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石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

前年の悪夢から脱した五大国際石油企業:2021年度業績速報シリーズ(3)

2022-02-17 | 今日のニュース

I. 5社の2021年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)業績概要(続き)

以下の各表参照。

表A:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20A.pdf (利益、売上、設備投資)

表B:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20B.pdf (キャッシュフロー)

表C:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20C.pdf (石油・ガス生産量)

 

(5社の中で利益が最も少ないbp!)

3.BP[1]

*同社ホームページ:

https://www.bp.com/en/global/corporate/news-and-insights/press-releases/fourth-quarter-2021-results.html

 

(1)売上高

 BPの2021年10-12月の売上高は522億ドルであり、また通年売上高は1,642億ドルであった。前年同期比では10-12月期は38%、通年ベースでは51%の増収である。

 

(2)利益

 10-12月期の利益は23億ドルで前年同期の1.7倍であり、通年ベースで見ると前期の203億ドルの赤字に対し今期は76億ドルの利益である。損益は改善したが、利益額は比較した5社の中で最も少ない。

 

(3)売上高利益率

 通年ベースの売上高利益率は前年の▲19%に対して2020年は4.6%である。

 

(4)設備・探鉱投資

 2020年の設備・探鉱投資額は128億ドルであり、2020年に比べ9%減少している。

 

(5)キャッシュフロー

BPの2021年の年間営業キャッシュフローは236億ドルであった。これに対して投資キャッシュフロー及び財務キャッシュフローはそれぞれ▲57億ドル、▲181億ドルであった。この結果同社の2021年末キャッシュフロー残高は307億ドルとなっている。

 

(6)石油・ガス生産量

 昨年のBPの石油生産量は日量平均978千B/Dであり、5社の中で唯一100万B/Dを下回っている。また天然ガスは日量平均1,903mmcfdで前年より16%減少している。

 石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で1,307千B/Dとなり、2020年比では14%減である。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行

 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

        Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

        E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

[1] bpの売上、利益、設備投資及びキャッシュフローは決算資料の下記項目による。

売上:Total revenue and other income

利益:Profit (loss) for the period; Attributable to BP shareholders

設備投資:

営業キャッシュフロー:Net cash provided by operating activities, Condensed group cash flow statement

投資キャッシュフロー:Net cash used in investing activities

財務キャッシュフロー:Net cash provided by (used in) financing activities

年末キャッシュフロー残高:Cash and cash equivalent at the end of the period

 

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