on-track-for-worst-month-on-record
3月20日 コロナウィルスで世界の石油需要1億B/Dの10%、1,000万B/D下がる:市場専門家
Oil demand to fall more than 10%, says top trader
2020/3/21 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1644621/business-economy
3月26日 ロシア、4月以降の対策をサウジ他と協議。トランプ大統領、サウジ/露調停の意向表明
Russia calls for new enlarged Opec deal to tackle oil demand collapse
2020/3/27 Khaleej Times
https://www.khaleejtimes.com/business/energy/russia-calls-for-new-enlarged-opec-deal-to-tackle-oil-demand-collapse
3月26日 石油精製企業、需要減で稼働率、利益急減。日本のJXTG、3千億円の赤字決算予想。
Global refiners to deepen oil output cuts as demand slumps
2020/3/27 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1647976/business-economy
3月末 原油トレーダー、売り先未定のhomeless crude売り抜けに必死。
Traders scramble to sell crude cargoes as glut grows
2020/4/1 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1650871/business-economy
4月1日 サウジ、OPEC+臨時会合を呼びかけ。トランプ大統領、ロシア大統領、サウジ国王と電話協議。
Saudi Arabia calls ‘urgent’ meeting of oil producers
2020/4/2 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1652061/business-economy
4月1日 サウジアラムコの生産量1,200万B/D超える。
Saudi Arabia pumps 12m barrels of oil for the first time
2020/4/2 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1651401/business-economy
4月初 ロシア大統領、国内石油企業トップと協議、米大統領もExxonMobil、シェール業者と協議。
Virtual oil summit planned amid ongoing market volatility
2020/4/4 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1652826/business-economy
4月3日 原油価格急回復、Brent 34ドルに。
Oil surges more than 13% on hopes of output deal
2020/4/4 Khaleej Times
https://www.khaleejtimes.com/business/oil-surges-more-than-13-on-hopes-of-output-deal
4月4日 サウジとロシアが非難合戦。6日予定のOPEC+臨時会合遅れる。
Covid-19 impact: Opec+ meeting delayed as Saudi Arabia, Russia row over price collapse
2020/4/4 Khaleej Times
https://www.khaleejtimes.com/coronavirus-pandemic/covid-19-impact-opec-meeting-delayed-as-saudi-arabia-russia-row-over-price-collapse
4月4日 カナダ、ノルウェー、減産協力の意向表明。
Blame-game stalls OPEC+ meeting
2020/4/5 Kuwait Times
https://news.kuwaittimes.net/website/blame-game-stalls-opec-meeting/
4月第1週 プーチン露大統領:OPEC+で1,000万B/D削減同意。ロシア3月生産量は1,129万B/D。
OPEC+ may reach output cut if US joins
2020/4/7 Kuwait Times
https://news.kuwaittimes.net/website/opec-may-reach-output-cut-if-us-joins/
4月9日 第9回OPEC+閣僚会合、TV会議方式で開催。メキシコ合意を条件に5-6月1,000万B/D協調減産に合意。
The 9th (Extraordinary) OPEC and non-OPEC Ministerial Meeting concludes
2020/4/9 OPEC Press Release
https://www.opec.org/opec_web/en/press_room/5882.htm
4月9日 メキシコ石油相:40万B/D削減案は拒否、10万B/Dなら容認。
Saudi Arabia hosts virtual G20 energy ministers meeting
2020/4/10 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1656486/business-economy
4月10日 市場はOPEC+の決定に数量面、実効性で疑念。原油価格下落。
Skeptical oil markets to deliver verdict on ‘historic’ oil deal
2020/4/11 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1656836/business-economy
4月10日 サウジ主催のG20エネルギー相会合開催(TV会議方式)。コミュニケでOPEC+の削減に言及なし。
G20 energy ministers favor measures to rebalance global oil markets
2020/4/11 Arab News
https://www.arabnews.com/node/1656856/business-economy
4月12日 第10回OPEC+閣僚会合開催(TV会議方式)。5-6月 970万B/D、7-12月770万B/D、2021.1-2022.4月580万B/D減産で合意。減産率23%、基準値はサウジ、ロシアは1,100万B/D、その他は昨年10月の実生産量。
The 10th (Extraordinary) OPEC and non-OPEC Ministerial Meeting concludes
2020/4/12 OPEC Press Release
https://www.opec.org/opec_web/en/press_room/5891.htm
以上
(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(石油関連ニュース)
・OPEC+、5-7月970万B/D、7-12月770万B/D、2021.1-2022.4月580万B/D減産を決定:OPECプレスリリース。 *
*(参考)G20臨時エネルギー相会合関連経済産業省プレスリリース:
「梶山大臣がG20臨時エネルギー大臣会合(テレビ会議)に参加しました」
「G20 Extraordinary Energy Ministers Meeting Statement 」
「G20臨時エネルギー大臣会合(テレビ会議)閣僚声明 (仮訳) 」
(中東関連ニュース)