I. 5社の2021年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)業績概要(続き)
以下の各表参照。
表A:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20A.pdf (利益、売上、設備投資)
表B:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20B.pdf (キャッシュフロー)
表C:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20C.pdf (石油・ガス生産量)
(5社の中で利益が最も少ないbp!)
3.BP[1]
*同社ホームページ:
(1)売上高
BPの2021年10-12月の売上高は522億ドルであり、また通年売上高は1,642億ドルであった。前年同期比では10-12月期は38%、通年ベースでは51%の増収である。
(2)利益
10-12月期の利益は23億ドルで前年同期の1.7倍であり、通年ベースで見ると前期の203億ドルの赤字に対し今期は76億ドルの利益である。損益は改善したが、利益額は比較した5社の中で最も少ない。
(3)売上高利益率
通年ベースの売上高利益率は前年の▲19%に対して2020年は4.6%である。
(4)設備・探鉱投資
2020年の設備・探鉱投資額は128億ドルであり、2020年に比べ9%減少している。
(5)キャッシュフロー
BPの2021年の年間営業キャッシュフローは236億ドルであった。これに対して投資キャッシュフロー及び財務キャッシュフローはそれぞれ▲57億ドル、▲181億ドルであった。この結果同社の2021年末キャッシュフロー残高は307億ドルとなっている。
(6)石油・ガス生産量
昨年のBPの石油生産量は日量平均978千B/Dであり、5社の中で唯一100万B/Dを下回っている。また天然ガスは日量平均1,903mmcfdで前年より16%減少している。
石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で1,307千B/Dとなり、2020年比では14%減である。
(続く)
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前田 高行
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[1] bpの売上、利益、設備投資及びキャッシュフローは決算資料の下記項目による。
売上:Total revenue and other income
利益:Profit (loss) for the period; Attributable to BP shareholders
設備投資:
営業キャッシュフロー:Net cash provided by operating activities, Condensed group cash flow statement
投資キャッシュフロー:Net cash used in investing activities
財務キャッシュフロー:Net cash provided by (used in) financing activities
年末キャッシュフロー残高:Cash and cash equivalent at the end of the period
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