石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

日本は世界10位、急伸したウクライナ:世界及び中東主要国の軍事費と武器輸出入(2)

2023-04-29 | その他

(世界ランクシリーズ その7 2023年版)

 

(一人当たり軍事費世界一はカタールの5,172ドル、中国は202ドル!)

2.一人当たりの軍事費

(図http://rank.maeda1.jp/7-G03.pdf 参照)

国民一人当たりの軍事費が世界で最も多いのはカタールでありその額は5,172ドルに達する。2位はイスラエルの2,623ドルでカタールの2分の1である。3位はサウジアラビア(2,093ドル)で、一人当たり軍事費が2,000ドルを超えるのはこの3カ国だけである。なお昨年のデータでは米国はサウジアラビアを上回る世界3位であったが、今回はデータが示されていない。

 

4位はシンガポール(1,966ドル)であり、以下10位まではクウェイト、ノルウェー、オーストラリア、オマーン、ウクライナ及び英国の各国である。

 

上位10カ国の顔ぶれにはカタール、クウェイト、サウジアラビア、オマーンのGCC4カ国が並んでいる。サウジアラビアを除きいずれも人口が少なく、豊富な石油収入により一人当たりの軍事費が大きい。すでに触れた通り同じGCCのUAEは今回の統計には明示されていないが、同国も人口が少なく、一人当たりの軍事費がカタールと肩を並べる世界トップクラスであることは間違いないと言えよう。

 

 極東アジアの主要な国は韓国が14位(903ドル)に入っている。またロシアは27位(592ドル)、台湾31位(524ドル)、日本39位(366ドル)である。軍事大国中国の一人当たり軍事費は202ドルで世界53位、インドは58ドルで世界85位である。中東イスラム諸国では、トルコが124ドル(世界64位)、イラン80ドル(世界78位)、エジプトは44ドル(同99位)である。

 

 日本の一人当たり軍事費は366ドルであるが、日本を1とした場合、カタールは14倍、サウジアラビア5.7倍、韓国2.5倍であり、一方中国は日本の2分の1、インドは6分の1である。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

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