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(アラビア語版)
Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」(99)
第35章 虚空に消えた「ダビデの星」(3)空中爆発する小型核弾頭(1/4)

『アブダラー』は何を思ったのか、突然ミサイル発射装置の液晶画面に指を触れ、左翼に残されたバンカーバスターに攻撃目標を入力した。次に彼は迷わず発射ボタンを押した。バンカーバスターは赤い炎を吐きさらなる上空をめざして飛び出していった。
数秒後、ミサイルは百八十度反転して地球に戻り始めた。それは最早誰にも止められない意思を持ち、パイロットが入力した目標に向かって真一文字に飛行しつつあった。
『アブダラー』はバンカーバスターが自分の戦闘機に向かってくるのを待ちかまえた。満天の星の中でバンカーバスターの炎が輝き、それはみるみる大きく迫ってきた。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
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